http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.08.01/relnote_08_01_15.txt Revision : 08.01.15 Release : May 2004, ヤマハ株式会社 RTX1000 Rev.8.01.15 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.8.01.13からの変更点 ========================================================================== ■仕様変更 [1] UPnPの通信で、TCPのFINを受けたときにsyslogにエラーメッセージを出力しな いようにした。 ■バグ修正 [1] 動的フィルタでTCPコネクションを通過させるとき、3ウェイハンドシェイクの 2つ目のパケット(SYN+ACK)がルータを通過してから端末に届くまでの間に消滅 すると、それ以降、このコネクションに関係するすべてのパケットを破棄する バグを修正した。表面的な現象としては、TCPコネクションが接続できないよ うに見える。なお、この問題の影響を受けるのは、パケットが破棄されたコネ クションに限られる。すでに確立済みのコネクションや、新しいコネクション が影響を受けることはない。 [2] 動的フィルタで、リブートする可能性を排除した。実際の問題は発現しない。 [3] PPインタフェースを経由するIPv4 over IPv4トンネルで通信している状態で、 そのPPインタフェースに対してpp disableコマンドを実行するとリブートする バグを修正した。 [4] ip pp addressコマンドで、マスク長を32ビットに設定したときに、 show configコマンドでマスク長が表示されなくなるバグを修正した。 [5] VRRPで、非常に通信負荷が高いときにVRRPに関する内部タイマの動作が止まっ てしまい、以下のような状態になることがあるのを修正した。 - マスター・バックアップの状態が変化すべきときに変化しない。 - マスターの状態のときにVRRP広告を送信しない。 [6] VRRPで、LANインタフェースのリンクがダウンした場合に、そのLANインタフェ ースで動作しているVRRPをすべてシャットダウンするようにした。 [7] WWWブラウザ設定支援機能で、下記のバグを修正した。 - 静的・動的フィルタの挿入で、不正なフィルタ番号を入力してもエラーとし て扱わない。 - IPsecの詳細設定で、IKEキープアライブの動作をoffに設定できない。 [8] dhcp server rfc2131 compliantコマンドを設定し、show configで表示すると き、設定した表記とは異なる表記になることがあるのを修正した。例えば、パ ラメータを'on'とした場合と、個別の機能をすべて列挙した場合を区別せず、 どちらもshow configコマンドでは'on'と表示していた。いずれの場合でも意 味は同じであるため、動作に影響はない。 [9] OSPFなどの動的経路のプリファレンスを静的経路のプリファレンスよりも大き く設定し、静的経路にネットワークバックアップを設定する構成で、ネットワ ークバックアップが正常に動作しないバグを修正した。例えば、ネットワーク バックアップでゲートウェイが切り替わった後、動的経路が消えて静的経路が 有効になる場合、本来は静的経路の従系のゲートウェイが有効になるはずであ るが、実際は主系のゲートウェイが有効になる。 [10] PPTPサーバを相互に接続しようとしたときにエラーとして処理しないバグを 修正した。このような接続をすると、再起動するまでPPTPで接続できなくなる。 この修正後は、次の場合にエラーとして扱い、接続を終了する。 - PPTPのコネクションを確立した後、10秒以内にOutgoing-Call-Requestを受 信しない。 - PPTPのコネクションを確立した後、Incoming-Call-Requestを受信した。 [11] PPTPでルータの負荷が高くなったときに通信できなくなる可能性を低減した。 [12] SIP-NATで、SDPの最後に改行コード(CR、LF)がないSIPパケットを変換すると リブートするバグを修正した。 [13] httpd hostコマンドでlan1.1〜4を設定したとき、show configコマンドで設 定を正しく表示しないバグを修正した。 [14] 以下に挙げるルータのTCPクライアントアプリケーションについて、接続手順 (3ウェイハンドシェイク)の際にメモリリークすることがあるのを修正した。 - TELNETクライアント、rdateコマンド 接続手順の実行中に文字を入力すると、1文字につき20〜30バイト程度のメ モリリークが発生する。 - ネットボランチDNS 接続手順の実行中に^Cで操作をキャンセルすると、20〜30バイト程度のメモ リリークが発生する。 - UPnP、PPTP、BGP4 接続手順の実行中に20〜30バイト程度のメモリリークが発生することがある。 メモリリークが発生するかどうかは内部状態に依存しており、条件を特定す ることは困難である。 [15] DNSリカーシブサーバ機能で、dns staticコマンドによりCNAMEレコードが登 録されている名前に対するAAAAの問い合わせに対して、返事を正しく返せない ことがあるのを修正した。 [16] SNMPで、あたかもLAN4からLAN6までのインタフェースが存在するかのように 動作するバグを修正した。Rev.8.01.12でエンバグしている。 [17] SNMPのMIB変数で、system.sysContact、system.sysName、 system.sysLocationを設定しても、show configコマンドでは設定が表示され ず、saveコマンドでも設定を保存できないことがあるのを修正した。 [18] ルータのDISCARDポートに接続したときにsyslogに「DESCARD」と出力するバ グを修正した。 [19] ISDNのMSCBCPコールバック接続で、こちらからのコールバック要求の接続が 成功し、相手からのコールバック接続がなかったときに、最初のコールバック 要求の課金ログを2回表示するバグを修正した。実際には1回しか課金されない。 [20] IKEキープアライブを使用する設定で、トンネルインタフェースが接続と切断 を繰り返すバグを修正した。IPsec VPNを構成する双方のルータが異なる数の IKE SAを持つときに発生しやすい。Rev.8.01.12でエンバグしている。 [21] IKEキープアライブのパケットがPPインタフェースから送信されるような設定 で、そのPPインタフェースを切断すると、IKEキープアライブでトンネルの異 常を検出できなくなるバグを修正した。一度、この状態になるとSAを再び作り 直すまで復旧しない。Rev.8.01.12でエンバグしている。 [22] lan type lan1 port-based-ks8995m=onコマンドを設定したとき、LAN1インタ フェースの各ポートの間で通信できないバグを修正した。Rev.8.01.12でエン バグしている。 以上