Revision : 04.07.45 Release : Dec. 2003, ヤマハ株式会社 RT56v Rev.4.07.45 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.4.07.37からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] VoIP機能で、FUSION IP-Phone の着信で、発信者が非通知や公衆網でか けてきた時に、ナンバー・ディスプレイ機能にて、非通知や公衆網など の表示を行うように対応した。 [2] VoIP機能で、184/186発信において RFC3325 及び draft-ietf-sip-privacy-01 に従って発信する機能を新設した。ただ し、SIPサーバを利用した発信においてのみ有効である。これに伴い、 以下のコマンドを新設した。 ○SIPの184/186発信時の設定をする [入力形式] sip server privacy NUM SW [rfc3325] [パラメータ] ・NUM サーバの登録番号 (1-65535) ・SW off/always-off/always-on/default-off/default-on [説明] offの時にはダイヤルされたそのままの番号で発信します。 always-offの時にはダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 常に通知で発信します。 always-onの時にはダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 常に非通知で発信します。 default-offの時にはダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 184番号の時には非通知で、それ以外の時は通知で発信します。 default-onの時にはダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 186番号の時には通知で、それ以外の時は非通知で発信します。 パラメータrfc3325を省略した場合は、draft-ietf-sip-privacy-01に 従って発信します。 パラメータrfc3325を追加すると、RFC3325に従って発信します。 [初期値] off [3] VoIP機能で、WindowsMessenger5.0のSIPコミュニケーションサービス機 能に対応した。 ただし、サインアウト動作はWindowsMessengerがレスポンスを受信しな いため、サインアウトが完了するのに時間がかかる。 [4] アナログ機能において、エコーサプレッサ機能を追加した。 それにともない、以下のコマンドを新設した。 ○VoIP機能や機器間アナログ通話機能を使用した通話にエコーサプレッサ を適用するか否かをアナログポート毎に設定する [入力形式] analog rtp echo-suppressor PORT SW [パラメータ] ・PORT アナログポート番号 ・SW off/on [説明] VoIP機能による通話や機器間アナログ通話において、アナログポート毎 にエコーサプレッサを適用する。onに設定すると、相手側で聞こえる 遠端エコーを抑える事が出来る。 [初期値] off ■仕様変更 [1] VoIP機能で、VoIP着信時に3分以上リンガが続いたら、タイムアウトで切 断するが、この時に対向に返すレスポンスを、 600 Busy Everywhere から 408 Request Timeout に変更した。 通信履歴にもALERT TIMEOUT (3019)が残るようにした。 [2] VoIP機能で、analog sip call myname コマンドで入力出来るユーザ名を "sip:"+16文字から"sip:"+28文字に変更した。 [3] アナログ機能で、発呼経路を決めるプレフィックスに、数字+# という 形式以外に、4桁の値が使用できるようにした。修正後のコマンドライン は以下の通り。また、かんたん設定も対応している。 ○アナログポートからのダイヤル時、特定のプレフィックスによる発呼経 路の設定 [入力形式] analog extension dial prefix [port=PORT] ROUTE [server=SIP_SERVER_NUM [phone]] [prefix=PREFIX] [パラメータ] ・PORT TELポートに対して設定する場合のポート番号 ・ROUTE line ... 公衆回線(ISDN/PSTN)でかけるためのプレフィッ クス設定 sip ... インターネット電話(SIP)でかけるためのプレ フィックス設定 netvolante ... ネットボランチ電話番号へかけるためのプレフィ ックス設定 ・SIP_SERVER_NUM ... ダイヤルした番号を埋め込むサーバ ・phone ... 宛先のURIにuser=phoneのタグを埋め込む ・PREFIX 入力なし ... プレフィックスなし '0'から'9'までの数字または'#'(2桁目のみ)、最大4桁 ... プレフィックスに対する設定 [説明] アナログポートからのダイヤル時に、特定のプレフィックスによる 発呼経路を設定する。 プレフィックスが既に他の経路に設定されている場合、新しく設定 した経路が有効となり、以前の経路は削除される。 PORTを設定すると、選択されたTELポートのみに対してプレフィック スと発呼経路の関係が設定される。発呼時には、まずTELポートに対 する設定が優先され、そのプレフィックスに対する設定が存在しな い場合はTELポートが指定されていない設定が使用される。 SIP_SERVER_NUMを設定すると、sip serverコマンドによるサーバ設 定におけるSIP_URIのユーザ名部分をダイヤルした番号に置き換えて SIPの発呼を行う。 phoneを設定すると、宛先のURIにuser=phoneのタグを埋め込んでSIP の発呼を行う。一般回線に抜ける発呼を行う際に必要に応じて設定 する。 [ノート] SIP_SERVER_NUM, phoneはSIPサーバ対応時に有効になるパラメータ tftpから設定を入力する場合、#がコメント開始を示す記号となって いるため、#の前にエスケープ文字(キャラクターコード0x5c)を入力 する必要がある [デフォルト値] line sip 9# [4] かんたん設定で、PPTPの設定をしたときに、デフォルト経路に設定され ているすべてのインタフェースに対してPPTP接続用の静的IPマスカレー ドとIPフィルタの設定をするようにした。 PPTPの設定をすべて削除したときも、デフォルト経路に設定されている すべてのインタフェースに設定されているPPTP接続用の静的IPマスカレ ードとIPフィルタの設定を削除するようにした。 [5] かんたん設定で、PPPoE-LAN間接続の設定をした際に、MTUおよびキープ アライブの設定をするようにした。 PPPoE-LAN間接続の接続/切断時に、pp always-on on/off を設定するよ うにした(PPPoE端末型接続と同様の動作)。 [6] かんたん設定で、静的IPマスカレードの設定において、プロトコルに GRE、ESPを指定できるようにした。静的IPマスカレードの設定を追加す れば、セキュリティレベルに応じてIPフィルタも自動で追加されるよう になる。 [7] ネットボランチDNS機能で、ネットボランチDNSの通信タイムアウトのデ フォルト値を30秒から90秒に変更した。 ■バグ修正 [1] VoIP機能で、FUSION IP-Phoneを利用しているときに、間違い電話をした 後に発着信ができなくなる、また、再起動すると約2時間後に着信ができ なくなることがあるバグを修正した。 [2] VoIP機能で、機器間アナログ子機でのSIP通話を行った際、通話終了後に アナログ親機において [SIP] RTP Result Report: のログが表示されなかったバグの修正。 [3] VoIP機能で、VoIP通信において、パケット落ちが多い回線などで、着信 側がオフフックしても音声が通らずに自動的に切断してしまう事があっ たバグを修正した。 [4] VoIP機能で、高負荷によりVoIP呼が切断された後、以後のVoIP通信で着 信側がオフフックすると同時に切断されてしまうバグを修正した。 [5] VoIP機能で、VoIP通話中/着信中/発信中に再起動しても相手側ではそれ ぞれの動作状態のままになるバグを修正した。相手側にそれぞれ切断/ビ ジー/発信中止のメッセージを送るようにした。 [6] VoIP機能で、主に機器間アナログ子機からのVoIPへの発信時に、対向が すぐにオフフックした場合 (SIPプロトコル的には、180 Ringing を受信 直後に 200 OK を受信した場合)、次の不具合が発生することがあるバグ を修正した。 1) 自側ではリングバックトーンが鳴り続く 2) 上記症状が発生した約30秒後に、VoIPの通話が全て切断されてしまう [7] アナログ機能で、TELポートからの一般公衆網 / VoIPの通話時、相手か らの切断と自側のオンフックが同時に発生することにより、その後TELポ ートが使用できなくなってしまうことがあるバグを修正した。 [8] アナログ機能で、VoIP通信時や機器間アナログ通信時に、音声通信が片 通話となり、通信相手に自側の音声が伝わらなくなることがあるバグを 修正した。 [9] アナログ機能で、複数のVoIP着信 / 一般回線着信が同時に起こった場 合、後から着信した対向が無音になってしまうことがあるバグを修正し た。 [10] アナログ機能で、RT56vを親機としてISDN I/Fを持つ機種を子機とし、 そのISDN I/Fを経由した呼に対して下記動作を行った時に、切断ログが 表示されなかったバグを修正した 1) PBダイヤルイン機能で着信音鳴動状態で6秒間放置後の呼の切断 2) PBダイヤルイン機能でダイヤルイン情報を受信後、オンフックが検出 されず放置された後の呼の切断 3) 外線通話の内線呼出転送で呼出状態で放置された後のタイムアウトに よる呼の切断 [11] アナログ機能で、RT56vを機器間アナログの親機とし、子機に繋がった ISDN回線を使用した外線通話中のフッキングによるセカンドダイヤルト ーン中に、再度フッキングしても元の呼に戻らず、一度オフフック/オン フックを行うか、着信の動作を行わないと発信できなくなってしまうバ グを修正した。 [12] アナログ機能で、TELポートから一般回線への発呼時、TELポートからの ダイヤルの完了とTELポートのオンフックのタイミングによって、LINE LEDが点灯し続け、その後、LINEポートでの発着信ができなくなってしま う事があるバグを修正した。 [13] アナログ機能で、RT56vを親機とし、子機に繋がったISDN回線を使用し た外線通話中のフッキングによるセカンドダイヤルトーン中に、再度フ ッキングしても元の呼に戻らず、一度オフフック/オンフックを行うか、 着信の動作を行わないと発信できなくなってしまうバグを修正した。 [14] アナログ機能で、ナンバー・ディスプレイ、ネーム・ディスプレイ、モ デム・ダイヤルインで通知される合計の情報長が長い場合に、正常に情 報表示やダイヤルインによる鳴りわけができなくなることがあるバグを 修正した。 [15] アナログ機能で、呼の交錯等の何らかの原因により、通話中の呼が中断 した場合、その後、VoIP機能でSIP 6通話ができなくなることがあるバグ を修正した。 [16] アナログ機能で、VoIPを含む複数の電話の発着呼を繰り返し行うと、再 起動時に起動しなくなってしまうことのあるバグを修正した。 [17] かんたん設定で、[システム管理]-[コマンド設定]-[コマンド入力]から save を実行後に telnet でログインすると - (console character euc の場合) console character sjis - console lines infinity に設定されてしまうバグを修正した。 [18] かんたん設定で、[パスワード認証(パスワード認証のダイヤルアップサ ーバ)]、または[PPTPを使用したパスワード認証のリモートアクセスVPN サーバ(Anonymous)] 接続に接続中のユーザ名を削除しても、接続が切断 されないバグを修正した。 [19] かんたん設定で、プロバイダへの接続/切断ページにおいて、接続中に 「接続しました」、接続後に「接続処理中」と表示されていたバグを修 正した。 [20] かんたん設定で、「メール専用のプロバイダ選択」の複数プロバイダを 設定しても、RT内部から発呼されるメール以外のパケット(VoIPやネット ボランチDNS)が、メール着信確認用プロバイダに対して発信してしまう バグを修正した。 [21] かんたん設定で、[着信確認とメール転送機能]、[メール通知機能] の 設定名を全角で設定できてしまうバグを修正した。 [22] かんたん設定で、インターネット電話に使用するプロバイダとして、 NATを使用しないネットワーク型プロバイダを設定した場合、インターネ ット電話機能の接続プロバイダに「なし」が選択されるバグを修正した。 表示上の不具合で、インターネット電話はできる。 [23] かんたん設定で、アナログ子機モードに設定した場合でも、[インター ネット電話設定]-[発信時のプレフィックス(識別番号)設定]にネットボ ランチ電話番号に対するプレフィックスの項目が表示されるバグを修正 し、ヘルプにアナログ子機モード時に関する注意事項を追記した。 [24] ネットボランチDNS機能で、ネットボランチDNSの更新時にかんたん設定 ページの反応がなくなってしまうことがあるバグを修正した。 [25] ネットボランチDNS機能で、IPアドレス変更時の自動更新中に、かんた ん設定による手動実行、あるいは netvolatne-dns go コマンドを実行す ると、かんたん設定あるいはコンソールからの応答がなくなってしまう バグを修正した。 [26] 不正アクセスメール通知機能で、複数個(15件以上)不正アクセスを検知 した場合、通知するメールの内容の一部が文字化けしてしまうことがあ るバグを修正した。 [27] NAT機能で、ICMPのエラーパケットを処理するときに、先頭のIPヘッダ を変換する必要がなければ、ICMPのデータ部に格納されたIPヘッダも変 換しないバグを修正した。実際には、先頭のIPヘッダを変換する必要が なくても、データ部のIPヘッダを変換しなければならない場合が存在す る。 以上