Revision : 05.01.16 Release : Feb 2001, ヤマハ株式会社 RT60w Rev.5.01.16 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.5.01.14からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] 一部のパソコン用無線カードのユーティリティで使われている「アクセス ポイントのループバックテスト」機能に対応した。 [2] ナンバー・ディスプレイ処理で、異なるストップビット信号の送出方法を 追加した。 追加された送出方法(ストップビット信号長が整数倍)をデフォルト設定 とし、旧方式へはコマンドまたは電話操作で切り替え可能とした。 この仕様変更により、下記のナンバー・ディスプレイ対応電話機または FAXにおいてもナンバー・ディスプレイ表示がおこなわれるようになる。 メーカ名:SHARP モデル名:UX-F5KW, UX-F5CL ○コマンド仕様 ・モデム信号の種類を設定する [入力形式] analog arrive modem signal type PORT TYPE [パラメータ] PORT ... アナログポート番号(1..3) TYPE ... 信号の種類(1..2) 1 = ストップビット信号長が整数倍(新方式) 2 = ストップビット信号長が1〜2(旧方式) [説明] 指定したアナログポートのモデム信号を選択します [デフォルト値] 1 ○アナログポートからの設定 [機能番号] 46 [設定動作] 「オフフック」 「*」「#」「4」「6」 「ポート番号(1/2/3/*)」 「モデム信号(1 or 2)」 「#」 「オンフック」 [3] DHCPクライアントのホスト名を設定できるようにした。 ○コマンド仕様 ・DHCPクライアントのホスト名の設定 [入力形式] dhcp client hostname (lan/lan1/lan2) primary HOSTNAME dhcp client hostname (lan/lan1/lan2) secondary HOSTNAME dhcp client hostname pp PEER_NUM HOSTNAME dhcp client hostname pool POOL_NUM HOSTNAME [パラメータ] PEER_NUM ... 相手先情報番号 anonymous leased POOL_NUM ... ip pp remote address pool dhcpc コマンドで取得す るアドレスの番号(1..2) RT60wの場合、POOL_NUMに1または2を指定することで、 それぞれのhostnameに異なる名前を付けることができ る。 HOSTNAME ... DHCPクライアントのホスト名 [説明] DHCPクライアントのホスト名を設定する。 空文字列を設定する場合には、dhcp client hostname lan primary のようにHOSTNAMEの手前まで入力する。 [デフォルト値] 空文字列 [4] telnetサーバ機能において、アクセス制限機能を追加した。 ○コマンド仕様 ・telnetサーバ機能のON/OFF設定 [入力形式] telnetd service SERVICE [パラメータ] SERVICE on ... telnetサーバ機能を有効にする off ... telnetサーバ機能を停止させる [説明] telnetサーバ機能の利用を選択する。 [ノート] 設定は再起動することにより有効になる。 telnetサーバが停止している時、telnetサーバはアクセス要求に 一切応答しない。 [例] # telnetd service off # save # restart [デフォルト値] on ・telnetサーバ機能のlistenポート設定 [入力形式] telnetd listen PORT [パラメータ] PORT ... telnetサーバ機能の待ち受け(listen)ポート番号 (1..65535) [説明] telnetサーバ機能のlistenポートを選択する。 [ノート] 設定は再起動することにより有効になる。 telnetdは、TCPの23番ポートで待ち受けしているが、 このコマンドにより待ち受けポートを変更することができる。 ただし、待ち受けポートの変更した場合には、ポート番号が 変更されても、telnetオプションのネゴシエーションが行なえる telnetクライアントを用いる必要がある。 [例] # telnetd listen 60000 # save # restart [デフォルト値] 23 ・telnetサーバへアクセスできるホストのIPアドレスを設定する。 [入力形式] telnetd host IP_RANGE [IP_RANGE...] [パラメータ] IP_RANGE ... telnetサーバへアクセスを許可するホストのIPアドレ ス範囲のリストまたはニーモニック ・1個のIPアドレスまたは間にマイナス(-)をはさんだIPアドレ ス(範囲指定)、及びこれらを任意に並べたもの ・any ... すべてのホストからのアクセスを許可する ・lan ... LAN側TCP/IPネットワーク内のホストのアクセスを許可 する ・lan1 ... LAN1側 ・lan2 ... LAN2側 ・none ... すべてのホストからのアクセスを禁止する [説明] telnetサーバへアクセスできるホストのIPアドレスを設定する。 [ノート] ニーモニックをリストにすることはできない。 lanの場合、primaryおよびsecondaryがclearでは無く、 ネットワークアドレスとdirected broadcast addressを除く ホストアドレスからのリクエストを許可する。 設定後の新しいtelnet接続から適用される。 [例] (A) ip lan1 address 192.168.0.1/24 telnetd host lan1 (B) ip lan1 address 192.168.0.1/24 telnetd host 192.168.0.1-192.168.0.254 ※(A)と(B)でアクセスできるIPアドレスは、同じ。 [デフォルト値] any [5] 機器間アナログ通話機能に関するログを出力するか否かを設定するコマン ドを追加した。 ○コマンド仕様 ・機器間アナログ通話のログを記録するか否かの設定 [入力形式] analog extension log SW [パラメータ] SW on ... ログを出力する off ... ログを出力しない [説明] 機器間アナログ通話のログを出力するか否かを設定する。 [デフォルト値] off ■仕様変更 [1] アナログポートから内線しか発呼できない状態でも、ダイヤルの内容が液 晶画面に表示されるようにした。 [2] アナログポート毎の料金情報の表示や保存をできるようにした。 [3] メール通知機能において、ヘッダに Date: フィールドを付加するように した。 ■バグ修正 [1] analog mp priorコマンドがオフに設定してある(BODを使用しない設定の) アナログポートでは、MPで通信中に網側の即時転送が起動できないバグを 修正した。 [2] 機器間アナログ通話において、音声パケットを適切なタイミングで受け取っ ているにも関わらず、音声が途切れることがあったバグを修正した。 [3] 網側のフレックスホンの使用時に、切替通話状態でフッキングしてポーズ トーンが鳴っている間に相手側から切断されてビジートーンが鳴っている 最中にダイヤルするとリブートするバグを修正した。 [4] アナログ機能において、着信転送が即時起動に設定されているポートが複 数あり、各々が失敗時着信拒否に設定されていて、着信転送が失敗した場 合に、はじめに着信転送を起動したポートの設定は反映されるが、その他 のポートでは設定に関わらずリンガーが鳴ってしまうバグを修正した。 [5] 内線転送において、内線相手を呼出中にオンフックして転送した場合、転 送先でオフフックしても液晶画面に外線相手の番号が表示されないバグを 修正した。 [6] 網側のフレックスホンで、両方発呼側(通信中転送ができない条件)の時に、 ポーズトーンが鳴っている間にオンフックして通信中転送の起動操作を行っ た後、鳴り返しに対してオフフックしても保留呼とつながらないバグを修 正した。 [7] 擬似通信中転送を設定していない状態で、通話中にフッキングしてダイヤ ルし、リングバックトーンが鳴っている間にオンフックして通信中転送を 起動する操作をした後、鳴り返しに対してオフフックしても保留呼とつな がらないバグを修正した。 [8] Bチャネルに空きがある状態で網側キャッチホンの着信を受けた時に、新 たな発呼ができなくなることがあるバグを修正した。 [9] 網側のキャッチホンを使用する設定の時に、話中着信に対するフッキング と、話中着信の相手側の切断が同時に起こると、元の呼が切断できなくな ることがあるバグを修正した。 [10] 転送トーキが設定されている場合に、網側の即時転送ができないことがあ るバグを修正した。 [11] ボイスワープを設定する電話番号にかけても、ボイスワープの設定がで きないことがあるバグを修正した。 [12] ネットワーク上のトラフィックの増加や無線状態の悪化によって機器間 アナログ通話が切断された場合に、その後の動作が不安定になる可能性を 減らした。 [13] アナログポートから素早くダイヤルすると発信時に液晶画面に番号が表 示されないことがあるバグを修正した。 [14] ip pp rip disconnect sendコマンドで'update'が設定されているときに、 経路情報が変化しなくてもRIPを送信することがあるバグを修正した。 具体的には、PPインタフェースの接続・切断が契機になる。 [15] remote setup で接続している状態で回線エラーが発生したときに、 syslogにPP番号が正しく表示されないバグを修正した。 [16] ip filterの設定をTFTPで何回も上書きしたときに、その後の動作が不安 定になるバグを修正した。 [17] 以下のコマンドで、9桁以上の16進数を設定してもエラーにならないバグ を修正した。 ・ip lan/pp rip auth key ・dhcp scope bind ・dhcp client client-identifier [18] TCPセッションの起動をほぼ同時に数多く要求されたときに、全てのセッ ションが正常に完了するまでに長時間掛かることがあるバグを修正した。 [19] 専用線使用時に、かんたん設定ページから PP側 のフィルタが設定でき ないバグを修正した。 [20] IPアドレスをDHCPクライアントとして取得する設定をしてshow dhcpc statusコマンドを実行するとハングアップすることがあるバグを修正した。 [21] NATディスクリプタが設定されているインタフェースでTCP、UDP、ICMP以 外のフラグメントパケットを受信し、このパケットを処理するNATディス クリプタテーブルが存在しないときに、このパケットを破棄してしまうバ グを修正した。 [22] ppp ipcp msext onと設定してLAN側アドレスをDHCPクライアントとして 取得する(ip lan1 address dhcp)と、正しくDNSサーバアドレスを渡せな いことがあるバグを修正した。 [23] 以下のコマンドで、間違った入力をしたときにエラー表示が正しくされ ないバグを修正した。 ・ip pp nat descriptor ・ip lan nat descriptor [24] 網側のフレックスホンにおいて、通話が確立した後の通話中転送操作(ポー ズトーン中のオンフック)と、操作の直前に通話していた相手からの切断 が同時に起こるとその後の動作が不安定になるバグを修正した。 [25] 機器間アナログ機能の擬似三者通話で通話の相手が二つとも他の機器の アナログポートまたはBチャネルの場合に、音飛びや音切れが起こってい たバグを修正した。 [26] 網側の話中着信に対する鳴り返しがタイムアウトしても、相手側がビジー トーンにならないバグを修正した。 [27] 一部の特殊番号(1xx等の番号)宛に網側の通信中転送で発呼し、通話がつ ながった後、フッキングによる呼の切替ができないバグを修正した。 [28] 有線LANに対して高負荷をかけるとハングアップすることがあるバグを修 正した。 [29] 擬似フレックスホンにおいて、ポーズトーンが鳴っている間に直前に通 話した呼ではない方の呼が相手から切断されると、タイムアウトするかま たは * を押してポーズトーンが止まっても、直前に通話していた方の呼 につながらなかったバグを修正した。 [30] 発呼先に空いているBチャネルがない場合にアナログ呼を発呼すると、そ の後アナログポートが無音状態になることがあるバグを修正した。 [31] 他のISDN機器の通信やRT60wのデータ通信でBチャネルがすべて使われて いた場合に、通話中着信通知サービスでアナログ呼の着呼を通知されても アナログポートが反応しないことがあるバグを修正した。 以上