Revision : 03.05.28 Release : Jun 2000, ヤマハ株式会社 RTA50i Rev.3.05.28 リリースノート ========================================================================== ○ 追記 (2000年6月19日) ========================================================================== mail-transfer goコマンドの仕様変更についての記載が漏れていたため、 仕様変更[4]として追記した。 ========================================================================== ○ Rev.3.04.47からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] ベストエフォート方式のPIAFS通信モードに対応した。 利用するときは、PIAFSに関係するコマンドを入力する必要がある。 以下に、64kbit/s通信モードで発信するときの設定例を示す。 (設定例) pp select N isdn piafs call 64k best-effort pp enable N ※ Nは相手先情報番号 着信については、isdn piafs arriveコマンドで着信を許可するか否か を設定する。このコマンドは、デフォルトでは着信を許可するように設 定されている。PHSからルータに着信させるときには、PHSが発番号通知 をするようにPHSを設定しておく。 なお、この機能はTAモードでは利用できないことに注意する必要がある。 ○isdn piafs call SWの仕様変更 [コマンド書式] isdn piafs call SW [64KMODE] [パラメータ] SW off ... 発信を同期 PPPとする 32k ... 発信をPIAFS 32kとする 64k ... 発信をPIAFS 64kとする 64KMODE guarantee ... PIAFS 64kの発信ではギャランティー方 式を使用する best-effort ... PIAFS 64kの発信ではベストエフォート 方式を使用する [説明] PIAFSモードの発信を可能にするか否かを設定する。 また、PIAFSモードの速度を選択する。 SWがoffに設定されているときには、発信は同期PPPになり、32kに 設定されているときには、発信はPIAFS 32kになる。 また、64kに設定されているときには、発信はPIAFS 64kになる。 SWが64kに設定されている場合には、64KMODEの設定が有効になる。 64KMODEが設定されていない、または、guaranteeに設定されている ときには、発信はギャランティー方式のPIAFS 64kになる。 64KMODEがbest-effortに設定されているときには、発信はベストエ フォート方式になる。 [デフォルト] off [ノート] PIAFS 64kでは特別なサブアドレスが用いられ、ユーザが設定した サブアドレスは無視される。 [2] PIAFS プロトコルの起動側を指定できるようにした。 ○PIAFS 接続時の起動側の指定 [入力形式] isdn piafs control SW [パラメータ] SW ... スイッチ call ... 自分が発信側の時に PIAFS の起動側となる both ... 自分が発着信いずれの場合でも PIAFS の起動 側となる arrive ... 自分が着信側の時に PIAFS の起動側となる [説明]  PIAFS を制御する側を選択します [デフォルト値] both (設定例) pp select N isdn piafs control call pp enable N ※ Nは相手先情報番号 [備考] 「isdn piafs control の設定」と「発信であるか着信であるか」 との組み合わせにより、起動側となるか被起動側となるかが以下の ように決定される。   +-------+--------------+--------------+--------------+   | | isdn piafs control both の設定 |   | | call | arrive | both |   +-------+--------------+--------------+--------------+   |発信時 | 起動側 | 被起動側 | 起動側 |   +-------+--------------+--------------+--------------+   |着信時 | 被起動側 | 起動側 | 起動側 |   +-------+--------------+--------------+--------------+ なお、デフォルト値の「常に PIAFS の起動側となる」という動作 は本コマンド実装前の動作と同じである。 [3] TAモードでの識別着信機能において、発番号なしの着信を受けない設定 を追加した。 また、識別登録リストの最大件数を10件から100件に増やした。 [入力形式] AT$Sn [パラメータ] n - 0 ... 識別着信しない - 1 ... 登録された番号を着信拒否する - 2 ... 登録された番号を着信許可する - 5 ... 番号通知のない着信を全て拒否する (追加) [説明] 識別着信の有無を指定する。 [デフォルト値] AT$S0 [4] プロバイダ接続設定(端末型とネットワーク型)にIP接続サービスに対応 した常時接続のための設定をかんたん設定に追加した。 なお、IP接続サービス用に設定した場合には、通常のプロバイダ接続用 の設定とは以下の点で異なる設定となることに注意が必要です。 ・タイマによる自動切断が行なわれない (ただし、"isdn fast disconnect"コマンドによるタイマは除く) ・連続通信時間制限による強制切断が行なわれない ・課金による発信制限が行なわれない ・MP接続が不可能となる ・セキュリティ用のフィルタが自動的に設定される ■仕様変更 [1] TA、ルータモードで、MP接続時にBAP/BACP手順を使用するか否かの設定 値のデフォルト値をonからoffに変更した。 これにより ・購入直後の状態で使用しているユーザは、"ppp bacp use off"と設定 される。 ・"ppp bacp use on"と設定して使用しているユーザは、"ppp bacp use on"を改めて入力し直さなければ"ppp bacp use on"とはならない。 ・"ppp bacp use off"と設定して使用しているユーザは、何も操作しな くともこれまで通りに"ppp bacp use off"と設定される。 [2] show status lanコマンドで、高負荷のために内部で処理できなかった パケットの発生数も表示するようにした。 [3] かんたん設定に関して、以下の仕様変更をおこなった。 ・かんたん設定画面を表示するURLを変更した。 代表的なURLを以下に例示する。 [かんたん設定] http://192.168.0.1/ [かんたん設定]-[端末型] http://192.168.0.1/kantan/provider/terminal [かんたん設定]-[ネットワーク型] http://192.168.0.1/kantan/provider/network [かんたん設定]-[電話設定] http://192.168.0.1/kantan/analog/ [かんたん設定]-[料金情報] http://192.168.0.1/kantan/account/ [かんたん設定]-[システム管理] http://192.168.0.1/kantan/system/ ・[端末型接続設定]と[ネットワーク型接続設定]を同時に設定すること が出来ないようにした。 また、それぞれの画面の表示内容を一部変更した。 ・[ネットワーク型接続設定]でセキュリティ用のフィルタをIPアドレス に応じて自動的に設定するようにした。 なお、自動的に設定されるフィルタの番号は primary addressのネットワーク型フィルタは10〜19番 secondary addressのネットワーク型フィルタは20〜29番 である。 また、"ip filter directed-broadcast on"も自動的に設定するよう にした。 ・ネットワーク型プロバイダ接続でNATを使用する設定をしたとき、 DHCPスコープとNATのプライベートアドレスが現在のIPアドレスに応 じて自動的に設定されるようにした。 ・[端末型接続設定]の[最後の通信]で表示される切断コードを16進表記 から10進表記に変更した。 ・累積料金による発信制限が働いて発信できないプロバイダ情報の料金 表示を赤字で表示するようにした。 ・[システム管理]の[内部情報]画面での[コマンド入力]において、入力 されたコマンドに誤りがある場合には、エラー情報を赤字で表示する ようにした。 [4] mail-transfer goコマンドの仕様を変更した。 ○mail-transfer goの仕様変更 [コマンド書式] mail-transfer go [from ] [to ] [パラメータ] ... メッセージを受信するサーバ(複数可) ::= | ::= "1" | "2" | "3" | "4" ... メッセージを転送するサーバ(複数可) ::= | ::= "1" | "2" | "3" | "4" [説明] メール転送の実行を実行する。指定されたサーバに対して未読のメ ッセージを取り込む。取り込んだメッセージについては、設定され た転送先ごとに、フィルタに従って転送の可否が決定される。 なお、 メッセージを転送する送信先サーバは、"mail-transfer send to" コマンドにより指定されたサーバよりも本コマンドのパラメータと して設定されたサーバが優先される。 メッセージを受信するサーバは、"mail-transfer receive from" コマンドにより指定されたサーバよりも本コマンドのパラメータと して設定されたサーバが優先される。 ■バグ修正 [1] IPマスカレードを設定しているときに、内側のホストから外側のホスト へのフラグメントされたパケットが送信されないことがあるバグを修正 した。Rev.3.04.47 でエンバグしている。 [2] 相手が呼び出し中のままで応答しなかったために発信が失敗した場合、 その直後に自動再発信できてしまうバグを修正した。 [3] MP接続での2B通信中にアナログポートへ着信して通話しているときに、 更にルータまたはTAへの着信があると、アナログでの通話が自分から 切断できなくなるバグを修正した。 [4] 自動切断が禁止されている状態での接続を切断したときに、切断の理由 およびログが正しく表示されないバグを修正した。 [5] かんたん設定に関して、以下のバグを修正した。 ・使用するブラウザによっては一部の画面の表示が正しく行なわれない ことがあるバグを修正した。 ・ネットワーク型プロバイダ接続設定の[オプション設定]画面などで、 [NTPサーバ関連]のタイトルが表示されないバグを修正した。 ・ISDN-DCPで接続しているときに、現在の接続状態の確認で正しく表示 されないバグを修正した。 ・[LAN版RVS-COM]画面で「音量レベル」を設定しても音量が変化しない バグを修正した。 以上