ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt/relnote/Rev.06.00/relnote_06_00_27.txt Revision : 06.00.27 Release : March 2001, ヤマハ株式会社 RT300i Rev.6.00.27 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.6.00.25からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] PCカードから内蔵FlashROMにファームウェアをコピーできるようにした。 [入力形式] copy exec FILE internal [パラメータ] FILE ... PCカード上のファイル名 'ext0:filename' [説明] PCカード上の実行形式ファームウェアファイルを内蔵フラッシュROM にコピーします。 [2] PCカード内のファイルをリストアップする機能を追加した。 [入力形式] show file list LOCATION [パラメータ] LOCATION ... internal 内蔵フラッシュROM ext0 外付けPCカード [説明] 指定した場所に格納されているファイルの情報を表示します。 [3] nat descriptor masquerade ttl holdコマンドを追加した。このコマンド によって、IP masqueradeのテーブルが肥大化する現象を改善できる可能 性がある。 [入力形式] nat descriptor masquerade ttl hold TYPE [パラメータ] TYPE ... TTLを同期させる方法 - 'all' ... すべてのコネクションを対象とする - 'ftp' ... FTPの制御チャネルのみを対象とする [説明] このコマンドによってIPマスカレードテーブルのTTLの扱いを制御す ることができる。通常、テーブルのTTLは単調に減少するが、FTPのよ うに制御チャネルとデータチャネルからなるアプリケーションでは、 制御チャネルに対応するテーブルをデータ転送中に削除するべきでは ないため、制御チャネルとデータチャネルの両テーブルのTTLを同期 させている。ただし、現有の機能では、制御チャネルとデータチャネ ルの対応を把握することが難しいため、同じホスト間の通信について は、すべてのコネクションを関係づけ、TTLを同期させている。しか しながら、このような動作では、多くのテーブルのTTLが同期し、多 くのテーブルが長く残留するという現象が起きる。さらに、状況によっ ては、ルータのメモリが枯渇する可能性もある。そこで、この処理を FTP の制御チャネルに限定し、メモリの枯渇を予防する選択肢を提供 する。TTLの同期をFTPの制御チャネルに限定するときには、パラメー タに'ftp'を設定する。FTPに限定せず、従来と同じように動作させる ためには、パラメータに'all'を設定する。 [デフォルト値] all ■仕様変更 ■バグ修正 [1] MMIの修正 - ip INTF secure filter nameコマンドで空白などが含まれているフィル タ名を設定すると、show configでそれが適切に引用符などで処理され ずにそのまま表示されてしまう - IPアドレスを設定するコマンドで、例えば"192.168.1."のように最後の オクテットを記述しないと、そこが0として解釈されてコマンドが入力 できてしまう - ip pp ospf area backbone type=non_broadcastコマンドのTAB補完に誤 りがあった - DHCPサーバ昨日のアドレス予約においてクライアントIDを文字列で指定 した場合に、最後の1文字が欠落する - IPアドレスを指定するshow ip routeコマンドで、経路が複数あっても 一つだけしか表示されない - bridge groupコマンドで3つ以上のLANインタフェースを指定した時に3 つ目以降のインタフェースがshow configで表示されず、FlashROMにも 保存されない [2] PCカードに設定を保存しておく時に、ファイル名の長さが拡張子を含めて 7文字を越えると、起動時にPCカードから設定を読み込むことができない バグを修正した。 [3] リモートセットアップで着信した時のログが一部間違っていたのを修正し た。 [4] リモートセットアップで通信中に、一般のデータ呼が切断されると同時に リモートセットアップまで切断されてしまうことがあるのを修正した。 [5] SNMPでPRIインタフェースのifOperStatusの値が正しくないのを修正した。 [6] PRIインタフェースで、PASSIVE側のtimeslotループバックを設定した後、 pri loopback passive PRI番号 offコマンドを実行するとリブートしてし まうのを修正した。 [7] FRでDLCIをPPごとに割り当てたときにSNMPでifInOctetsなどのインタフェー スの情報を正しく取得できないバグを修正した。 [8] ip routeコマンドでのhide指定が有効に働かないのを修正した。 [9] アラームLEDの警告機能で、内部温度が一度も温度監視の警告閾値を越え ない場合に、電源やファンなど温度監視以外の要因でアラームLEDが点灯 し、その後要因が取り除かれてアラームLEDが消灯すべき条件になっても、 その時の内部温度が温度監視の警告解除閾値以上であった場合にはアラー ムLEDが点灯し続けてしまうバグを修正した。 [10] フィルタ型経路、RIPフィルタおよびFRのDEビット付加機能でのフィルタ が正しく働かないのを修正した。 Rev.6.00.20でエンバグ [11] フラグメントされたパケットのルーティングで、フラグメントの先頭の パケットがより先に後続のパケットが到着すると、そのパケットが破棄さ れてしまうことがあるのを修正した。 [12] ip hostコマンドで、登録されているアドレスを変更すると、その後の動 作が不安定になるのを修正した。 [13] IPsecの鍵交換動作でメモリリークしていたのを修正した。 Rev.6.00.18でエンバグ [14] RIPで、インタフェースによる暗黙の経路や、metricを指定せずに設定し た静的経路を広告する時のメトリック値が1になるようにした。また、ip routeコマンドでmetric指定が有効に働かないのを修正した。 [15] RIP2のデフォルト送出先アドレスが、マルチキャストアドレスであるべ きところがブロードキャストアドレスになっていたのを修正した。この修 正により、ip IF rip send on version 2 コマンドでマルチキャストアド レス宛の指定が可能となる。 [16] スタティックよりもプリファレンス値の大きい経路が存在する時に、該 当の経路をip routeコマンドで設定しようとしてもコマンドがエラーになっ てしまうのを修正した。 修正後は、コマンドはエラーにならずshow configでも表示できるように なるが、経路自体はプリファレンス値のために有効にはならない。 [17] anonymousでMP着信したときのshow status ppで表示される情報がおかし くなる場合があるのを修正した。 [18] PRIモジュールを装着した状態で、PRIポート経由で他のルータにremote setupコマンドを実行した時に、remote setupを終了するとBRI1の通信が 切断されてしまうバグを修正した。 [19] 分割されたMPパケットを受信した時に再構成すべきパケットを再構成せ ずに廃棄してしまうことがあるバグを修正した。 [20] 同一のユーザ名で複数の相手からPP_ANONYMOUSに接続されると、2つ目以 降の着信では"pp auth username"で"mscbcp"の有無により指定されたコー ルバックの有無が正しく反映されずに動作するバグを修正した。 [21] PIAFSで、show status ppコマンドで表示される送受信パケットのオクテッ ト数が接続相手で表示される送受信パケットのオクテット数と合っていな かったのを修正した。 [22] PRIモジュールを利用する時に、高負荷状態が長時間続くと、パケット転 送の遅延が大きくなる問題を修正した。 [23] LAN間NAT機能で、以下の条件を満たす時にメモリリークするのを修正した。 ・LAN間の動的NAT(IPマスカレードではない) ・外側アドレスは一つだけ ・複数の内側ホストから外側へアクセス この場合、後から外側へアクセスしようとした内側ホストは外側アドレス が一つしかないために当然通信はできないが、その際に本来破棄されるべ きパケットがメモリリークしてRT内部に残ってしまう。