Revision : 04.07.54 Release : Mar. 2005, ヤマハ株式会社 RT56v Rev.4.07.54 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.4.07.49からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] TCPのコネクションレベルのsyslogを出力する機能を追加した。 ○TCPのsyslogを出力する。 [入力形式] tcp log SWITCH [SRC_ADDR[/MASK] [DST_ADDR[/MASK]] [TCPFLAG [SRC_PORT_LIST [DST_PORT_LIST]]]] [パラメータ] SWITCH ... on TCPコネクションのsyslogを出力する off TCPコネクションのsyslogを出力しない SRC_ADDR ... 始点IPアドレス ・xxx.xxx.xxx.xxxは - 10進数 - *(ネットマスクの対応するビットが8ビットとも0 と同じ) ・間に-を挟んだ2つの上項目、-を前につけた上項目、 -を後ろにつけた上項目、これらは範囲を指定 ・*(すべてのIPアドレス) DST_ADDR ... 終点IPアドレス(SRC_ADDRと同じ形式) 省略時は1個の*と同じ。 MASK ... IPアドレスのビットマスク。省略時は0xffffffffと同 じ。SRC_ADDR及びDST_ADDRがネットワークアドレスの 場合にのみ指定可能。 TCPFLAG ... フィルタリングするTCPパケットの種類 ・プロトコルを表す10進数(6のみ) ・プロトコルを表すニーモニック ------------------------------------------------- ニーモニック 10進数 説明 ------------------------------------------------- tcp 6 全てのTCPパケット tcpsyn - SYNフラグの立っているパケット tcpfin - FINフラグの立っているパケット tcprst - RSTフラグの立っているパケット established - ACKフラグの立っているパケット ------------------------------------------------- ・tcpflag=flag_value/flag_mask、または tcpflag!=flag_value/flag_maxk 参考フラグ値 0x0001 FIN 0x0002 SYN 0x0004 RST 0x0008 PSH 0x0010 ACK 0x0020 URG ・*(全てのTCPパケット。ニーモニックにtcpを指定し たときと同じ) ・省略時は*と同じ。 SRC_PORT_LIST ... TCPのソースポート番号 ・ポート番号を表す10進数 ・ポート番号を表すニーモニック -------------------------------- ニーモニック ポート番号 -------------------------------- ftp 20,21 ftpdata 20 telnet 23 smtp 25 domain 53 gopher 70 finger 73 www 80 pop3 110 sunrpc 111 ident 113 ntp 123 nntp 119 snmp 161 syslog 514 printer 515 talk 517 route 520 uucp 540 -------------------------------- ・間に-を挟んだ2つの上項目、-を前につけた上項目、 -を後ろにつけた上項目、これらは範囲を指定 ・上項目をカンマで区切った並び(10個以内) ・*(すべてのポート) ・省略時は*と同じ。 DST_PORT_LIST ... TCPのデスティネーションポート番号 SRC_PORT_LISTと同じ形式。 [説明] TCPのsyslogを出力する。syslog debug onも設定されている必要があ る。IPv4のみに対応している。 システムに負荷がかかるため、トラブルシュート等の一時的な使用に しか推奨されない。 [初期値] off [設定例] tcp log on * * tcpsyn * 1723 (PPTPのポートにSYNが来ているか) tcp log on * * tcpflag!=0x0000/0x0007 (FIN,RST,SYNの立ったTCP パケット) tcp log on (全てのTCPパケット。tcp log on * * * * *と同じ) ■仕様変更 [1] analog sip arrive incoming-signalコマンドで、lastdigitを指定してダ イヤルイン番号として送出する桁数を指定するときに、モデムダイヤルイ ンの場合は桁数を20まで指定できるようにした。本修正前は4桁までしか指 定できなかった。 修正後のコマンドリファレンスは以下の通りである。 ○ SIPプロトコルによるインターネット電話の着信に対するアナログダイヤ ルインと無鳴動着信機能の設定 [入力形式] analog sip arrive incoming-signal PORT NUMBER SIP_ADDRESS SIGNAL DIAL_IN-NUM analog sip arrive incoming-signal PORT NUMBER lastdigit SIGNAL DIAL_IN-DIGIT analog sip arrive incoming-signal delete PORT NUMBER [パラメータ] PORT 1 ... TEL1ポート 2 ... TEL2ポート NUMBER ... 登録番号 (1-65535) SIP_ADDRESS SIPアドレス ... sip:で始まり@を含んだSIP URIまたはsip:で始まる @を含まないSIPユーザ名 default ... 一致する登録エントリーが見つからない場合はこの記 述で指定された動作に従うことを示すキーワード lastdigit ... ダイヤルイン番号として送出する桁数を引数とするこ とを示すキーワード SIGNAL modem ... モデムダイヤルイン pb ... PBダイヤルイン no-ringing-fax ... 無鳴動着信 DIAL_IN-NUM ... アナログ機器に送出するダイヤルイン番号 (SIGNALで modem と pb を指定したときのみ有効) DIAL_IN-DIGIT ... ダイヤルイン番号として送出する桁数 (モデムダイ ヤルインでは1..20, PBダイヤルインでは1..4) [説明] SIPプロトコルによるVoIPの着信において、指定したPORTに対して、 SIP_ADDRESSの一致する着信があったときに、SIGNALに相当した着信処理 を行う。アナログダイヤルインのときには、DIAL_IN-NUMで設定されたダ イヤルイン信号を出す。 SIP_ADDRESSにlastdigitを設定すると、数字で構成されたSIPユーザ名か ら下位DIAL_IN-DIGIT桁の番号をダイヤルイン信号として出力する。 DIAL_IN-DIGITはSIGNALがmodemの場合1-20、pbの場合1-4の範囲で設定で きる。DIAL_IN-NUMはSIGNALがmodemの場合は20桁以内、pbの場合は4桁以 内で設定できる。 SIP_ADDRESSにdefaultを設定すると、SIPアドレスが一致する項目がなか った場合あるいは、lastdigitの書式が設定されている時にSIPユーザ名 が数字で構成されておらず、ダイヤルイン信号のための情報を構成でき ない場合の動作を指定できる。 [ノート] SIP_ADDRESSに'@'が含まれない場合、着信したインターネット電話の宛 先SIPユーザ名('@'以前)のみを比較して着信処理が行われる。 アナログポートにPBXが接続されており、PBダイヤルインサービスを使用 している場合に、着SIPユーザ名とダイヤルイン登録のSIPユーザ名が一 致しないことによってダイヤルイン信号が出力されずPBXに正しく着信で きないようなケースの対応として、defaultを設定することにより常にダ イヤルイン信号が出力されるように動作させることができる。 [デフォルト値] なし [設定例] TEL1ポートのSIP着信サービスのデフォルト動作をPBダイヤルイン1234と する場合 # analog sip arrive incoming-signal 1 1 default pb 1234 TEL1ポートのSIP着信時にユーザ名の下位4桁をPBダイヤルインとする場 合 # analog sip arrive incoming-signal 1 1 lastdigit pb 4 [2] アナログ機能において、TELポート通話中におけるLINEポートに対する着 信時、話中着信音によって着信を通知できるようにした。なお、通話呼の 切り替えを行うことはできず、話中着信の呼と通話するためには、一度通 話中の呼をオンフックで切断し、鳴り返しに対してオフフックする、とい う操作が必要である。 この仕様変更に対して以下のコマンドが追加および修正される。 ○話中着信を許可するか否かの設定 [入力形式] analog arrive ring-while-talking permit PORT PERMIT no analog arrive ring-while-talking permit PORT (Rev_8 のみ) [パラメータ] ・PORT 1 ..... TEL1ポート 2 ..... TEL2ポート 3 ..... TEL3ポート ・PERMIT on .... 許可する off ... 拒否する [説明] PSTN 回線に着信した場合の話中着信を許可するか否かを設定する。 [ノート] permitをonにすると、通話中にPSTNの着信があった場合、話中着信 音によって、着信が確認できる。なお、フッキングによる通話の切 り替えを行うことはできない。 PSTN回線に付加サービスを利用する設定がされている場合は、網の 付加サービスによる話中着信はこの設定に関わらず動作し、その他 の話中着信についてはこの設定に関わらず動作しない。 [初期値] off [電話機からの設定機能番号] 36 ○アナログポートの再呼出時間設定 [入力形式] analog re-ringing-timer PORT TIME [パラメータ] ・PORT 1 ..... TEL1ポート 2 ..... TEL2ポート 3 ..... TEL3ポート ・TIME .... 再呼出時間の秒数 (10..180) [説明] 指定したアナログポートの再呼出時間を設定する。 再呼出時間とは、以下の時間を示す。 ・呼び返し (保留呼があることを通知するための呼出) の呼出時間 [ノート] LINEポートに対する着信の呼び返しにおいては、呼出時間が満了し、 呼び出し中のアナログポートがなくなった場合でも、対向は呼び出 し音が鳴り続ける。 [初期値] 30 [電話機からの設定機能番号] 85 ○ナンバー・ディスプレイ設定 [入力形式] analog arrive number display PORT MODE [パラメータ] ・PORT 1 ..... TEL1ポート 2 ..... TEL2ポート 3 ..... TEL3ポート ・MODE off ... ナンバー・ディスプレイを使用しない on ... ナンバー・ディスプレイを使用する with-catch-phone ... キャッチホン・ディスプレイを使用する name-display ... ネーム・ディスプレイを使用する [説明] 指定したアナログポートのナンバー・ディスプレイ/キャッチホン ・ディスプレイ/ネーム・ディスプレイの設定を行う。 [ノート] with-catch-phoneではナンバー・ディスプレイ機能も有効に、 name-displayではナンバー・ディスプレイ/キャッチホン・ディスプ レイ機能も有効になる LINEポートに接続されている回線が網のキャッチホン・ディスプレ イ契約されている場合、この設定とは関係なくキャッチホン・ディ スプレイの動作が行われる。 この場合、電話回線の設定において、付加サービスを利用する設定 にする必要がある。 [初期値] off [電話機からの設定機能番号] 39 [3] schedule at コマンドにより任意のコマンドを実行して、エラーになった 場合は、INFOログにエラー内容を表示させるようにした。 ■バグ修正 [1] NAT、IPマスカレードを利用している時に、パケットロスが多い環境だと FTPの処理でTCPシーケンス番号を正しく変換できなくなり通信できなく なることがあるバグを修正した。 NAT、IPマスカレードでFTPのEPRT、EPSVコマンドに対応した。 [2] かんたん設定ページの[電話設定]-[TELnポート詳細]-[電話機対応機能] ページの「ナンバー・ディスプレイ対応機器の接続」で、「ネーム・ディ スプレイ対応機器を接続」に設定した状態で他の設定を変更しても、 ナンバー・ディスプレイ対応機器の接続を「ネーム・ディスプレイ対応機 器を接続」に設定しました。 という不要なコメントが表示されていたバグを修正した。 [3] かんたん設定ページにおいて、「IPv6/IPv4同時接続(プラグ・アンド・ プレイ機能)を行うプロバイダ接続」に関するヘルプページが表示されな いバグを修正した。対応する部分は以下の通り。 ・[接続設定]-[新規登録]-[PPPoEによるIPv6/IPv4同時接続を行う端末型 プロバイダ接続] ・[接続設定]-[PPPoEによるIPv6/IPv4同時接続を行う端末型プロバイダ接 続] - [基本設定] - [自動切断] - [NAT] [4] かんたん設定ページにおいて、[PPTPを使用したリモートアクセスVPNサ ーバ]-[自動切断] ページのオンラインヘルプが表示されないバグを修正 した。 [5] かんたん設定ページにおいて、複数のプロバイダ設定をした状態で、か んたん設定の「接続」ボタンを押すと「手動接続時に接続先プロバイダを 切り替えない」設定になっているにも関わらず、自動接続先プロバイダが 切り替わってしまうバグを修正した。Rev.4.07.45 でエンバグしていた。 [6] 同じフィルタ番号でip filterコマンドおよびipv6 filterコマンドを実行 するとメモリリークするバグを修正した。 [7] VoIP機能において、SIPのFromヘッダまたはToヘッダに256バイトを越える 値のパケットを送受信すると、その後の動作が不安定になり、リブートや ハングアップなどの予期しない動作をする可能性があったバグを修正した。 [8] アナログダイヤルインの機能において、モデムダイヤルインで21桁以上、 PBダイヤルインで5桁以上の設定ができてしまうバグを修正した。修正後 は、ISDN/VoIP着信に関わらず、ダイヤルインの最大桁数はモデムダイヤ ルインで20桁、PBダイヤルインで4桁となる。 なお、ダイヤルイン番号の桁数について、モデムダイヤルインで21桁以上、 PBダイヤルインで5桁以上の設定がされていた場合、このファームにリビ ジョンアップするとその設定が消去されてしまうため、注意が必要である。 [9] かんたん設定において、[電話機能]-[TELポートの詳細設定]-[電話機対応 機能]で表示される注意事項に、PBダイヤルインの桁数制限の情報が表示さ れないバグを修正した。 [10] アナログ機能において、PSTN回線経由でナンバー・ディスプレイが表示 されなかったり、モデム・ダイヤルインが正しく動作しないことがあった ため、モデム信号を検出するまでの時間を設定できるコマンドを新設した。 なお、正しく動作しない現象については、Rev.4.07.19でエンバグしてい た。 Yahooモデムを使用した場合や平成電電回線を利用した場合で上記の不具 合が発生することが報告されており、以下のコマンドの値を調整すること で現象を回避できることが確認されている。 Yahooモデムを使用した場合のナンバー・ディスプレイ ... 3秒 平成電電回線を利用した場合のモデム・ダイヤルイン .... 1秒(デフォル ト値) ○アナログ回線のモデム信号を検出するまでの時間を設定する [書式] pstn modem signal timer TIME [設定値] TIME ... 0.1-3.0[秒] [説明] アナログ回線のモデム信号を検出するまでの時間を設定する。 ナンバー・ディスプレイが表示されない場合や、モデム・ダイヤルインが 正しく動作しない場合は、このコマンドを調整する必要がある。 秒数は0.1秒単位で設定できる。 [初期値] 1.0 [11] アナログ機能において、着信サービスとしてPBダイヤルインの設定がさ れているTELポートにおいて、PB信号送出中にオンフック操作が行なわれ、 かつ他に着信できるポートがない場合、対向が無音になってしまうバグを 修正した。 この修正後はPB信号送出中のオンフック操作については、内線指定信号受 信完了信号とみなし、対向にはリングバックトーンが聞こえるようになる。 [12] アナログ機能において、着信サービスとしてモデムダイヤルインの設定 がされているTELポートにおいて、モデム信号送出中にオンフック操作が 行なわれ、かつ他に着信できるポートがない場合、対向が無音になってし まうバグを修正した。 この修正後はモデム信号送出中のオンフック操作については、内線指定信 号受信完了信号とみなし、対向にはリングバックトーンが聞こえるように なる。 [13] NAT機能において、nat descriptor masquerade staticコマンドで指定し た内側IPアドレスの機器から外部の機器に対してtracerouteが実行できな いバグを修正した。ICMPパケットのデータ部分に設定されているIPヘッダ 部分がIPマスカレードで変換されていなかった。 [14] PPTP機能において、現在接続中の同じ相手から再びOutgoing-Call- RequestやIncoming-Call-Requestを受信したときに、強制的に接続を終了 するようにした。修正前は正しく処理が行われずに、show status ppで接 続中の表示のままになっていた。 [15] tunnel endpoint nameコマンドのコマンドヘルプ誤記を修正した。 このコマンドを削除するためには tunnel endpoint clear name コマンド を実行しないといけないのだが、コマンドヘルプのデフォルト値には 'clear' と表示されていた。ここで 'clear' と設定すると、エンドポイ ントネームとして 'clear'が設定されてしまうため、設定ミスとなる可能 性があった。 [16] telnetでログインした状態で以下のコマンドを実行後に任意のキーを入 力すると、実行中の処理が中止されてしまうバグを修正した。 mail-check go、mail-transfer go、mail-notify go、netvolante-dns go、 telnet (security class 1 on 設定時) [17] IPマスカレード機能において、外部のホストからIPマスカレードの外側 IPアドレスに対してpingを打つと、ICMPに対する静的IPマスカレードが設 定されていない限り、ルータ自身が返事を返し、ICMPパケットは内側へは 転送しない仕様だが、特定の場合に、ICMPパケットを内側へ転送してしま うバグを修正した。 [18] PPTP機能において、以下のコマンドで回線の負荷を表示しないようにし た。 show status pp show status pptp 修正前は正しくない負荷が表示されていた。 [19] アナログ機能において、発信操作でダイヤル終了後、直ぐに電話機をオ ンフックすると回線が切断された後もかんたん設定ページの通信履歴に "通信中"の表示が残るバグを修正した。 また、上記操作を4度行うと発信及び着信の履歴が通信履歴として記録さ れなくなるバグを修正した。 [20] アナログ機能において、発信者番号の無い着信を擬似ナンバー・リクエ スト機能で応答すると回線が切断された後もかんたん設定ページの通信履 歴に"通信中"の表示が残るバグを修正した。 また、発信者番号の無い着信を擬似ナンバー・リクエスト機能で4度応答す ると以降の発信及び着信の履歴が通信履歴として記録されないバグを修正 した。 [21] かんたん設定において、複数の端末型プロバイダとPPTPを使用したLAN間 接続VPN(PPTPクライアント)を登録し、自動接続先ではない端末型プロバイ ダを通信中にした状態で、かんたん設定の[接続設定]-[LAN間接続管理]ペ ージのPPTPクライアントの「接続」ボタンを押しても、PPTPが接続できな いバグを修正した。 例) PP1 ... 端末型PPPoEプロバイダ(自動接続先) PP2 ... 端末型PPPoEプロバイダ PP3 ... PPTPクライアント PP2を通信中にした状態でPP3の「接続」ボタンを押す [22] コンソールからの設定において、analog extension sip address コマン ドのダイヤル番号に不正な文字を入力すると、 エラー: 電話番号/ダイヤルイン番号が認識できません というエラー表示となるバグを修正した。修正後は、 エラー: ダイヤル番号が不正です と表示される。 [23] アナログ機能において、高負荷の状態で一般回線またはSIPへの発信を 繰り返すと、その経路への発信ができなくなることがあるバグを修正した。 [24] インターネット電話機能において、高負荷時に機器間アナログ子機のTEL ポートからのSIP発信の相手応答による接続と発信に使用したTELポートの オンフックが同時に発生すると、そのTELポートを次にオフフックした際、 ビジートーンになってしまうことがあるバグを修正した。 [25] アナログ機能において、高負荷時に機器間アナログ親機から、子機の一 般回線を使用した通話の切断直後にそのISDN回線を使用した発着信がある と相手に繋がらず、発信時はビジートーンとなり、着信時はリンガが停止 してしまうバグを修正した。 [26] IPマスカレード機能において、TCPの静的IPマスカレードが稀に動作しな くなるバグを修正した。 [27] nat descriptor masquerade staticコマンドを実行するたびにメモリリ ークが発生するバグを修正した。設定を保存し、再起動すればメモリリー クは起きないが、動作中にコマンドを実行したり、TFTPで設定を送り込ん だ場合に発生する。 [28] PPTP機能において、"暗号化なしでは接続拒否"(ppp ccp no-encryption reject)の設定のときに、IPCPなど、CCP以外のNetwork Control Protocols のネゴシエーションが失敗しても接続を拒否しないようにした。 これにより、ppp ccp no-encryption rejectの設定のときにMac OS X 10.3 でPPTP接続ができない問題が解消される。 [29] アナログ機能において、pstn enableと設定されているときにダイヤル操 作を行うとメモリリークが発生するバグを修正した [30] packetdump pp anonymousを設定しても、同時に複数anonymousの接続を したときに2番目以降の内容が表示されないバグを修正した。 [31] アナログ機能において、主に機器間アナログの構成で、高負荷時にTEL ポートからLINEポートを使用した一般回線への発信またはダイヤル操作中 の途中放棄を行うと、TELポートをオンフックした後もLINEのLEDが点灯し 続け、そのLINEポートを使用した発着信ができなくなることがあるバグを 修正した。 [32] PPTPパススルー機能において、PPTPメッセージの後ろにデータが含まれ るIPパケットをPPTPパススルー機能で処理したときに、リブートすること があるバグを修正した。複数のPPTPメッセージが1つのIPパケットに含まれ ている場合には、最初のPPTPメッセージのみが処理される。 [33] show status analog コマンドにおいて、内線通話で複数のTELポートを 呼び出し中の呼び出し側表示が、1つのTELポートしか呼び出していないよ うに表示されるバグを修正した。加えて、機器間アナログ接続の親機にお いては、対向の機器番号も表示されるようにした。 [34] 動的フィルタ機能において、プロトコルのニーモニックにdomainを指定 して動的フィルタを使用した場合に、TCPのDNSメッセージがフィルタで破 棄されるバグを修正した。 DNSサーバ間のゾーン転送が行えない現象が発生していた。Rev.4.07.45で エンバグしている。 [35] 動的フィルタ機能において、FTPのコネクションを管理するとき、FTPの 制御コネクションで通常のコマンドとは異なるデータを送受信すると、メ モリを過剰に消費し、最悪のケースでは、ルータがリブートするバグを修 正した。 以上