Revision : 08.00.56 Release : Dec 2004, ヤマハ株式会社 RTV700 Rev.8.00.56 リリースノート ========================================================================== ○追記事項 2005/02/17 機能追加[1]にかんたん設定ページに関する補足説明を追加 ========================================================================== ========================================================================== ○ Rev.8.00.53 からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] VoIP機能において、電話番号ルーティング機能を追加した。 主に以下の機能が追加される。 ・ダイヤル番号に応じて、VoIP発信かまたは公衆回線発信かを自動判別して 発信する。 ・VoIP発信でつながらない場合は、設定に応じて公衆回線に自動迂回して再 発信する。 ・設定に応じて、発信の際にダイヤル番号の一部を追加・削除するなどの操 作を行った後に発信する。 これに伴い、かんたん設定ページで以下の変更と追加を行った。 ・かんたん設定ページの[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定] から「KDDI法人サービス用サーバ」「フュージョン・コミュニケーション ズ系IP電話サーバ」「ぷらら(法人サービス限定)」のいずれかのIP電話 サーバを登録する画面で、電話番号ルーティング機能を使用するか否かを 設定することができるようになる。 ・電話番号ルーティング機能を使用する設定にすると、各IP電話サーバに対 応したダイヤル番号による発呼経路の設定が追加される。追加された経路 情報は、[電話の設定]-[VoIPの設定]-[VoIPの基本設定]-[PBXn/TELnポート の設定]-[電話番号経路テーブルの確認]から確認することができる。 ・設定したIP電話サーバの修正画面で、「市外局番」「公衆回線への自動迂 回」が設定できるようになる。 ・「市外局番」を設定すると、市外局番をダイヤルしないで発信することが できるようになる。 ・「公衆回線への自動迂回」を設定すると、IP電話サービスを利用できない 状態でも、公衆回線(ISDN)へ迂回して発信することができるようになる。 また、以下のコマンドの変更と追加を行った。 ○アナログポートからの特定のプレフィックスによる発呼経路の設定 [入力形式] analog extension dial prefix [port=PORT] ROUTE [route-table=ROUTE_TABLE_NUM] [server=SERVER_NUM[/SERVER_SIGN] [phone]][prefix="DIAL"] no analog extension dial prefix [port=PORT] ROUTE [route-table=ROUTE_TABLE_NUM] [server=SERVER_NUM [phone]] [設定値] PORT 1 ... TEL1 ポート 2 ... TEL2 ポート ROUTE line ... ISDN 回線でかけるためのプレフィックス設定 sip ... VoIP(SIP) でかけるためのプレフィックス設定 netvolante ... NetVolante インターネット電話でかけるため のプレフィックス設定 routing ... 発呼経路を自動選択してかけるためのプレフィッ クス設定 ROUTE_TABLE_NUM ... 発呼経路のテーブル登録番号 SERVER_NUM ... ダイヤルした番号を埋め込むサーバ SERVER_SIGN ... ダイヤルした番号を埋め込むサーバ(記号表示) phone ... 宛先のURI にuser=phone のタグを埋め込むこ とを示すキーワード DIAL 入力なし ... プレフィックスなし プレフィックス("0" から"9" までの数字または"#"(2桁目のみ)、 最大4桁) [説明] アナログポートからのダイヤル時に、特定のプレフィックスによる 発呼経路を設定する。 プレフィックスはダブルクォーテーション(") で括って指定する。 先頭文字を"#" とすることはできない。 プレフィックスが既に他の経路に設定されている場合、新しく設定 した経路が有効となり、以前の経路は削除される。 PORTを設定すると、選択されたTELポートのみに対してプレフィックス と発呼経路の関係が設定される。 発呼時には、まずTELポートに対する設定が優先され、そのプレフィッ クスに対する設定が存在しない場合はTELポートが指定されていない 設定が使用される。 SERVER_NUMを設定すると、sip serverコマンドによるサーバ設定にお けるSIP_URIのユーザ名部分をダイヤルした番号に置き換えてSIPの発 呼を行う。 phoneを設定すると、宛先のURIにuser=phoneのタグを埋め込んでSIPの 発呼を行う。ISDN回線に抜ける発呼を行う際に必要に応じて設定する。 ROUTEにroutingを指定すると、ダイヤル番号に応じてVoIP(SIP)発信か またはISDN回線か発呼経路を自動選択して発呼を行う。 [ノート] 先頭からの一部が重複するプレフィックス(例えば"9#" と"9#9")は 異なるものとして扱われる。また次のパターンをプレフィックスと して設定することはできない。 "1", "11", "110", "118", "119", "110x", "118x", "119x" PORTパラメータを省略した場合において、カスケード接続の親機子 機に明示的なプレフィックスの設定が無い場合は、その設定がカス ケード接続全体を代表する設定として扱われる。 ROUTEパラメータがnetvolanteとなる設定に対しては、"##"が固定で 登録済みであり、その設定を削除することはできない。またこの場 合にプレフィックスを設定すると追加として処理される。 ROUTEパラメータがroutingとなる設定に対しては、route_table_num も合わせて設定しなければならない。またこの場合に該当する発呼 経路テーブルがanalog call route-tableコマンドによって登録され ていなければならない。 さらに、analog call routeコマンドによる発呼経路のサーバ設定が サーバ記号による記述である場合には、server_signも合わせて設定 しなければならない。 全体で100件まで、各TELポートに関してそれぞれ12件まで、プレフ ィックスを指定することが可能。 [初期値] なし ○PBXインターフェースからの特定のプレフィックスによる発呼経路の設定 [入力形式] isdn dial prefix [INTERFACE] ROUTE [route-table=ROUTE_TABLE_NUM] [server=SIP_SERVER_NUM[/SERVER_SIGN] [phone]] [prefix="DIAL"] no isdn dial prefix [INTERFACE] ROUTE [route-table=ROUTE_TABLE_NUM] [server=SIP_SERVER_NUM [phone]] [設定値] INTERFACE PBX インタフェース名 省略時はすべてのPBX インタフェース ROUTE line ... 公衆回線(ISDN) でかけるためのプレフィック ス設定 sip ... VoIP(SIP) でかけるためのプレフィックス設定 netvolante ... NetVolante インターネット電話でかけるため のプレフィックス設定 routing ... 発呼経路を自動選択してかけるためのプレフ ィックス設定 ROUTE_TABLE_NUM ... 発呼経路のテーブル登録番号 SIP_SERVER_NUM ... SIP サーバ登録番号 SERVER_SIGN ... ダイヤルした番号を埋め込むサーバ(記号表示) phone ... 宛先のURI にuser=phone のタグを埋め込むこ とを示すキーワード DIAL 入力無し ... プレフィックス無し プレフィックス ("0" から"9" までの数字または"#"(2桁目のみ)、 最大4桁) [説明] PBXインタフェースから発信の経路を指定するためのダイヤル番号を設 定する。 プレフィックスはダブルクォーテーション(")で括って指定する。先頭 文字を"#"とすることはできない。 プレフィックスが既に他の経路に設定されている場合、新しく設定した 経路が有効となり、以前の経路は削除される。 SIP_SERVER_NUMを設定すると、sip serverコマンドによるサーバ設定に おけるSIP_URIのユーザ名部分をダイヤルした番号に置き換えてSIPの発 呼を行う。 phoneを設定すると、宛先のURIにuser=phoneのタグを埋め込んでSIPの 発呼を行う。ISDN回線に抜ける発呼を行う際に必要に応じて設定する。 ROUTEにroutingを指定すると、ダイヤル番号に応じてVoIP(SIP)発信か またはISDN回線か発呼経路を自動選択して発呼を行う。 [ノート] 先頭からの一部が重複するプレフィックス(例えば"9#"と"9#9")は異な るものとして扱われる。また次のパターンをプレフィックスとして設定 することはできない。 "1", "11", "110", "118", "119", "110x", "118x", "119x" INTERFACEパラメータを省略した場合において、カスケード接続の親 機子機に明示的なプレフィックスの設定が無い場合は、その設定が カスケード接続全体を代表する設定として扱われる。 ROUTEパラメータがnetvolanteとなる設定に対しては、"##"が固定で 登録済みであり、その設定を削除することはできない。またこの場 合にプレフィックスを設定すると追加として処理される。 ROUTEパラメータがroutingとなる設定に対しては、route_table_num も合わせて設定しなければならない。 またこの場合に該当する発呼経路テーブルがanalog call route-table コマンドによって登録されていなければならない。 さらに、analog call routeコマンドによる発呼経路のサーバ設定が サーバ記号による記述である場合には、SERVER_SIGNも合わせて設定 しなければならない。 全体で100件まで、各PBXポートに関してそれぞれ12件まで、プレフ ィックスを指定することが可能。 [初期値] なし ○ダイヤル番号によって発呼経路を自動選択するテーブルの設定 [入力形式] analog call route-table ROUTE_TABLE_NUM [name=ROUTE_TABLE_NAME] ROUTE_NUM_LIST [ROUTE_NUM_LIST ...] no analog call route-table ROUTE_TABLE_NUM [パラメータ] ROUTE_TABLE_NUM ... 経路テーブル登録番号(1-100) ROUTE_TABLE_NAME ... 経路テーブル名称 ROUTE_NUM_LIST ... 空白で区切られた発呼経路番号の並び (100個以内) [説明] analog call routeコマンドによる発呼経路を組み合わせて、ダイヤル 番号によって発呼経路を自動選択するテーブルを設定する。 発呼経路番号のリストは、評価したい順に記述する。ここで記述する順 番が、発呼経路テーブルの評価順となる。 入力ダイヤルの条件が一致する経路が見つかるとその時点で経路が決定 し、以降の経路情報は参照しない。 評価の際に最終的にリスト内のどの経路情報とも一致しない場合は、発 信不可である。 [ノート] 経路テーブルの総数は最大で8個まで登録できる。 同じ経路番号を同一リスト内に2回以上記述することはできない。 [初期値] なし ○ダイヤル番号と発呼経路との関連付けの設定 [入力形式] analog call route ROUTE_NUM IN_DIAL [OUT_DIAL1] ROUTE1 [[OUT_DIAL2] ROUTE2] no analog call route ROUTE_NUM [設定値] ROUTE_NUM ... 経路登録番号(1-65535) IN_DIAL ... 入力ダイヤル番号(正規表現に準ずる書式) OUT_DIAL1 ... 経路1の出力ダイヤル番号(入力ダイヤル番号に 呼応した書式) ROUTE1 ... 発呼経路1 line ... 公衆回線(ISDN) でかける server=SERVER_NUMまたはSERVER_SIGN ... VoIP(SIP) でかける prohibit ... 発呼禁止 OUT_DIAL2 ... 経路2の出力ダイヤル番号(入力ダイヤル番号に 呼応した書式) ROUTE2 ... 発呼経路2 line ... 公衆回線(ISDN) でかける [説明] ダイヤル番号によって発呼経路を自動選択して発呼する場合の、ダイヤ ル番号と発呼経路の関係を設定する。 ダイヤル番号は、IN_DIALに正規表現(下記参照)に準ずる書式で記述す ることで、複数のダイヤル番号を対象とする経路指定が1つの設定で可 能である。 第1経路としてVoIPでの発信を指定する場合は、第2経路としてISDN回線 で発信する指定が可能である。その場合、最初にVoIPで発信した後に、 サーバが応答しない、またはサーバがエラーを返すなどの場合には、 ISDN回線へ自動的に迂回して発信を行う。 VoIPで発信する場合は、sip serverコマンドで設定しているSIPサーバ の登録番号を指定する方法と、analog extension dial prefixコマンド またはisdn dial prefixコマンドで設定しているSIPサーバ記号を指定 する方法のどちらでもよい。サーバ記号を指定する場合は、例えば発信 ポートによって別々のSIPサーバを経由する使い方の場合でも、発呼経 路情報としては共通の設定を使うことができる。 出力ダイヤル番号の指定がある場合には、入力ダイヤル番号の一部に番 号を追加する、一部から番号を削除する、一部の番号を置き換える、等 の操作を行った後に発信を行う。 [ノート] 発呼経路情報は、経路情報は、全部で最大100件まで登録できる。 第1経路としてVoIPでの発信を指定しない場合には、第2経路を設定する ことはできない。 SIPサーバを記号で指定する場合に、プレフィックスの設定で該当する SIPサーバ記号の指定が存在しなければ、発信できない。 入力ダイヤル番号、および、出力ダイヤル番号は、以下に示す正規表現 に準じた書式で指定する。 *:任意桁の数字列を示す x:1..9のどれか数字を示す [1-5]:範囲指定を示す(この例では1から5までの1桁の数字) [789]:7,8,9のどれか1桁の数字を示す 例えば、 0x0 ... 「010」「020」..「090」の9個のいずれか [01][0-2] ... 「00」「01」「02」「10」「11」「12」の6個のいずれか となる。 出力ダイヤル番号は、入力ダイヤル番号の記述と呼応した形で設定しな ければならない。 例えば、 入力ダイヤル番号=A*、出力ダイヤル番号=* 番号Aを入力ダイヤルの先頭から削除することを示す 入力ダイヤル番号=*、出力ダイヤル番号=A* 番号Aを入力ダイヤルの先頭に付与することを示す 入力ダイヤル番号=A*、出力ダイヤル番号=B* 番号Aを番号Bに置換することを示す [初期値] なし [2] DAD(Duplicate Address Detection)の送信回数を設定できる機能を追加し、 以下のコマンドを新設した。 [書式] ipv6 INTERFACE dad retry count COUNT no ipv6 INTERFACE dad retry count [設定値] COUNT ... 選択したインタフェースでのDADの送信回数 [説明] IPv6アドレスが設定(ダイナミックに割り当てられる場合も含む) されたときに、アドレスの重複を検出するために送信するDADの 送信回数を設定する。 ただし、0を設定した場合は、DADを送信せずにアドレスを有効な ものとして扱う。 [初期値] 1 [3] RTV700のPBXポートにPBXを接続してSIPの着信を受けたときに、着番号及び 着サブアドレスとして通知する情報を設定できる機能を追加し、以下のコマ ンドを新設した。 [入力形式] isdn sip arrive incoming-signal NUM SIP_ADDR ELEMENT1 DIAL1 [ELEMENT2 DIAL2] isdn sip arrive incoming-signal NUM lastdigit ELEMENT1 DIGIT1 [ELEMENT2 DIGIT2] no isdn sip arrive incoming-signal NUM [パラメータ] NUM ... 登録番号(1..65535) SIP_ADDR ... SIPアドレス(sip:で始まり@を含んだSIP URIまたはsip: で始まる@を含まないSIPユーザ名) defaultを指定すると、一致する登録エントリが見つから ないときにこの記述で指定された動作に従う。 lastdigit ... 着番号または着サブアドレスとして送出する情報の桁数 を引数とすることを示すキーワード ELEMENT1, ELEMENT2 number ... 着番号として送出 subaddress ... 着サブアドレスとして送出 DIAL1, DIAL2 value="NUMBER" ISDN番号を指定(number指定時。1〜32桁) value="SUBADDR" サブアドレスを指定(subaddress指定時。1〜16桁。0x21か ら0x7eのASCII文字列) sip-user ... SIPユーザ名のsip:以降の数字列 none ... なし DIGIT1, DIGIT2 ... 送出する桁数。number(1..32), subaddress(1..16) [説明] SIPプロトコルによる着信があったときに、SIPアドレス(SIP_ADDR及び ISUB)が一致すると、 PBXポートに対して、ELEMENT1としてDIAL1で設定 した情報を送出、ELEMENT2としてDIAL2で設定した情報を送出する。 defaultを設定するとSIPアドレスが一致しない場合の動作が設定可能と なる。lastdigitを設定すると、SIPアドレスが一致しない場合に、 sip-userの下位DIGIT1桁、DIGIT2桁をそれぞれELEMENT1、ELEMENT2とし て送出する。 [初期値] SIP_ADDR = default ELEMENT1 = number DIAL1 = sip-user ELEMENT2 = subaddress DIAL2 = none すべての着信に対し、着番号としてSIPユーザ名を送出する。lastdigit またはdefaultを設定しない限り、この初期値が有効となる。 [4] 全ての音声通話について、ポート情報、発信方向、相手の番号またはSIPア ドレスを一覧表示する機能を追加した。 ○音声通話の接続状態の表示 [書式] show status voice call [設定値] なし [説明] 全ての音声通話の接続状態を表示する。 [5] TCPのコネクションレベルのsyslogを出力する機能を追加した。 ○TCPのsyslogを出力する。 [入力形式] tcp log SWITCH [SRC_ADDR[/MASK] [DST_ADDR[/MASK]] [TCPFLAG [SRC_PORT_LIST [DST_PORT_LIST]]]] no tcp log [パラメータ] SWITCH ... on TCPコネクションのsyslogを出力する off TCPコネクションのsyslogを出力しない SRC_ADDR ... 始点IPアドレス ・xxx.xxx.xxx.xxxは - 10進数 - *(ネットマスクの対応するビットが8ビットとも0と 同じ) ・間に-を挟んだ2つの上項目、-を前につけた上項目、-を 後ろにつけた上項目、これらは範囲を指定 ・*(すべてのIPアドレス) DST_ADDR ... 終点IPアドレス(SRC_ADDRと同じ形式) 省略時は1個の*と同じ。 MASK ... IPアドレスのビットマスク。省略時は0xffffffffと同じ。 SRC_ADDR及びDST_ADDRがネットワークアドレスの場合に のみ指定可能。 TCPFLAG ... フィルタリングするTCPパケットの種類 ・プロトコルを表す10進数(6のみ) ・プロトコルを表すニーモニック -------------------------------------------------- ニーモニック 10進数 説明 -------------------------------------------------- tcp 6 全てのTCPパケット tcpsyn - SYNフラグの立っているパケット tcpfin - FINフラグの立っているパケット tcprst - RSTフラグの立っているパケット established - ACKフラグの立っているパケット -------------------------------------------------- ・tcpflag=flag_value/flag_mask、または tcpflag!=flag_value/flag_maxk 参考フラグ値 0x0001 FIN 0x0002 SYN 0x0004 RST 0x0008 PSH 0x0010 ACK 0x0020 URG ・*(全てのTCPパケット。ニーモニックにtcpを指定した ときと同じ) ・省略時は*と同じ。 SRC_PORT_LIST ... TCPのソースポート番号 ・ポート番号を表す10進数 ・ポート番号を表すニーモニック -------------------------------- ニーモニック ポート番号 -------------------------------- ftp 20,21 ftpdata 20 telnet 23 smtp 25 domain 53 gopher 70 finger 73 www 80 pop3 110 sunrpc 111 ident 113 ntp 123 nntp 119 snmp 161 syslog 514 printer 515 talk 517 route 520 uucp 540 -------------------------------- ・間に-を挟んだ2つの上項目、-を前につけた上項目、-を 後ろにつけた上項目、これらは範囲を指定 ・上項目をカンマで区切った並び(10個以内) ・*(すべてのポート) ・省略時は*と同じ。 DST_PORT_LIST ... TCPのデスティネーションポート番号 SRC_PORT_LISTと同じ形式。 [説明] TCPのsyslogを出力する。syslog debug onも設定されている必要がある。 IPv4のみに対応している。 システムに負荷がかかるため、トラブルシュート等の一時的な使用にし か推奨されない。 [初期値] off [設定例] tcp log on * * tcpsyn * 1723 (PPTPのポートにSYNが来ているか) tcp log on * * tcpflag!=0x0000/0x0007 (FIN,RST,SYNの立ったTCPパケット) tcp log on (全てのTCPパケット。tcp log on * * * * *と同じ) [6] かんたん設定ページの[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定]か ら、「ぷらら(法人サービス限定)」のIP電話サーバを設定できるようにした。 「ぷらら(法人サービス限定)」は、050に続く4桁の数字(050番号自動判別機 能)と、「Registerサーバ」、「SIPドメイン」の'@'に続くサフィックス(IP 電話サーバの登録画面)のチェックにより、キャリアの登録間違いが発生し ないようにしている。 サフィックスに関しては、「ぷらら(法人サービス限定)」以外の設定画面か ら「ぷらら(法人サービス限定)」で使用するサフィックスを登録しようとし てもエラーとなる。 050番号自動判別機能 ... 050-7500 〜 050-7578 サフィックス ... "plala.or.jp" "fip.plala.or.jp" "ixnw.net" "broba.cc" ■仕様変更 [1] IKEで、同時に始動できるフェーズ1の最大数を設定できるようにした。この 機能を実現するために、ipsec ike retryコマンドの仕様を次のように変更 する。 ○鍵交換の再送回数・再送間隔・セッション数の設定 [入力形式] ipsec ike retry COUNT INTERVAL [ MAX_SESSION ] [パラメータ] - COUNT ... 再送回数(1..50) - INTERVAL ... 再送間隔の秒数(1..100) - MAX_SESSION ... 同時に動作するフェーズ1の最大数(1-5) [説明] 鍵交換のパケットが相手に届かないときに実施する再送の回数と間隔を 設定する。また、オプションのパラメータとして、同時に動作するフェ ーズ1の最大数を指定できる。ルータは、フェーズ1が確立せずに再送を 継続する状態にあるとき、鍵の生成を急ぐ目的で、新しいフェーズ1を 始動することがある。このパラメータは、このような状況で、同時に動 作するフェーズ1の数を制限するものである。なお、このパラメータは、 始動側のフェーズ1のみを制限するものであり、応答側のフェーズ1に対 しては効力を持たない。 [デフォルト値] COUNT = 10 INTERVAL = 5 MAX_SESSION = 3 [2] SIPのCall-IDのuserinfo部を10byteに短縮した。 [3] VoIP機能において、RTからの発信により通話中に相手に対してSDPデータ付 きのINVITEや200 OKを送信する場合、SDPデータ中に使用中のコーデックの みを含むようにした。以前は、利用可能な全てのコーデックを含んでいた。 [4] isdn use bri1 off の設定の場合は、レイヤ2リンクを張らないように変更 した。 また、この修正に伴い、isdn use bri1コマンドは再起動しなければ反映さ れないようになった。 [5] ノーマルパスにおけるIPsecの暗号化処理で、付加するパディングのサイズ としてDES/3DESの場合に8、AESの場合に16バイトを付加していたケースを、 それぞれ0バイトになるように変更した。変更前でもRFC上問題にはならない が、暗号化後のパケットのサイズが大きくなるため、通信速度やフラグメン トされやすくなるといった点で不利ではあった。 ファストパス処理では、従来から0バイトになるように処理されている。 [6] NATを通過するSIPパケットにおいて、SDPのo=行のIPアドレスをSIP-NAT機能 を適用して変換するように変更した。 [7] NATを経由して送信するREGISTGERリクエストにおいて、Call-IDのホスト部 がLAN1のIPアドレスになっていたのをNATの外側のIPアドレスになるように 変更した。 [8] エコーキャンセラ機能におけるNLP(NonLinear Processing)閾値をコマンド によって変更できるようにした。 ○エコーキャンセラのNLP閾値を設定 [書式] audio echo-canceller nlp threshold THRESHOLD no audio echo-canceller nlp threshold [設定値] THRESHOLD ... '-3db', '-6db', '-9db', '-12db', '-15db', '-18db', '-21db', '-24db''-27db', '-30db' [説明] エコーキャンセラの NLP(NonLinear Processing) 閾値を設定する。 [初期値] -18db [9] WAN障害状態からIPアドレスを再取得して変更されると、SIPで通話を行って いる呼が持ち切りになってしまうことがあるため、IPアドレス変更時は呼を 強制切断するようにした。 [10] かんたん設定ページで[IPv6/IPv4同時接続(プラグ・アンド・プレイ機能)を 行うADSL接続]以外のPPPoE接続のプロバイダを設定するときに、 pppoe call prohibit auth-error count off コマンドを設定するようにした。 ■バグ修正 [1] [IPsecを使用したネットワーク型LAN間接続VPN]接続の設定で、「自分の名 前を通知する」、または「名前で識別」入力欄に「"」や「#」、「 」など のような特殊な文字を含んだ文字列を指定すると、正しく保存されない、ま たは表示されないバグを修正した。 [2] dhcp scopeコマンドで、except句に同じIPアドレスが重複して指定されると エラーになるようにした。 [3] 終点IPアドレスがマルチキャストあるいはブロードキャストアドレスになっ ているUDPパケットを受信したがそれを処理できない時には、従来はアドレ スの種類に関わらずデバッグログに "can't receive UDP multicast packet" と表示していたが、これをブロードキャストアドレスの場合には "can't receive UDP broadcast packet" と表示するよう変更した。 [4] ipsec ike remote/local nameコマンドで「"」や「#」、「 」などの特殊な 文字を含んだ文字列を設定して再起動をすると、設定が正しく保存されず、 show configコマンドを実行しても正しく表示されないバグを修正した。 [5] PPTP通信で、順序が入れ替わったGREパケットを受信したときに、不正な応 答のパケットを返すバグを修正した。 順序の入れ替わったGREパケットを受信したときに、ログには GRE Delayed ack number または GRE Delayed sequence number と記録するようにした。 また、show status pptpコマンドでその受信回数を表示するようにした。 [6] アナログ機能で、特にカスケード接続を含めた高負荷時において、着信時に アナログ親機がリブートすることがあるバグを修正した。 [7] IPv6のRSを受信し、その返答としてのRAを送信するまでの間に、新たなRSを 受信してしまうと、送信するはずのRAの送信時刻が遅れてしまうバグを修正 した。 数多くの端末が接続され一度に大量のRSを受信する環境では、この不具合に より端末がRAを受信できず、プレフィックス取得に失敗する場合があった。 [8] アナログ子機モードに設定した場合、[電話の設定]-[VoIPの設定]-[VoIPの 基本設定]-[TEL1/2ポートの設定]ページで表示される項目が設定できないバ グを修正した。RTV700 Rev.8.00.53でエンバグした。 [9] アナログ機能において、PBXポートへの着信時、PBXポートへのSETUPに対し てPBXポートに繋がった機器がCALL PROCEEDINGやALERTを送出する前に CONNECTを送出した場合、呼が切断されてしまうバグを修正した。 [10] ip routeコマンドでIPアドレスをゲートウェイとする静的経路の設定を行な う時に、経路の出力インタフェースはコマンド投入時点での経路テーブルか ら検索する仕様になっており、一度インタフェースが確定すると、その後変 更しないようになっていた。しかし、この動作では、ip routeコマンドが、 ゲートウェイが接続されているインタフェースに対するアドレスの設定より も先に行なわれた場合に、本来のインタフェースとは別のインタフェースに 向いてしまうことがある。そのため、インタフェースのIPアドレスが設定さ れ、implicit経路が追加された時には、インタフェースが確定している経路 についても再度経路の検索をやり直し、正しいインタフェースに向かうよう に修正した。 修正以前でも、設定を保存し、再起動すれば経路は正しいインタフェースに 向くようになっている。 問題となる動作の例: 以下のような順序で設定を行なった時に、192.168.100.0/24の経路は本来は LAN2インタフェースに向いて欲しいが、LAN1インタフェースへ向いてしまう。 ip lan1 address 192.168.0.1/24 ip route default gateway 192.168.0.2 ip route 192.168.100.0/24 192.168.1.2 ip lan2 address 192.168.1.1/24 [11] 同じフィルタ番号で以下のフィルタ関連のコマンドを実行するとメモリリー クするバグを修正した。 ipv6 filter ip filter dynamic [12] IP電話機やWindowsMessengerからルータにサインインした状態で、かんたん 設定ページの[詳細設定と情報]-[システム情報のレポート作成]ページを表 示させると、メモリリークするバグを修正した。 [13] PBXポートに着信し、発信側で発信放棄する場合に、RTV700がPBXポートに対 して不適当な理由表示値を含むREL COMP(解放完了)メッセージを出すバグを 修正した。 [14] nat descriptor logを設定後、TFTPでclear configurationを実行しても nat descriptor logコマンドがshow configで表示されるバグを修正した。 [15] TELNETでルータにログインし、show logコマンドで大量のログを表示しよ うとするとリブートすることがあるバグを修正した。 show log以外のコマンドでも、出力の多いコマンドを実行すると、同様にリ ブートする可能性がある。 [16] 親機としてRTV700またはRT57iを、子機としてRT56vを使用し、RT56vに収容 されているLineを通じてプレフィックス"N#"で発信しようとしても、'#'を 入力した時点でビジートーンとなり、発信できないバグを修正した。 [17] VoIP機能を用いた通話時にUPDATEメソッドによるセッションタイマの更新 を行うと、200 OKレスポンス受信後にACKリクエストを送信するバグを修正 した。 Rev.8.00.53でエンバグしている。 [18] account thresholdコマンドでインタフェース名を指定して課金額による発 信制限を行っても、発信が制限されないバグを修正した。 [19] 高負荷時にSIPパケットを送信しようとするとリブートすることがあるバグ を修正した。 [20] pp keepalive use icmp-echoコマンドでpingによるキープアライブ機能を 指定したときに、相手と通信可能な状態であるにも関わらず通信不能な状態 と誤検出して、通信できなくなるバグを修正した。 [21] TELポート毎に"0#"のプレフィックス設定を行っても、プレフィックスなし の動作となるバグを修正した。 以上