ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt100i/relnote/relnote.01.04.03 Revision : 01.04.03 Release : Oct 1995, ヤマハ株式会社 RT100i Rev.1.04.03 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.1.03.30 からの変更点 ========================================================================== [1] DHCP リレーエージェント機能を実装した。 ・DHCP リレーエージェント機能を使用するか否か [Command Format] dhcp relay SW [Parameters] ・SW - on .... DHCP リレーエージェント機能を有効にする - off ... DHCP リレーエージェント機能を有効にしない [Default] off ・DHCP サーバの指定 [Command Format] dhcp server IP_ADDRESS [ IP_ADDRESS... ] [Parameters] ・IP_ADDRESS ... DHCP サーバの IPアドレス(最大 4 つまで指定可能) [Description] DHCP BOOTREQUEST パケットを中継するサーバを最大 4 つまで設定する。 サーバが複数指定された場合は、BOOTREQUEST パケットを複写してすべての サーバに中継するか、あるいは一つだけサーバを選択して中継するかは dhcp select コマンドの設定で決定される。 ・DHCP サーバの選択方法 [Command Format] dhcp select TYPE [Parameters] ・TYPE - hash ... Hash 関数を利用して一つだけサーバを選択する - all .... すべてのサーバを選択する [Description] dhcp server コマンドで設定された複数のサーバの取り扱いを設定する。 'hash' が指定された時は、Hash 関数を利用して一つだけサーバが選択され てパケットが中継される。この Hash 関数は、DHCP メッセージの chaddr フィールドを引数とするので、同一の DHCP クライアントに対しては常に同 じサーバが選択される筈である。 'all' が指定された時は、パケットはすべてのサーバに対し複写中継される。 [Default] hash ・DHCP BOOTREQUEST パケットの中継基準を設定 [Command Format] dhcp threshold SECS [Parameters] SECS ... 秒数(0-65535) [Description] DHCP BOOTREQUEST パケットの secs フィールドとこのコマンドによる秒数 を比較し、設定値より小さな secs フィールドを持つ DHCP BOOTREQUEST パケットはサーバに中継しないようにする。 これにより、同一 LAN 上に別の DHCP サーバがあるにも関わらず遠隔地の DHCP サーバにパケットを中継してしまうのを避けることができる。 [Default] 4 ・DHCP 関連の設定を表示する [Command Format] show dhcp [Parameters] なし [Description] DHCP 関連の設定を表示する。 [2] SPX キープアライブ代理応答機能を実装した。 ・SPX キープアライブ代理応答を行うか否か [Command Format] ipx pp spx keepalive proxy PROXY [Parameters] ・PROXY - on .... SPX キープアライブ代理応答を行う - off ... SPX キープアライブ代理応答を行なわない [Description] SPX キープアライブ代理応答を行うか否かを設定する。 [Default] on ・SPX キープアライブ代理応答のタイマ値 [Command Format] ipx pp spx keepalive timer T1 [ T2 [ T3 ]] [Parameters] ・T1 ... 秒数(30-21474836) 代理応答を行っていてもこの時間毎に相手に接続して本当に生き ているかどうか確認する ・T2 ... 秒数(30-65535) この時間以内に、ローカルに接続しているサーバ/クライアント から SPX パケットを受信できなかったら死んだものと判断する ・T3 ... 秒数(1-65535) この時間間隔でローカルに接続しているサーバ/クライアントに 対してリモートにある筈のマシンに代り RT100i が代理で SPX キープアライブパケットを送信する [Description] SPX キープアライブ代理応答の為のタイマ値を設定する。 [Default] T1 ... 7200 T2 ... 60 T3 ... 10 [3] ProxyArp で応答する IP アドレスは RIP に含めないように仕様変更。 [4] ISDN における D チャネルエラーが多発するような状況で、ハングアップする 可能性に対処。 [5] show config コマンド実行時の表示の先頭に、プログラムのリビジョンと MAC アドレスを表示するように変更。 [6] ipx pp ripsap hold コマンドのデフォルト値を 'off' から 'on' に変更。 注1) Rev.1.04.02 より前のプログラムで ipx pp ripsap hold コマンドの設定をデ フォルトのまま使っていた場合(ipx pp ripsap hold off)、リビジョンアッ プを行なうと、ipx pp ripsap hold on になります。 注2) 設定の確認は show ipx pp コマンドを使ってください。 show config コマンドでは、デフォルト設定の場合このコマンドが表示されま せん。 [7] remote setup コマンドにより遠隔地の RT100i を設定する場合、入力が速過 ぎると、設定される側のルータがハングアップすることがあった点に対処。 例えば、MS-Windows の ターミナルの「テキストファイルの送信」機能を使っ てリモート側の設定を行なおうとした時にこの現象が出ることがあった。 注) remote setup する側とされる側の両方をこのリビジョン以降にしないと解決 されない。 尚、一方のルータのプログラムだけをこのリビジョン以降に変更しても、通 常のキーボード入力による設定では動作に問題ない。 [8] PPP の Protocol Field Compression オプションを用いるか否かを設定するコ マンドを追加。 尚、本リビジョンより前のプログラムでは、相手からリクエストされた時には このオプションをアクセプトしていたので、ppp lcp pfc on 相当になる。 [Command Format] ppp lcp pfc SW [Parameters] ・SW - on .... [PPP,LCP] Protocol Field Compression オプションを用いる - off ... [PPP,LCP] Protocol Field Compression オプションを用いな い [Default] off [Note] on を設定していても相手に拒否された時は用いない。 [9] PPP の Address & Control Field Compression オプションを用いるか否かを 設定するコマンドを追加。 尚、本リビジョンより前のプログラムでは、相手からリクエストされた時には このオプションをアクセプトしていたので、ppp lcp acfc on 相当になる。 [Command Format] ppp lcp acfc SW [Parameters] ・SW - on .... [PPP,LCP] Address & Control Field Compression オプション を用いる - off ... [PPP,LCP] Address & Control Field Compression オプション を用いない [Default] off [Note] on を設定していても相手に拒否された時は用いない。 [10] show environment コマンドの表示に、メモリ使用量の項目を追加。 [11] PPP にて、decompression に 10 回失敗すると、CCP をクローズするように 仕様変更。 これにより、高負荷時に極端にパフォーマンスが悪くなるような状況に対処。 尚、つぎに PPP を開始するまで CCP はオープンしない。