ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt/relnote/Rev.06.00/relnote_06_00_11.txt Revision : 06.00.11 Release : June 2000, ヤマハ株式会社 RT300i Rev.6.00.11 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.6.00.10からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] PRIモジュールに対応した。 ■仕様変更 [1] 回線からのマスタクロック取得に関して仕様変更を行った。 ・マスタクロック用インタフェースの設定 [コマンド形式] line masterclock auto line masterclock WAN-INTERFACE [パラメータ] WAN-INTERFACE ... BRI/PRIインタフェース名 [説明] RT300iでのみ使用できるコマンドである。 RT300iでは、装備されているすべてのBRI/PRIインタフェースは一つ のマスタクロックに同期している必要がある。マスタクロックは通常、 BRI/PRIインタフェースに接続されたWAN回線から供給される。このコ マンドでは、どのインタフェースからマスタクロックを得るかを指定 することができる。 'auto'を設定した場合は、実際に回線が接続されているBRI/PRIイン タフェースの中からマスタクロックを供給するインタフェースを自動 的に選択する。選択基準は、BRIよりはPRIを優先し、同じ回線種別の 中ではより若番のポート番号を持つインタフェースを優先する。マス タとなるインタフェースの回線がダウンしてクロックを得られなくなっ た時には、同じモジュール内のインタフェースを優先して、次のマス タクロック供給インタフェースを選択する。 インタフェースを指定している場合には、そのインタフェースからマ スタクロックを得る。そのインタフェースに接続されている回線がダ ウンした時には、常にbri1をマスタとする。bri1もダウンした時には 内部クロックを用いたフリーラン状態となる。 [デフォルト] auto [ノート] すべてのBRI/PRIはマスタクロックに同期するので、それらに接続さ れている回線もお互いに同期している必要がある。日本国内の通信事 業者が提供する実回線は、すべてNTTを基準として同期しているはず なので、その点では問題はない。一部のBRI/PRIに、構内網など独自 に構築した回線や、疑似交換機などを接続する場合には、マスタクロッ クと同期していない回線ではクロックシフトによるビットエラーが発 生する可能性があることに注意しなくてはいけない。 [2] nat masquerade staticコマンドで、プロトコルとして"tcp"と"udp"以外 も指定できるようにした。 ■バグ修正 [1] MMI関連の修正を行った。 [2] WindowsのTELNETクライアントから接続できないことがあるのを修正した。 [3] TFTPからの設定で、設定を消去する"clear configuration"が効かないの を修正した。 [4] RIPに関して、次のバグを修正した。 - RIPで他のゲートウェイから通知され、show ip routeで表示される経路 テーブルにすでに存在する経路を上書きする形で静的経路をip routeコ マンドで設定すると、show ip rip tableで表示されるRIPテーブルに該 当経路が静的であると記録されない - 上で示した静的経路をno ip routeで削除すると、show ip routeで表示 される経路テーブルから経路が消えず、show ip rip tableで表示され るRIPテーブルでは該当経路がメトリック16として記録され、それがTTL でexpireされた後は二度と登録されなくなる - 同じ経路に対するRIPを2ヶ所から受け取ると、どちらか遠い方の経路を 近い方の経路で上書きした時に、経路のメトリックが16になってしまう [5] FR圧縮の交渉が停止しないことがあるのを修正した。 [6] IPsecで、PPインタフェースの自己IPアドレスが変化したときに、古いIP アドレスに基づくSAを削除するようにした。 [7] 多数の静的経路をip routeコマンドで設定、保存した状態で再起動すると、 経路の一部が経路テーブルに反映されないバグを修正した。 [8] 名前による経路を設定している時に、show ip rip tableとすると表示が 乱れるのを修正した。 [9] 1000程度の経路が設定されている状態で、show ip routeで先頭の方にあ る経路をip routeコマンドで再設定するとリブートするのを修正した。 [10] 専用線バックアップ機能で、バックアップ先のPPで正しくMPが動作しない バグを修正した。 [11] 着SETUP中の発番号情報要素のオクテット3aが省略されていた場合に、発 番号を間違って認識するバグを修正した。 [12] implicitな経路のnextHop/Gatewayが正しくないときがあるのを修正した。 [13] PIAFS64kの場合に、同期パターンを誤検出することがあり、結果として 通信できないことがあるのを修正した。 [14] 自分が送信するISDN L3メッセージでの情報要素の並び方が規格通りでな いところがあったのを修正した。 [15] ip routeコマンドで、ゲートウェイとしてIPアドレスを指定したが、イ ンタフェースのIPアドレスの設定の不足などのためにそのIPアドレスがど のインタフェースに向いているかが決定できない時に、以下のバグがあった。 ・show ip routeコマンドでインタフェースが"unknown interface(0)"と 表示される ・その経路に対するpingに、自分自身が応答してしまう show ip routeコマンドの表示は"not defined"に変更した。また、経路に 対するパケットを処理しようとした時に改めてインタフェース検索を行い、 そこでインタフェースが見付かればそれを使うようにした。 [16] 8BRIモジュールの一部のBRIポートで、PIAFSが動作しないことがあるの を修正した。 以上