Revision : 03.05.38 Release : Mar 2001, ヤマハ株式会社 RTA50i Rev.3.05.38 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.3.05.35からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] ナンバー・ディスプレイ処理で、異なるストップビット信号の送出方法を 追加した。 追加された送出方法(ストップビット信号長が整数倍)をデフォルト設定と し、旧方式へはコマンドまたは電話操作で切り替え可能とした。 この仕様変更により、下記のナンバー・ディスプレイ対応電話機または FAXにおいてもナンバー・ディスプレイ表示がおこなわれるようになる。 メーカ名:SHARP モデル名:UX-F5KW, UX-F5CL ○コマンド仕様 ・モデム信号の種類を設定する [入力形式] analog arrive modem signal type PORT TYPE [パラメータ] PORT ...アナログポート番号(1〜3) TYPE ...信号の種類(1, 2) 1 = ストップビット信号長が整数倍(新方式) 2 = ストップビット信号長が1〜2(旧方式) [説明] 指定したアナログポートのモデム信号を選択します [デフォルト値] 1 ○アナログポートからの設定 [機能番号] 46 [設定動作] 「オフフック」 「*」「#」「4」「6」 「ポート番号(1/2/3/*)」 「モデム信号(1 or 2)」 「#」 「オンフック」 ■仕様変更 [1] かんたん設定において電話設定の画面での説明内容を修正した。 [2] MP接続状態で相手からBACP手順により2B目のリンク切断を要求されたとき に a) ppp mp minlink 2 と設定されている b) 現在のデータ転送負荷が ppp mp load threshold で設定された切断負 荷閾値以上の値である のいずれかの場合には、要求されたリンク切断を拒否するようにした。 [3] ナンバー・ディスプレイ処理での信号送出のタイミングを変更した。 この仕様変更により、下記のナンバー・ディスプレイ対応電話機において もナンバー・ディスプレイ表示がおこなわれるようになる。 メーカ名:SONY モデル名:SPP-C350, SPP-C350PG, SPP-C550, SPP-C550PG, SPP-C750, SPP-G600PG, SPP-C303, IT-C200, IT-C250, SPP-C333, SPP-C333PG, SPP-T33, SPP-T33PG, SPP-VC111, SPP-C555, SPP-C555PG, SPP-T55, SPP-T55PG, SPP-E777, SPP-E777PG, SPP-VT11 [4] ブロードキャスト宛のICMPパケットを受信しないようにした。 [5] メール通知機能において、ヘッダに Date: フィールドを付加するように した。 ■バグ修正 [1] ip filterの設定をtftpで何回も上書きしたときに、その後の動作が不安 定になるバグを修正した。 [2] データ通信中にコネクタ抜けや回線異常が数多く発生したときに、ハング アップするバグを修正した。 [3] show ip route コマンドを実行するとシステムがハングアップしてしまう ことがあるバグを修正した。 [4] 専用線モードで、データ送信中に瞬断が発生すると、その後のデータ送受 信がおこなえなくなることがあるバグを修正した。 [5] TCPセッションの起動をほぼ同時に数多く要求されたときに、その後、TCP セッションが正常に起動されなくなるバグを修正した。 以下のような現象が発生していた。 ・httpサーバ機能へのアクセスで、再読み込みを繰り返したとき、あるい は、ある画面の表示中に次の画面を表示させようとしたときに、アクセ スすることができない(かんたん設定ページが開けない) ・全てのセッションが正常に完了するまでに長時間掛かることがある [6] BACPのネゴシエーションが始まるとIP通信が途絶してしまうことがあるの を修正した。 [7] BACP手順で相手から接続に使用可能な回線としてISDNと共にその他の回線 も指定されたときに、接続することができなかったバグを修正した。 [8] 分割されたMPパケットを受信した時に、正しく組み立てがおこなわれずに 廃棄してしまうことがあるバグを修正した。 [9] show configコマンドで表示される内容に一部のコメントが含まれていた バグを修正した。Rev.3.05.35でエンバグしている。 [10] 一部のコマンド入力においてTABキーによるパラメータ補完が正しくおこ なわれない場合があるバグを修正した。 [11] ip routeコマンドにより設定したPP anonymous用の名前によるルーティ ングが正しく動作しないことがあるバグを修正した。 [12] ANONYMOUS番号を表示するときに、MPの情報が正しく付加されないことが あるバグを修正した。 [13] かんたん設定に関して、以下のバグを修正した。 ・認証エラーによる発信制限の注意文に誤りがあった。 [14] ip pp rip disconnect sendコマンドで'update'が設定されているときに、 経路情報が変化しなくてもRIPを送信することがあるバグを修正した。 [15] remote setupで接続している状態で回線エラーが発生したときに、syslog にPP番号が正しく表示されないバグを修正した。 [16] 以下のコマンドで、9桁以上の16進数を入力してもエラーにならないバグ を修正した。 ・ip lan/pp rip auth key ・dhcp scope bind [17] 専用線使用時に、かんたん設定ページから PP側 のフィルタが設定でき ないバグを修正した。 [18] PIAFS64kの着信を拒否したときに、発信者のサブアドレスが正しく表示 されないバグを修正した。 [19] かんたん設定ページからsyslogのINFOの設定を変更したときに表示され るメッセージの誤記を修正した。 [20] 同一のユーザ名で複数の相手からPP anonymousに接続したときに、2番目 以降の着信ではpp auth usernameコマンドのmscbcpの有無により指定され たコールバックの有無が正しく反映されずに動作するバグを修正した。 [21] PIAFS通信においてshow status ppで表示される送受信パケットのオクテ ット数が接続相手で表示される送受信パケットのオクテット数と一致して いないバグを修正した。 [22] メール転送機能において一部のPOP3サーバからのメッセージ取り込みに 失敗するバグを修正した。 [23] オンフック時に保留中の通話が存在していることを知らせるための呼出 時間を設定する機能において以下のバグを修正した。 ・20〜29秒の時間を指定することができなかった ・設定範囲を超えた時間を指定することができた [24] show analog configコマンドで受話PAD値が送話PADの値を誤って表示し ていたバグを修正した。 [25] 停電動作から復旧した後に、show status analogコマンドで表示される 内容が正しくないことがあるバグを修正した。 [26] TA版RVS-COMあるいはLAN版RVS-COM(ISDN-DCP)で電話あるいはFAXの着信 を許可する設定で使用しているときに、電話あるいはFAXの着信でリブー トすることがあるバグを修正した。 [27] TAモードでハードウェアフロー制御(AT&K1)以外の設定で起動したときに、 V.110接続ではデータが正しく転送できないバグを修正した。 [28] ルータ接続にてMPの2B接続中に、アナログ電話をオフフックして1Bの通 信に落とし、この間にTAで発信すると、システムを再起動するまでルータ で2B接続にならないバグを修正した。 以上