Revision : 04.01.17 Release : Sep 2001, ヤマハ株式会社 RTA52i Rev.4.01.17 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.4.01.15からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] packetdump ta コマンドを実装した。 ○TAインタフェースパケットのダンプをSYSLOGへ出力するか否かの設定 [入力形式] packetdump ta [COUNT] [パラメータ] ・COUNT o パケット数(1..21474836) o off .. 出力しない o infinity ... off にするまで出力する [説明] TA インタフェースで入出力するパケットのダンプ情報をDEBUGタイプ のSYSLOGで出力するか否かを設定する。 [デフォルト値] packetdump ta off [ノート] COUNT を省略した場合には packetdump ta 100 として設定される。 [2] 相手先ごとの接続時間情報を表示するコマンドを追加した。 ○コマンド仕様 [コマンド形式] show pp connect time [peer_number] [パラメータ] peer_number 相手先情報番号 anonymous leased [説明] 選択されている相手の接続時間情報を表示する。 [3] [かんたん設定]-[システム管理]にhttpd hostとtelnetd hostの設定機能 を実装した。 ■仕様変更 [1] 一部のナンバーディスプレイ対応電話機で番号が正しく表示されない問題 に対処するために異なるストップビット信号の送出方法を追加した。 これに伴いモデム信号選択コマンドにパラメータを一つ追加した。 ・モデム信号(V.23信号形式)の選択 ○コマンド仕様 [コマンド書式] analog arrive modem signal type PORT TYPE [パラメータ] PORT ...アナログポート番号(1〜3) TYPE ...1,2,3 1:「ストップビット長が整数倍区切り」 2:「ストップビットが1以上2未満」 3:「ストップビットが1」 [説明] 指定したアナログポートのモデム信号を選択します [デフォルト値] 3 ○アナログポートからの設定 [機能番号] 46 [設定動作] 「オフフック」 「*」「#」「4」「6」 「ポート番号(1/2/3/*)」 「モデム信号(1,2,3)」 「#」 「オンフック」 [2] dns server pp コマンドでleasedを選択できるようにした。 ○DNSサーバを通知してもらう相手先の設定 [入力形式] dns server pp PEER_NUMBER [パラメータ] PEER_NUMBER ... DNSサーバを通知してもらう相手先情報番号 leased none [デフォルト] none [説明] DNSサーバを通知してもらう相手先情報番号を設定する。このコマン ドで相手先情報番号が設定されていると、DNSでの名前解決を行うと きに、まずこの相手先に発信して、そこでPPPのIPCP MS拡張機能で通 知されたDNSサーバに対して問い合わせを行う。 相手先に接続できなかったり、接続できてもDNSサーバの通知がなか った場合には名前解決は行われない。 dns serverコマンドでDNSサーバが明示的に指定されている場合には、 そちらの設定が優先される。dns serverコマンドに指定したサーバか ら返事がない場合には、相手先への接続とDNSサーバの通知取得が行 われる。 leasedを設定したときは、DNSサーバを通知してもらうために再起動 する必要がある。 [ノート] この機能を使用する場合には、dns server pp コマンドで指定された 相手先情報に、ppp ipcp msext onの設定が必要である。 [3] PIAFS2.2に対応したPIAFS端末と接続できるようにした。 [4] DHCPサーバ機能の重複チェックのための待ち時間を変更できるようコマン ド仕様を変更した。またそれに伴いARPチェックのデフォルトの待ち時間 を10ミリ秒から500ミリ秒に変更した。 ○リースするIPアドレスの重複をチェックするか否かの設定 [入力形式] dhcp server duplicate check CHECK1 CHECK2 [パラメータ] CHECK1 LAN内を対象とするチェックの確認用待ち時間 N ... ミリ秒(1 - 1000) off ... LAN内を対象とするチェックを行わない CHECK2 LAN外(DHCPリレーエージェント経由)を対象とするチェック の確認用待ち時間 N ... ミリ秒(1 - 3000) off ... LAN外(DHCPリレーエージェント経由)を対象とする チェックを行わない [説明] DHCPサーバとして機能する時、IPアドレスをDHCPクライアン トにリースする直前に、そのIPアドレスを使っているホスト が他にいないことをチェックするか否かを設定する。 [ノート] LAN内のスコープに対してはarpを、DHCPリレーエージェント 経由のスコープに対してはpingを使ってチェックする。 [デフォルト値] CHECK1 100 CHECK2 500 [5] 以下のコマンドをHTTPサーバのコマンド入力から実行できるようにした。 packetdump pp packetdump lan packetdump ta packetdump pptp [6] IPマスカレードで変換するためのエントリがないためにパケットを破棄す るとき、nat descriptor logコマンドの設定が"on"であれば、noticeレベ ルのsyslogを出力するようにした。 [syslogの例] PP[01] Rejected at NAT(1): ICMP 133.176.200.100 > 133.176.200.102 : echo request PP[01] Rejected at NAT(1): TCP 133.176.200.100:1085 > 133.176.200.102:23 ■バグ修正 [1] 通信速度32k固定以外のPIAFS通信で、show status ppによって表示される 負荷(load)の値が誤っていたのを修正した。 [2] 引数として空文字列を入力可能なコマンドで、空文字列を引数に使用して コンソールあるいはtftpで設定をおこなうと、正しく設定されないことが あるバグを修正した。 例: pp auth username "" password のようにユーザ名に空文字列を指定しても、以下のように誤って設定 されていた。 pp auth username password [3] 静的DNSレコードに登録したIPアドレスの逆引き用の設定が削除できない ことがあるバグを修正した。以下のように削除用のコマンド入力として はエラーにならないが、実際には削除されていなかった。 ・ip hostコマンドで登録した場合、ip host deleteコマンドで削除され なかった。 ・dns staticコマンドでnameとして"IPアドレス"を登録した場合、 dns static deleteコマンドで削除されなかった。 [4] 以下の設定例のように、セカンダリIPアドレスだけを設定した状態では LANインタフェース経由のパケットを送信できないバグを修正した。 [設定例] ip lan address clear ip lan secondary address 192.168.0.1/24 [5] tftpでanalog arrive ringer-type list deleteコマンドを発行したとき に正しく設定されないバグを修正した。 [6] 負荷の高いMP接続中にdisconnect allコマンドを実行し、これが何度も繰 り返されるとシステムがハングアップするバグを修正した。 [7] 設定ページにて、icmp-info, icmp-errorの設定と表示ができないバグを 修正した。 [8] 誤ったプロトコルを指定したmail-check serverコマンドをtftp経由で設 定することができ、また、その設定を保存することができるバグを修正し た。 [9] TFTPでip hostコマンドを設定したり、ip hostコマンドを設定して起動 すると、ルータの動作が不安定になるバグを修正した。 [10] TEL2又はTEL3で通話中に停電が発生してAC電源から電池駆動に切り替わ り、10秒以内にAC電源が復活するとオフフック状態を示す液晶部のTELピ クトが点灯しないバグを修正した。 [11] 分割されたMPパケットを受信した時に、正しく組み立てが行われずに廃 棄してしまうことがあるバグを修正した。 [12] データ通信中にコネクタ抜けや回線異常が数多く発生したときに、ハン グアップするバグを修正した。 [13] 同一のユーザ名で複数の相手からPP anonymousに接続したときに、2番目 以降の着信ではpp auth usernameコマンドのmscbcpの有無により指定され たコールバックの有無が正しく反映されずに動作するバグを修正した。 [14] PIAFS通信においてshow status ppで表示される送受信パケットのオクテ ット数が接続相手で表示される送受信パケットのオクテット数と一致して いないバグを修正した。 [15] メール転送機能において一部のPOP3サーバからのメッセージ取り込みに 失敗するバグを修正した。 [16] 擬似着信転送機能で転送先に発信するときに、発信者番号を通知しないよ うに設定されているにもかかわらず発信者番号を通知してしまうバグを修 正した。 [17] telnetやターミナルソフトでルータにadministratorでloginしているとき に電話機からルータのパスワードを変更できてしまうときがあるバグを修 正した。 [18] 静的経路情報がshow ip route IPアドレス指定で正しく表示されないバ グを修正した。 [19] 擬似着信転送又は擬似通信中転送を起動した後にshow status analogコ マンドで表示されるアナログポートの状態が正しくないバグを修正した。 [20] 相手呼出中に網の通信中転送ができないバグを修正した。 [21] かんたん設定ページのメール関係の注意文の誤記を修正した。 [22] 網のフレックスホンサービス要求が拒否された後の終話時のsyslogの切 断理由表示が正しくないバグを修正した。 [23] tftp経由でsave allコマンドが実行できないバグを修正した。 [24] 擬似着信転送又は擬似通信中転送を起動して終了した後に、それらを起 動したアナログポートで通話中に状態表示を行うと表示がおかしくなるバ グを修正した。 [25] 網の通信中転送で通話切り替え及び転送ができないときがあるバグを修 正した。 [26] IPマスカレードと静的NATを共用する設定で、対応する内側アドレスの機 器が、動作していない静的NATの外側アドレスに対して外部からTCP/UDPパ ケットを送信すると、その後の動作が不安定となるバグを修正した。 [27] 内線転送や代理応答機能を使用すると、それ以後show status analogコ マンドで表示される状態表示が正しくなくなるバグを修正した。 [28] かんたん設定ページで複数のプロバイダを登録し、1つの接続先が再発信 規制でエラーになったとき、他の接続先との最後の通信も再発信規制によ るエラー表示となってしまうバグを修正した。 [29] アナログポートの全てが着信を拒否して即座にRVS-COM(TA, LAN)に着信 する場合に、動作が不安定になる可能性を排除した。 [30] RVS-COMへの切り替えタイマをoffにして、即座にRVS-COMに着信するよう に設定されていると、着信転送の設定に関わらずRVS-COMに着信してしま うバグを修正した。 [31] lengthフィールドが0のIPオプションヘッダを受信すると、システムがハ ングアップしてしまうバグを修正した。 [32] remote setupでの発着信で通信履歴が正しく記録されないバグを修正し た。またremote setupの着信を繰り返しているとハングアップしてしまう バグを修正した。 [33] 停電時にアナログポートに着信があると、停電から復旧したときに動作 が不安定になるバグを修正した。 [34] データ呼とアナログ呼の発着信を繰り返していると、システムがハング アップするバグを修正した。 [35] 三者通話中のアナログポートに着信を繰り返すと、システムがハングア ップするバグを修正した。 [36] 三者通話、通信中転送、着信転送などの網フレックスホンサービスを契 約している回線でサービスの起動を繰り返していると、システムがハング アップするバグを修正した。 [37] Bチャネルが2つ接続されている状態でデータ呼の着信を受けると、その 後の発着信をおこなえなくなることがあるバグを修正した。 [38] 相手から通話を切断されたときに、そのままオフフックした状態で30秒 以上経過すると発生する以下のバグを修正した。 ・PIAFSの着信があると着信できなくなる。 ・他のアナログポートで外線通話するとその外線通話と通話ができてしま う(混線)。 [39] IPマスカレードの設定をしている時に、外側アドレス宛のパケットを受 信したが、該当する変換テーブルが存在しなかった時には、従来はパケッ トを変換せずに内側に転送していたのを、パケットを破棄するようにした。 [40] かんたん設定ページのヘルプ画面にて、ニーモニック表のプロトコルの espとahの説明が反対だったのを修正した。 [41] nat descriptorを設定していない状態で以下のコマンドを発行すると設 定に変更があったと見なされてしまうバグを修正した。 show nat descriptor address show nat descriptor interface address [42] かんたん設定ページにて、[LAN間接続]-[経路情報の追加]のコメントに 誤記があったのを修正した。 [43] LAN-TA機能での接続切断あるいは接続失敗を繰り返していると、その後 の動作が不安定になるバグを修正した。 以上