ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt100i/relnote/relnote.02.02.27 Revision : 02.02.27 Release : February 1998, ヤマハ株式会社 RT100i/RT102i/RT200i/RT140i/RT80i Rev.2.02.27リリースノート ========================================================================== ○ Rev.2.02.23からの変更点/概略 ========================================================================== ■機能追加 [1] ナンバーディスプレイサービス(RT80i) [2] アナログポートのアカウント情報の消去(RT80i) [3] パケットダンプコマンド [4] アナログポートを使用するかどうかのコマンド(RT80i) ■ 仕様変更 [1] 非BACP時の電話優先(RT80i) [2] IP Masqueradeで変換するIPデータグラムのDFビットを落す [3] WWW設定画面での用語を一部変更(RT80i) [4] syslog hostコマンド [5] フィルタログ [6] 通信料金管理(RT80i) [7] TFTPで入手するconfig(RT80i) ■バグ修正 [1] コールバックでのメモリリーク [2] clear accountコマンドでアナログポートのアカウント情報が消去できな い(RT80i) [3] DHCPサーバでのゲートウェイアドレスの通知(RT80i) [4] DHCPサーバでのメモリリーク [5] フレックスホン(RT80i/Rev.2.02.23〜24) ========================================================================== ○ Rev.2.02.23からの変更点/詳細 ========================================================================== ■機能追加 [1] RT80iで、ナンバーディスプレイサービスに対応した。 RT80iのアナログポートにナンバーディスプレイ対応機器を接続した時に、 そのポートに着信があると対応機器に電話番号などを表示できるようにな ります。 注意事項 1) ナンバーディスプレイ機能を使うと、着信があってから電話機のベルが 鳴り始めるまでの間に、少し時間がかかるようになります。 2) ナンバーディスプレイ対応機器が接続されていないポート(何もアナロ グ端末が接続されていないポートを含む)でナンバーディスプレイ機能 を有効にすると、正しく着信できなくなります。 その場合、着信があると通常より短い周期でベルが鳴ります。この短い 周期のベルは約6秒で終わり、その後は通常の着信ベルになります。通 常の着信ベルになってから受話器を取ると、相手とそのままお話できま す。短い周期のベルの間に受話器をとると、その直後にビュッという音 が聞こえることがあります。この時、いったん受話器を置くともう一度 ベルが鳴りますので、そこで受話器を取れば相手とお話できます。 3) ルータの識別着信機能で着信拒否した相手は、ナンバーディスプレイ機 能で番号を表示することはできません。そのような相手も表示したい時 には、ルータの識別着信機能は使わず、電話機の方で着信拒否をするよ うにして下さい。 ・ナンバーディスプレイ機能を使うかどうか [入力形式] analog arrive number display PORT SW [パラメータ] PORT ... アナログポート番号、1か2 SW - on ... ナンバーディスプレイ機能を使う - off ... ナンバーディスプレイ機能を使わない [デフォルト] off アナログポートから電話機で設定する場合は、機能番号39で設定できます。 ナンバーディスプレイ機能を有効にするには、以下の順序でダイヤルを押し ます。 1) 受話器を取り上げる。 2) 「*」「#」「3」「9」を押す。 3) アナログポート番号(「1」「2」「*」のいずれか)を押す。「*」は電話 機が接続されているポートを表す。 4) 機能を有効にするなら「1」を、無効にするなら「0」を押す。 5) 「#」を押し、ピッという確認音を聞く。 6) 受話器を元に戻す。 [2] RT80iで、アナログポートのアカウント情報を消去するコマンドを新設し た。 [入力形式] clear analog account [PORT] [パラメータ] PORT 1 or 2 ... アカウント情報をクリアするアナログポート番号 省略した時はすべてのポートのアカウント情報を消去 する [3] インタフェースで入出力されるパケットをすべてダンプするコマンドを新 設した。デバッグ用である。 [入力形式1] packetdump lan [COUNT] packetdump pp [PP_NUM] [COUNT] [パラメータ] COUNT 1〜21474836 ... 指定した回数だけパケットダンプを行う off ... パケットダンプを停止する infinity ... offで止められるまでパケットダンプを続ける PP_NUM ... PP番号 [ノート] パケットダンプはsyslog debugに対して行われる。 [デフォルト] COUNT = 100 [4] RT80iで、アナログポートを使用するかどうかのコマンドを新設した。 [入力形式] analog use PORT SW [パラメータ] PORT ... アナログポート番号、1か2 SW - on ... 使用できる - off ... 使用不可 - call-only ... 発信専用 - arrive-only ... 着信専用 [デフォルト] on ・アナログポートに接続されている電話機から設定を行う場合の手順は、以 下のとおり。 手順 (1) 「*」「#」を押しアナログポート設定モードに入る。 (2) 「1」「4」を押して「アナログポート使用制限の設定」を指定する。 (3) 「1」「2」「*」のいずれかを押してアナログポートを指定する。 (4) 使用条件を設定する。 「0」 アナログポートを使用しない 「1」 アナログポートを発信専用として使用 「2」 アナログポートを着信専用として使用 「3」 アナログポートを発信・着信で使用(デフォルト) (5) 「#」を押して設定完了 ・各使用条件の仕様について o アナログポートを使用しない analog use PORT off - 発信、着信とも不可(外線及び内線ともに不可) - ハンドセットを上げると受話器からビジートーンを送出し、発信不 可を通知する - ただし、緊急電話(110、119)は、発信可 - 付加サービスによる通信中発信も不可 o アナログポートを発信専用として使用 analog use PORT call-only - 発信のみ可 - 着信は不可(外線及び内線ともに不可) - 着信に対しては無視する - ただし、緊急電話(110、119)からの着信に対しては受け付ける。 o アナログポートを着信専用として使用 analog use PORT arrive-only - 発信は不可 - 着信のみ可(外線及び内線ともに可) - ハンドセットを上げると受話器からビジートーンを送出し、発信不 可を通知する。 - ただし、緊急電話(110、119)は、発信可 - 付加サービスによる通信中発信も不可 o アナログポートを発信・着信で使用 analog use PORT on - 発信、着信とも可(外線及び内線ともに可) ※ 電話機によるアナログポートの設定はどのモードでも可能。 (使用制限の設定内容により制限されない) ■ 仕様変更 [1] RT80iで、BACPを使っていない場合でもMPによる2B通信中にアナログの発 着信が行えるようになった。 [2] IP Masqueradeで変換するIPデータグラムのDFビットを落すようにした。 IP Masquerade時にはICMPエラーが正しく返せないため、MTU探索を行うホ ストが、経路の途中にMTUが小さいところがあると通信できなくなること があるため。 これにより、一部のプロバイダでFTPのPUTが行えないなどの現象が解消す る。 [3] RT80iのWWW設定画面での用語を一部変更した。 また、ヘルプで、ISDNの切断理由をJT-Q850対応にした。 [4] syslog hostコマンドで、SYSLOGを投げる先を最大4つまで設定できるよう にした。また、IPアドレスではなく、ホスト名を書けるようにした。 [5] フィルタに引っかかったパケットをログに取る機能で、従来は落したパケッ トだけをログに取るようにしていたのを、通過させたパケットもログに取 れるようにした。 具体的には、ip filter/ipx filter/bridge filterの各コマンドで、フィ ルタタイプを以下のものに変更する。 pass-log, reject-log, restrict-log, pass-nolog, reject-nolog, restrict-nolog '*-log'はこのフィルタにマッチしたパケットをログに記録することを示 しており、'*-nolog'はフィルタにマッチしてもパケットをログに記録し ないことを示す。従来の pass/reject/restrict は以下の意味とする。 pass = pass-nolog reject = reject-log restrict = restrict-log また、同時にどの番号のフィルタにマッチしたためログに記録されたのか も出力するようにした。 [6] RT80iで、アナログとデータの通信料金を別々に管理するように変更した。 具体的には、show accountコマンドの表示が変わったのと、account thresholdコマンドで設定する閾値がデータ通信の料金だけでの閾値となっ た。 [7] RT80iで、TFTPで入手したconfigの先頭に、RT80iのデフォルト設定を消す ためのコメントを追加した。 ■バグ修正 [1] コールバック(ヤマハ方式、MS-CBCPとも)の受け側になっている時にメモ リリークがあり、show environmentで表示されるメモリの使用量がどんど ん大きくなってしまうバグを修正した。 [2] RT80iで、clear accountコマンドでアナログポートのアカウント情報が消 去できていなかったのを修正した。 [3] RT80iのWWW設定で、ルータ自身のIPアドレスを変更した時に、DHCPサーバ 機能でクライアントに通知するゲートウェイアドレスが正しく通知できな くなることがあるのを修正した。 [4] DHCPサーバ機能にメモリリークがあったのを修正した。 [5] RT80iで、フレックスホンを使って通話中にフッキングして別の相手に発 信することができないというバグを修正した。 Rev.2.02.23で入ったバグ。