Revision : 05.01.14 Release : Jan 2001, ヤマハ株式会社 RT60w Rev.5.01.14 ご使用に関する注意書き ---------------------------------------------------------------------- この注意書きは、機器間アナログ通話機能をサポートしたRT60w用ファーム ウェアRev.5.01.14のご使用にあたって、既知の不具合点および注意の必要な 仕様についてまとめた文書です。 ファームウェアのリビジョンアップを行う前に、必ず内容をご確認ください。 ---------------------------------------------------------------------- ・ 既知の不具合点 1. フレックスホン(擬似ではなく、ISDN付加サービスのみ該当)使用時、 フッキングによる保留音中に、相手側の切断と、自分側の受話器を降ろす 操作またはフッキング操作のタイミングが重なった場合、まれにその後の 動作が異常となる事がある。 確認されている異常の内容 ・ 受話器を降ろした後、受話器をあげた時に、通常の発信音ではなく、 セカンドダイヤルトーン(話中発信時に鳴る「プップップッ」という音) が鳴る。 ・ 受話器を降ろす事によって鳴り返しが起こる状況で、鳴り返しが起こ らない。その状況で受話器をあげても、保留している通話と繋がらず、 無音となる。 ・ フッキング後に無音となる。 対応方法 ・ RT60wをリセットする。 2. 機器間アナログ通話中、ネットワークの混雑やRT60wの負荷の増大等が 原因で(無線上での機器間アナログ通話は電波状況にもよるが、現状最大 3通話が目安)、場合により音声がとぎれとぎれになり、一定時間後に 通話が切断される状況が発生する。この場合、その後の動作が異常となる 事がある。 確認されている異常の内容 ・ 受話器をあげても発信音が聞こえず、発信ができない。 ・ 外線発信ができる状況で受話器をあげても、通常の発信音(持続音) ではなく、アザーダイヤルトーン(ビジートーンより長い周期の 「ツーーー ツーーー」という発信音)またはビジートーンが聞こえ、 外線発信ができない。 ・ 着呼に対して呼び出し音がならず、受話器をあげても着信できない。 ・ 切断された通話に対応するLCD表示が通話中の状態で表示されたままに なる。 対応方法 ・ RT60wをリセットする。 ---------------------------------------------------------------------- ・ 注意すべき仕様 1. 外線に発呼できない状態における発信音(アザーダイヤルトーン)の追加に より、回線の状態と発信音の関係は次の表の通りとなる (アザーダイヤルトーンはビジートーンより長い周期の「ツーーー ツーーー」 という発信音) +--------------+---------------------------+-----------------------+ |ダイヤルトーン| Rev.5.01.14 | Rev.5.00.xx系 | +--------------+---------------------------+-----------------------+ |通常(持続音) |・空いている回線がある場合 |・同左 | | | (他のISDN機器で使用されて| | | | いる場合を含む) | | | | …内外線共に発呼可能 | | +--------------+---------------------------+-----------------------+ |アザーダイヤ |・空いている回線がない場合 |・未サポート | | ルトーン |・ISDN回線が接続されていな | | | | い場合(専用線が接続されて| | | | いる場合を含む) | | | | …内線のみ発呼可能 | | +--------------+---------------------------+-----------------------+ |ビジートーン |・アナログ親機が存在しない |・空いている回線がない | | | 場合(アナログ子機モード | 場合 | | | のみ) |・ISDN回線が接続されて | | | …内外線共に発呼不可 | いない場合(専用線が | | | | 接続されている場合を | | | | 含む) | | | | …内線のみ発呼可能 | | +---------------------------+-----------------------+ | |・アナログポート使用制限で発呼が止められている場合 | | | …緊急電話のみ発呼可能 | +--------------+---------------------------------------------------+ 2. 機器間アナログ通話モードをアナログ親機モードあるいはアナログ子機モード に設定した複数のRT60wにISDN回線を接続した場合、外線発信時にはMACアドレ スの小さいRT60wに繋がったISDN回線から順番に選択される。 3. 機器間アナログ通話モードをアナログ親機モードあるいはアナログ子機モード に設定した複数のRT60wにISDN回線を接続した場合、話中の着信通知が「する」 に設定されていても、通話中のISDN回線と異なるISDN回線への着呼には話中 着信音が鳴らない。 4. 機器間アナログ通話モードをアナログ親機モードあるいはアナログ子機モード に設定している場合、フレックスホンに関する設定(着信転送関係を除く)は、 アナログ親機に対する設定のみが反映され、アナログ子機への設定は無視され る。 5. 機器間アナログ通話モードにかかわらず、ISDN-DCPの設定は、設定した機器に 接続されたISDN回線に対して適用される。 ---------------------------------------------------------------------- 以上