http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.07.01/relnote_07_01.29.txt Revision : 07.01.29 Release : Nov 2003, ヤマハ株式会社 RTX1000/RTX2000 Rev.7.01.29 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.7.01.26からの変更点 ========================================================================== ■バグ修正 [1] MSSオプションのついていないTCP SYNパケットを受信すると、その後の TCP動作が停止し、ルータ全体もハングアップするバグを修正した。 Rev.7.01.26だけにあるバグである。 [2] RTX2000で、IPsecトンネルのプロトコルとしてAESを使用する場合に、ト ンネルインタフェースのMTUを越えるサイズのパケットを暗号化して送信 できないバグを修正した。 Rev.7.01.17〜26で現象が発生する。 [3] unnumberedなPPPoEインタフェースでICMP EchoによるPPキープアライブを 使用するとき、ICMP Echoに対応するICMP Echo Replyを受信できず、障害 の発生を検知すると、その後に送信するICMP Echoの始点IPアドレスが 0.0.0.0になるバグを修正した。PPPoEインタフェースを再接続すると正常 な状態に戻る。 [4] IKEのICMPキープアライブでメモリリークが発生するバグを修正した。こ の問題が発生する条件は、下記のように、ICMPキープアライブを設定して いる拠点数に依存する。 - 拠点数が1 ... 発生しない - 拠点数が2〜64 ... 発生する設定と発生しない設定がある(後述) - 拠点数が65〜 ... 必ず発生する 拠点数が2〜64のときには、ICMPキープアライブで設定したIPアドレスの ハッシュ値に依存する。IPアドレスのハッシュ値は次のように計算できる。 ハッシュ値 = A[2..8] XOR A[10..16] XOR A[18..24] XOR A[26..32] ※ ここで、A[i..j]はIPアドレスの2進数表現におけるi〜jビット を切り出した2進数を表し、XORは排他的論理和を表す。 ICMPキープアライブで設定したIPアドレスのハッシュ値が同じ拠点があれ ば発生し、そうでなければ発生しない。 例えば、次の設定では、ハッシュ値はともに2進数で1101001となり、この 問題の起きる条件に合致する。 ipsec ike keepalive use 1 on icmp-echo 192.168.0.1 ipsec ike keepalive use 2 on icmp-echo 192.168.128.1 [5] インタフェースに対する経路をOSPF、BGPで広告するとき、インタフェー スがダウンしても経路の広告が止まらないバグを修正した。 Rev.7.01.15でいったん修正されたバグだが、Rev.7.01.26で他のバグを修 正した時に再度エンバグした。 [6] RTX1000で、IPsecとPPTPを同時に使用するとリブートすることがあるバグ を修正した。 Rev.7.01.26だけにあるバグである。