Revision : 04.06.67 Release : Sep 2004, ヤマハ株式会社 RTA55i Rev.4.06.67 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.4.06.60からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] ネットボランチDNSで自動更新に失敗した場合のリトライ間隔と回数を設定 するコマンドを新設した。 (従来は、自動更新に失敗した場合は3回リトライをさせていた) ○ネットボランチDNSで自動更新失敗後のリトライ間隔と回数を設定する [入力形式] netvolante-dns retry interval I/F INTERVAL COUNT [設定値] INTERVAL ... 60 - 300[秒], auto COUNT ... 1 - 50 [説明] ネットボランチDNSで自動更新失敗後にリトライする間隔と回数を設定 する。 [ノート] INTERVALに'auto'を設定した場合、自動更新に失敗してから30〜90秒の 任意の間隔後に最初のリトライを実行し、その後は60秒後間隔でリトラ イを行う。 更新、またはリトライに失敗してから指定したリトライ間隔までの間に 手動実行をした場合は、その後のリトライは実行されなくなる。 [デフォルト値] auto 10 ■仕様変更 [1] ネットボランチDNS機能で登録/更新/削除に成功したときはINFOレベルのロ グを表示するにした。 登録/更新 ... [DDNS] Update succeeded 削除 ........ [DDNS] Delete succeeded また、登録/更新/削除に失敗した理由を表示するエラーログをDEBUGレベル からINFOレベルに変更した。 [2] UPnP機能でエラーではないのにDEBUGレベルで出力されていたログを upnp syslog onが設定されているときだけ出力するようにした。 [3] FUSION IP-Phone経由のVoIPの発呼において、TELポートに対する極性反転お よび即時発信が有効な場合の即時発信登録のタイミングを変更した。 変更前は、リングバックトーンや網のトーキが聞こえる時点が上記のタイミ ングとなっていたが、変更後は、対向と接続された時点が上記のタイミング となる。 これにより、FUSION IP-Phone経由の発呼で、相手に繋がらない状況におい て、即時発信の登録が行われる現象や、TEL ポートに接続した機器で接続時 間に計測されてしまう現象を回避することができる。 [4] DHCPv6-PD機能で、RFC3315、RFC3633、RFC3646に対応した。 ■バグ修正 [1] かんたん設定ページの[付加機能]-[ファイアウォール機能[IPv6]]ページの 「動的フィルタの編集」画面で、プロトコルに "netmeeting" が選択できる バグを修正した。 [2] DNSリカーシブサーバ機能で、dns staticコマンドによりCNAMEレコードが登 録されている名前に対するAAAAの問い合わせに対して正しく返事を返せない ことがあるバグを修正した。 [3] IPv6アドレスでTCPポート1723番にTELNETでアクセスを繰り返していると、 TCPのセッションが解放されずシステムがハングアップするバグを修正した。 [4] 動的フィルタでTCPコネクションを通過させるとき、3ウェイハンドシェイク の2つ目のパケット(SYN+ACK)がルータを通過してから端末に届くまでの間に 消滅すると、それ以降、このコネクションに関係するすべてのパケットを破 棄するバグを修正した。表面的な現象としては、TCPコネクションが接続で きないように見える。なお、この問題の影響を受けるのは、パケットが破棄 されたコネクションに限られる。すでに確立済みのコネクションや、新しい コネクションが影響を受けることはない。 [5] PPインタフェースを経由するIPv4 over IPv4トンネルの通信を行っている状 態で、そのPPインタフェースをpp disableコマンドにより無効にすると、ト ンネル経由で送信すべきパケットが発生したときにリブートするバグを修正 した。 ・相手側のトンネルインタフェースの端点への経路はPP経由である ・自分側のトンネルインタフェースの端点としてPPインタフェースのIPアド レスを使用している という場合に現象が発生していた。 [6] 高負荷の転送を行っているときにISDNの発着信を繰り返していると、システ ムがハングアップすることがあるバグを修正した。 [7] かんたん設定ページで[電話設定]-[インターネット電話設定]ページの「TEL ポートの設定」ページで、VoIP機能を使用しない設定になっているときに着 信許可の設定を変更すると、変更の確認画面に不要なコメントが表示される ことがあるバグを修正した。 [8] アナログ機能において、TELポートの呼び出し中に、網からの切断と、TELポ ートでの接続動作との交錯によって、その後ISDNの発着信ができなくなるバ グを修正した。 [9] analog device typeコマンドとanalog arrive another-device permitコマ ンドにより着信可能と指定したアナログ機器とは異なる機器から着信したと きに、誤った切断コードで着信を拒否するバグを修正した。 本修正前は、ログにUnspecified errorと記録され、発信側には正しい切断 理由を伝えるアナウンスが流されていなかった。 [10] IPv6のDAD動作中に無効なNSを受信すると、DADが正しく行えないことがあ るバグを修正した。 [11] PPTPキープアライブのログを出力する設定のときに、Echo Replyを1回しか 返していないのに2回返したように表示されるバグを修正した。 [12] 一つのインタフェースに対して、同じプレフィクスを持つ複数のIPv6アド レスを設定し、一方をno ipv6 addressコマンドで削除するとそのプレフィ クスに対するimplicit経路が消えてしまうバグを修正した。 [13] IPv6のRIPngで、ipv6 INTERFACE rip receive offと設定すると、RIPngの 受信だけではなく、RIPngの送信も止まってしまうバグを修正した。 Rev.4.06.60でエンバグした。 [14] 不正アクセス検知機能で、フラグメントパケットを検査するときには、そ れらのパケットを再構成するが、このときにIPヘッダのチェックサムが不正 な値になるバグを修正した。もし、再構成したパケットがルータの外に出る ときに再びフラグメントされるならば、そのときにチェックサムを修復する ので問題とはならないが、フラグメントされずに送信されると、通信が停止 するなどの問題につながる。 [15] UPnP機能で、通信のタイミングによっては、必要のないTCPの切断を行い、 エラーログが出力されることがあるバグを修正した。 [16] 機器間アナログ通話機能の構成で使用しているとき、高負荷などで親機と 子機の間の通信で再送が発生すると、analog extension master autoと設定 されている子機の電話機能が使えなくなるバグを修正した。 [17] TELポートからVoIP機能で発信して、リングバックトーンまたはトーキが聞 こえる前にオンフックすると、同じTELポートで発信しようとしてオフフッ クしたときにビジートーンが聞こえて発信できないバグを修正した。 なお、本修正前も、現象発生時には、一旦オンフックをして再度オフフック することで発信可能な状態に復帰していた。 [18] 機器間アナログ通話機能の構成で使用しているとき、親機と通信していな い状態の子機で、ISDN回線経由で着信する、あるいは、TELポートの設定を 行うとメモリリークするバグを修正した。 [19] TELポートからISDN回線経由の通話を行っている状態で、オンフックした直 後にオフフックするという操作を行なったときに、ほぼ同時に相手から切断 を通知されると、その後、そのTELポートで発信できなくなることがあるバ グを修正した。 現象発生時には、そのTELポートでオフフックしても無音となっていた。 [20] sip serverコマンドで'no-register'を指定したときに、設定を削除すると メモリリークするバグを修正した。 [21] TELポートでのSIP発信時に、発信放棄のオンフック、その直後のオフフッ クの操作と相手の応答が交錯すると、内部に状態が残りその後のSIP通話が 片通話になってしまうバグを修正した。 [22] インターネット電話機能において、高負荷時に発信を繰り返していると、 最大通話数分のSIP通話ができなくなることがあるバグを修正した。 [23] アナログ機能で、通信中転送を行うためのオンフックと、ポーズトーンの 終了のタイミングがほぼ同時になると、以下の不具合が発生することがある バグを修正した。 ・通信中転送または片方が切断されてもう片方の呼び返しが発生するべきで あるが、どちらも起こらない。 ・その後そのTELポートにおける通話で音声が繋がるタイミングにおいて呼 が切断されてビジートーンになる。 [24] アナログ機能で、高負荷時にTELポートが関係する通話の通話確立のタイミ ングにおいて、短い時間でのオンフック、オフフック操作が行われると、そ の後の通話で片通話になることがあるバグを修正した。 [25] アナログ機能で、show status analogの表示内容において、発信時の「相 手呼出中」および、相手から切断されたときの「回線は切断されました」の 表示中、「通信時間」として異常な値が表示されるバグを修正した。 修正後は上記の状態では通信時間が表示されなくなる。 [26] 機器間アナログ通話機能の構成で子機として使用しているときに、システ ムの処理負荷が高い状態で、親機のISDN回線を経由して通話している相手か ら切断されると、そのTELポートに接続された機器からの発着信が出来なく なるバグを修正した。 本修正前も、現象発生時にオフフックをしてビジートーンを確認した後にオ ンフックをすれば、発着信が正常に行える状態に復帰していた。 [27] ISDN回線経由の通話をルータの擬似着信転送機能および擬似通信中転送機能 により他の接続先へ転送して、ISDN回線経由で新たな通話を行うことが出来 ない状態になったときに、VoIP通話の発信、内線への発信、および、電話機 からの機能設定が出来ないバグを修正した。 [28] IPv6の近隣キャッシュエントリーが、上限数(インタフェースごとに50)に達 してしまうと、新たなエントリーを追加する際に一つ前に登録されたエント リーを削除してしまうバグを修正した。上限に達していた場合は、最も古い エントリーを削除することで、新しいエントリーを追加出来るようにした。 [29] ルータのTELNETサーバ機能で、クライアントから接続された時に、クライ アントがTELNETプロトコルの処理を行なわないでいると、30秒でタイムアウ トして切断するようにした。 従来は、クライアントがTELNETプロトコルの処理を行なうか、あるいはクラ イアントからTCPを切断しないと処理が先に進まず、他のクライアントから のTELNET接続を受け入れることができなかった。 以上