http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.06.03/relnote_06_03_34.txt Revision : 06.03.34 Release : Dec 2005, ヤマハ株式会社 RT300i/RT140/RT105 Rev.6.03.34 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.6.03.33からの変更点 ========================================================================== ■バグ修正 [1] 自分自身がTCP端点となる通信で、optimistic ACKを受信した時には、スロー スタート状態に戻るようにした。 US-CERT VU#102014対応。 [2] TCPパケットのtimestampオプションを第三者が不正に更新することができ る脆弱性を修正した。 US-CERT VU#637934対応。 [3] IKEのメッセージを受信したときに次のいずれかの条件でリブートするバグを修正 した。 (1) ISAKMPヘッダに含まれる次のフィールドの値が正しくないとき。 - next payload - version - exchange type (2) メッセージの長さがISAKMPヘッダのlengthフィールドで示された値よりも小さ いとき。 これらの問題はipsec ike send infoコマンドでoffを設定しているときには発生し ない。 NISCC 273756対応。 [4] IKEのメッセージを受信したときに次の条件でリブートするバグを修正した。 258バイト以上の鍵を含むKey Exchange Payloadを受信したとき。 NISCC 273756対応。 [5] IKEで、次のいずれかの条件を満たすProposal Payloadを受信したときにリブート するバグを修正した。 (1) 16バイトよりも長いSPIを含む。 (2) 4バイトの倍数長でない属性を含む。 NISCC 273756対応。 [6] pp always-onコマンドの設定によりISDN回線で発呼した時に、ISDNケーブ ル抜けを検出した場合は次回の発呼を10秒待ってから行うように仕様を変 更した。従来は再発呼をただちに行っていたため、短時間に多数の発呼動 作を繰り返し、show environmentコマンドで表示されるCPU使用率が100%と なってしまうなどの不具合があった。 [7] telnet接続およびリモートセットアップ接続で、セッション終了寸前にデー タを入力すると、そのデータがセッション終了時に廃棄されずに、次のセッ ションが開始された時に誤って処理されるバグを修正した。 [8] 名前によるルーティング機能によりPP anonymousから発信する場合に、以 下の条件が重なると、名前によるルーティングが正しく動作しなくなり、 本来向けられるべき相手先とは違うところへパケットが転送されたり、名 前によるルーティングで発呼できなくなったりするバグを修正した。一度 現象が発生すると、再起動するまで回復できなかった。 - 名前によるルーティング機能によりPP anonymousから発信する - MSコールバックを利用している - コールバックによる着信の時に、相手をPAP/CHAPで認証している - PP anonymousの通信が複数同時に行われる - 1つ目のPP anonymousで、最初の発信の契機となるパケットとは別に、コー ルバックの着信を処理している間の特定のタイミングで更にパケットを 受信する [9] ip routeコマンドで、間違ってゲートウェイのIPアドレスがルータに直結 していないセグメントのIPアドレスになっているような設定を保存し、再 起動すると起動直後にリブートを繰り返して起動できなくなることがある バグを修正した。 [10] RT300iで、2つ以上のPRIインタフェースがISDNの設定でレイヤ2がアップし ている状態から、1つのPRIインタフェースのケーブルを抜くと、約100秒後 にすべてのPRIインタフェースのレイヤ2がダウンし、通信できなくなるバ グを修正した。 [11] RT300iで、64KB以上のサイズの設定を含む複数の設定を保存している状態 で、delete configコマンドでその64KB以上のサイズの設定を削除したり、 あるいはcold startコマンドですべての設定を削除したりしようとすると、 ルータがハングアップしてしまい、電源をいったんOFFにして再起動すると 通常のファームウェアでは起動できずにメンテナンスファームウェアが起 動してしまうバグを修正した。 以上