Revision : 08.00.27 Release : Nov 2003, ヤマハ株式会社 RT57i Rev.8.00.27 リリースノート ====================================================================== ○ Rev.8.00.19からの変更点 ====================================================================== ■機能追加 [1] IP電話対応機能で、先頭に184/186を付加してダイヤルして発信したとき に、 RFC3325またはdraft-ietf-sip-privacy-01に従って、相手に発信者番 号通知の可否を通知できるようにした。 ○先頭に付加された184/186をどのように取り扱うかを指定する。 [入力形式] sip server privacy NUM SW [rfc3325] [パラメータ] ・NUM ... サーバの登録番号 (1-65535) ・SW off ... ダイヤルされたそのままの番号で発信する always-off ... ダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 常に「通知」で発信する always-on ... ダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 常に「非通知」で発信する default-off ... ダイヤルされた番号から184/186を取り除 き、184が付加されている場合には「非通 知」で、それ以外の場合には「通知」で発 信する。 default-on ... ダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 186が付加されている場合には「通知」で、 それ以外の場合には「非通知」で発信する。 [説明] ダイヤルされた番号の先頭に付加された184/186をどのように取り扱 うかを指定する。 パラメータrfc3325を省略した場合は、draft-ietf-sip-privacy-01に 従って、パラメータrfc3325を追加した場合にはRFC3325に従って、ダ イヤルされた番号を処理する。 [デフォルト値] off [2] IP電話対応機能で、発信者番号非通知の設定での着信または公衆網からの 着信を受けたときに、ナンバーディスプレイ機能として、それらの情報を 表示できるようにした。 [3] 電話機能で、外線発信時のプレフィックスとして1桁から4桁の数字を指定 できるようにした。 また、かんたん設定ページでも、この機能を利用できるようにした。 ○アナログポートからの特定のプレフィックスによる発呼経路の設定 [入力形式] analog extension dial prefix [port=PORT] ROUTE [server=SERVER_NUM [phone]] [prefix="PREFIX"] no analog extension dial prefix [port=PORT] ROUTE [[server=SERVER_NUM [phone]] [prefix="PREFIX"]] [パラメータ] ・PORT 1 ... TEL1ポート 2 ... TEL2ポート ・ROUTE line ... ISDN回線でかけるためのプレフィックス設定 sip ... VoIP(SIP)でかけるためのプレフィックス設定 netvolante ... ネットボランチ電話番号へかけるための プレフィックス設定 ・SERVER_NUM ... ダイヤルした番号を埋め込むサーバ ・phone ... 宛先のURIにuser=phoneのタグを埋め込む ・PREFIX 入力なし ... プレフィックスなし '0'から'9'までの数字または'#'(2桁目のみ) ... プレフィックスに対する設定(最大4桁) [説明] アナログポートからのダイヤル時に、特定のプレフィックスによる発 呼経路を設定する。 プレフィックスが既に他の経路に設定されている場合、新しく設定し た経路が有効となり、以前の経路は削除される。 PORTを設定すると、選択されたTELポートのみに対してプレフィック スと発呼経路の関係が設定される。 発呼時には、TELポートごとに設定されたプレフィックスと、TELポー ト全体に設定されたプレフィックスの両方を検索し、プレフィックス の一致した設定経路に対して発呼動作を行う。 もし複数の経路情報が合致した場合には、プレフィックスの桁数が最 も大きいものを選択して経路を決定する。 SERVER_NUMを設定すると、sip serverコマンドによるサーバ設定にお けるSIP_URIのユーザ名部分をダイヤルした番号に置き換えてSIPの発 呼を行う。 phoneを設定すると、宛先のURIにuser=phoneのタグを埋め込んでSIP の発呼を行う。一般回線に抜ける発呼を行う際に必要に応じて設定す る。 [ノート] SERVER_NUM, phoneはSIPサーバ対応時に有効になるパラメータ [デフォルト値] なし [4] 電話機能におけるエコーキャンセラのCNG(Confort Noise Generation)機 能を実装して、audio echo-cancellerコマンドによりCNG機能を有効または 無効とすることを選択出来るようにした。 また、CNG機能を有効とする状態をデフォルト値とした。 自側にノイズを発生しやすい電話機を繋いでいる、または、自側の電話機 周辺のノイズが大きい状態で、自側からの音声がないときに、相手側には 自側のノイズのみが聞こえている状態となるが、そこで、相手側から音声 を発したときに、相手側で聞こえるノイズのレベルが急激に変化する現象 が発生していた。 CNG機能を有効とすることで、この現象の発生を抑えることができる。 ○エコーキャンセラ制御方法の設定 [入力形式] audio echo-canceller port=PORT MODE [LENGTH [cng=SW]] [パラメータ] ・PORT tel1 ... TEL1ポート tel2 ... TEL2ポート bri1 ... BRIインタフェース ・MODE auto ... 自動設定 off ... エコーキャンセラオフ ・LENGTH ... エコーキャンセラテール長 8 ... 8msec 16 ... 16msec 32 ... 32msec 64 ... 64msec ・SW on .. CNG(Confort Noise Generation)機能有効 off .. CNG機能無効 [説明] ポート毎のエコーキャンセラ制御方法を設定する。 [ノート] autoの場合、通常はエコーキャンセラONで制御を行い、ファックスの 開始音を検出したら、その呼が終了するまでエコーキャンセラOFFで 動作する。 cngのパラメータを省略した場合、cng=onで設定される。 CNG機能の実装されていないファームウェアからCNG機能の実装された ファームウェアにリビジョンアップした場合、あるいは、TFTP等で取 得したCNG機能の実装されていないファームウェアでの設定値をCNG機 能の実装されたファームウェアに送り込んだ場合には、CNG機能が無 効から有効に変更される。 [デフォルト値] port=tel1 auto 8 cng=on port=tel2 auto 8 cng=on port=bri1 auto 64 cng=on [入力例] TELポート1のエコーキャンセラをオフとする audio echo-canceller port=tel1 off [5] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[自動接続先/複数プロバイダ接 続の設定]で、[VoIP専用のプロバイダ選択]を設定できるようにした。 これに伴い、provider filter routingコマンドに指定可能なパラメータと してvoipを追加した。 [入力形式] provider filter routing TYPE no provider filter routing [設定値] TYPE off ... かんたん設定ページで手動接続の操作を行ったとき に、自動接続先が自動的に切り替わる connection ... かんたん設定ページで手動接続の操作を行 ったときに、手動接続している間だけ有効 なデフォルト経路が選択される。 手動接続先が切断されると自動接続先に接 続される mail ... メールとそれ以外のプロトコルの種類を区別して、 プロバイダを切り替える host ... ホスト(IPアドレス)を区別して、プロバイダを切 り替える。最大同時に2つのホストに接続する voip ... VoIPとそれ以外のプロトコルの種類を区別して、 プロバイダを切り替える [説明] かんたん設定ページ専用の識別コマンド。かんたん設定ページで選択 中のフィルタ型ルーティングの形式を設定する。 [デフォルト値] off [6] かんたん設定ページで、本機の全設定(config)と本機のログ(Syslog)をテ キスト形式で表示するページを追加した。 本機の全設定(config)は、[詳細設定と情報]-[本機の全設定(config)のレ ポート作成]で[text形式で表示]を、本機のログ(Syslog)は、[詳細設定と 情報]-[本機のログ(Syslog)のレポート作成]-[text形式で表示]をそれぞれ クリックすることで表示される。 [7] show ip routeコマンドを拡張し、IPv4の経路数をプロトコル毎に表示し たり、動的経路制御プロトコルによって得られた経路により隠されている 静的経路を表示できるようにした。 [入力形式] show ip route show ip route detail show ip route summary [説明] 何も指定しない時には、現在有効なIPv4経路を表示する。 'detail'を指定した時には、現在有効なIPv4経路に加えて、動的経路 制御プロトコルによって得られた経路により隠されている静的経路も 表示する。 'summary'を指定した時には、IPv4の経路数をプロトコル毎に合計し て表示する。 [ノート] 動的経路制御プロトコルで得られた経路については、プロトコルに応 じて付加情報を表示する。表示する付加情報は以下のようになる。 RIP: メトリック値 [8] IPv4の経路情報に変化があった時にそれをログに記録できるようにした。 [入力形式] ip route change log SW [パラメータ] SW ... on IPv4経路の変化をログに記録する off IPv4経路の変化をログに記録しない [説明] IPv4の経路情報に変化があった時にそれをログに記録するかどうかを 設定する。ログはINFOレベルで記録される。 [デフォルト値] off [9] pingコマンドに-wオプションを追加した。 [入力形式] ping [-s LENGTH] [-c COUNT] [-sa SOURCE] [-w WAIT] DESTINATION [パラメータ] -s LENGTH ... パケット長、64-65535 -c COUNT ... 送信回数、1-21474836 -sa SOURCE ... 始点IPアドレス -w WAIT ... パケットの送信間隔(秒)、1-21474836 [説明] ICMP Echoを指定したホストに送出し、ICMP Echo Replyが送られてく るのを待つ。送られてきたら、その旨表示する。コマンドが終了する と簡単な統計情報を表示する。 COUNTパラメータを省略すると、Ctrl+cキーを入力するまで実行を継 続する。 -wオプションを指定した時には、次のパケットを送信するまでの間に 相手からの返事を確認できなかった時にはその旨のメッセージを表示 する。-wオプションを指定していない時には、パケットが受信できな くても何もメッセージを表示しない。 [デフォルト値] パケット長: 64バイト 送信回数: Ctrl+cキーが入力されるまで無限に繰り返す 始点IPアドレス: ルータのインタフェースに付与されたアドレスの中 から選択する 送信間隔: 1秒 [10] DHCPクライアント機能で、任意のオプションをサーバへのメッセージ内 に追加することができるようにした。 [入力形式] dhcp client option INTF primary OPTION dhcp client option INTF secondary OPTION no dhcp client option INTF primary [OPTION] no dhcp client option INTF secondary [OPTION] [パラメータ] INTF ... lanインタフェース名 OPTION ... 番号=値[,値... [番号=値]] 番号 ... オプション番号(10進数) 値 ... 格納するオプション値(16進数、","で区切って複数 指定可能) なおオプション長情報は入力の必要はない [説明] DHCPクライアントがDHCPサーバへ送るメッセージ中に格納するオプシ ョンを設定する。 [ノート] このコマンドはサーバとの相互接続に必要な場合にのみ設定する。 得られたオプション値は内部では利用されない。 [デフォルト値] 設定なし [設定例] LAN2プライマリアドレスをDHCPサーバから得る場合に特定アドレス (192.168.0.128)を要求する。 dhcp client option lan2 primary 50=c0,a8,00,80 ip lan2 address dhcp (注:ただし、この場合でも要求アドレスがサーバから与えられるか 否かはサーバ次第である。) [11] dns staticコマンドでAAAAレコードを登録できるようにした。 ■仕様変更 [1] VoIP機能で、ジッタバッファ制御方法を適応バッファモードとしたときの ジッタバッファの最小サイズを大きくした。 これにより、突発的に大きな遅延が発生したときにも、通話中の音声が途 切れにくくなる。 [2] IPマスカレードによる通信で、TCPポート80番へのアクセスが終了したと きに、そのセッション情報がIPマスカレードテーブルから削除されるまで の時間を短くした。 これにより、Webアクセス時にIPマスカレードテーブルが肥大化する現象を 改善できる可能性がある。 [3] ネットボランチDNS機能で、ネットボランチDNSサーバとの接続でタイムア ウトするまでの時間の工場出荷設定値を30秒から90秒に変更した。 [4] かんたん設定ページで、[プロバイダ情報の設定]から「端末型フレッツ・ ISDN(ISDN回線による端末型プロバイダ接続」の設定をしたとき、および、 [詳細設定と情報]-[基本接続の詳細な設定]から「端末型フレッツ・ISDN (ISDN回線による端末型プロバイダ接続」、または「ISDN回線によるネット ワーク型常時接続」の設定を新規登録したときに、強制切断タイマと発信 規制が有効とならないようにした。 [5] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[ファイアウォールの設定]から 進んだ各インタフェースに関するファイアウォール設定用の画面で、設定 済みのフィルタの内容を修正できるようにした。 [6] かんたん設定ページの[プロバイダ情報の設定]からプロバイダの新規登録 をするときに、「IPv6/IPv4同時接続(プラグ・アンド・プレイ機能)を行う ADSL接続」を選択できるようにした。 [7] プロバイダへの接続処理中のときに、かんたん設定ページのトップページ の[インターネットの設定・状態]欄で、「接続」ボタンではなく「切断」 ボタンを表示するようにして、接続処理中に接続処理をキャンセルして切 断することができるようにした。 [8] かんたん設定ページで、PP_Anonymousのユーザ名として登録可能なユーザ 数の制限をなくした。 本仕様変更前は、 [パスワード認証(パスワード認証のダイヤルアップサーバ)]では10個 [PPTPを使用したリモートアクセスサーバ(Anonymous)]では4個 に制限していた。 ■バグ修正 [1] FUSION IP-Phoneを利用しているときに、間違い電話をした後に発着信が できなくなる、また、再起動すると約2時間後に着信ができなくなることが あるバグを修正した。 [2] かんたん設定ページで、あるページが全て表示される前に次のページへ進 む、または、あるページが全て表示される前に読み込みを中止する、等の 操作を行うと、その後、かんたん設定ページにアクセスできなくなる、あ るいは、リブートすることがあるバグを修正した。 [3] UPnP機能で、正常に終了されずに残ったコネクションを解放すると、その 後、UPnP通信が正常に行えなくなり、音声通話も正常に行えなくなる等の 現象が発生するバグを修正した。 現象発生時には、デバグレベルのログに「UPnP: TCP Select error」が多 数記録されていた。 Rev.8.00.19でエンバグした。 [4] BRI専用線に接続して使用するときに、回線接続直後にリブートすること があるバグを修正した。 [5] ナンバー・ディスプレイ、ネーム・ディスプレイ、モデム・ダイヤルイン の情報が、情報の長さによって正常に伝達できず、対応電話機のディスプ レイに正常に表示されない、または、ダイヤルインによる鳴り分け等が正 常にできないことがあるバグを修正した。 [6] 複数のVoIP着信とISDN回線経由の電話着信が同時に発生することが繰り返 されると、その後ISDNの発着信ができなくなることがあるバグを修正した。 [7] ISDN回線経由の2つの電話発信が同時に発生したときに、その後の動作が 不安定になる、または、その後の発着信が正常に行えなくなることがある バグを修正した。 [8] ISDN回線経由またはVoIP機能で通話しているときに、相手からの切断と自 分側からの切断が同時に行われると、その後、TELポートを使用した通話が できなくなることがあるバグを修正した。 [9] 電話の着信時に、他のTELポートで応答したとき、または、発信側が呼び 出し中にオンフックをしたときに、TELポートのリンガが鳴り続けることが あるバグを修正した。 [10] ISDN回線経由での電話の発着信を繰り返したときに、内部の資源が枯渇 して、ハングアップすることがあるバグを修正した。 [11] SIPサーバの設定が存在する状態で起動したときに、プロバイダへの接続 が失敗すると、ISDN通話や内線通話が切断されるバグを修正した。 [12] かんたん設定ページの[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定] で、IP電話サーバの設定を登録したときに、IP電話サーバをそれ以上登録 できない状態になっても[追加]ボタンが表示されるバグを修正した。 [13] IP電話サーバを登録した状態で、かんたん設定ページの[電話の設定]- [VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定]からIP電話サーバの設定を削除すると、 リブートすることがあるバグを修正した。 [14] VoIP機能で、G.729aによる音声圧縮時の音声パケットサイズが20msecで はなく10msecとなっていたバグを修正した。 [15] VoIP機能で、他の通話の発着信または切断、および、データ通信による 処理負荷が高いときに、通話中の音声が途切れる現象の対策を行った。 [16] VoIP機能で、パケットロスの多い回線に接続して使用したときに、着信 側がオフフックしても通話できず、その後、切断されることがあるバグを 修正した。 [17] VoIP機能で、音声が接続されると同時に相手から切断されるという動作 が繰り返されると、発着信が出来なくなることがあるバグを修正した。 [18] VoIP機能で、通話の切断と発着信が同時に行われたときに、オフフック 直後に切断されることがあるバグを修正した。 [19] VoIP機能で、発着信および切断時にメモリリークが発生して、その後、 リブートすることがあるバグを修正した。 [20] VoIP機能で、SIPアドレスのユーザ名等にRFC2822に準拠していない文字 を含む設定値を入力しても、エラーにならないバグを修正した。 RFC2822に準拠していない文字を含む設定をして発着信を行ったときには、 ・VoIP通話の発信をしても、音声が繋がらず、正常に切断できない。 ・VoIP通話の発信の繰り返しにより、VoIP通話が発信できなくなる。 ・VoIP通話の着信に対する応答時に、オフフックしても音声が繋がらない。 という現象が発生していた。 なお、入力文字に対する制限は以下に対して行われる。 ・analog extension sip addressコマンドの"SIPアドレス"のユーザ名部分 ・analog extension sip addressコマンドの"登録名" ・analog sip arrive myaddressコマンドの"SIPアドレス"のユーザ名部分 ・analog sip call display nameコマンドの"ディスプレイ名" ・analog sip call mynameコマンドのコマンドの"ユーザ名" ・analog sip arrive incoming-signalコマンドの"SIPアドレス"のユーザ 名部分 ・sip serverコマンドの"SIPアドレス"のユーザ名部分 ・sip server display nameコマンドの"ディスプレイ名" また、かんたん設定ページでの入力項目としては以下が該当する。 ・[電話の設定]-[VoIPの設定]-[VoIPの基本設定]の[TEL1ポートの設定]で の「電話ユーザ名」、および、「電話ディスプレイ名」 ・[電話の設定]-[VoIPの設定]-[VoIPの基本設定]の[TEL2ポートの設定]で の「電話ユーザ名」、および、「電話ディスプレイ名」 ・[電話の設定]-[VoIPの設定]-[VoIPの基本設定]-[TEL1 ポートの 着信サ ービスの設定]での「電話ユーザ名」 ・[電話の設定]-[VoIPの設定]-[VoIPの基本設定]-[TEL2 ポートの 着信サ ービスの設定]での「電話ユーザ名」 ・[電話の設定]-[VoIPの設定]-[インターネット電話帳]での「宛先名」 ・[電話の設定]-[VoIPの設定]-[インターネット電話帳]での「相手sipアド レス」の電話ユーザ名部分 ・[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定]での「sipアドレス」 の電話ユーザ名部分、および、「電話ディスプレイ名」 [21] あるTELポートについてISDN回線経由の通話を行わない設定としたときに、 ISDN回線が接続されていない、または、接続されているISDN回線のBチャネ ルが2つとも使用中の状態では、そのTELポートからVoIP通話の発信ができ ない、また、電話機を使用した設定変更ができないバグを修正した。 [22] あるTELポートについてISDN回線経由の通話を行わない設定としたときに、 そのTELポートからVoIP通話の発信が可能な状態でも、オフフック時にアザ ーダイヤルトーンではなくビジートーンが鳴るバグを修正した。 [23] ルータの処理負荷が高いときにVoIP通話が切断されて、その後、VoIP機 能による発着信が正常に行えなくなるバグを修正した。 [24] かんたん設定ページの[電話の設定]-[VoIPの設定]-[VoIPの基本設定]で、 [QoS]の設定を変更したときに、不正なメモリをアクセスして、動作不安定 になることがあるバグを修正した。 [25] かんたん設定ページで、VoIP機能で使用する接続プロバイダとして選択 されている一部のISDN接続のプロバイダの設定を削除しても、 sip codec permit pp N g729 コマンドが削除されないバグを修正した。 なお、一部のISDN接続のプロバイダの設定は以下のいずれかである。 ・ISDN回線によるネットワーク型ダイヤルアップ型接続 ・ISDN回線によるネットワーク型常時接続 [26] ネットボランチ電話番号にSIPユーザ名として付与する桁数を0桁と指定 したときに、sipユーザ名が設定されないバグを修正した。 [29] SIPのナンバー・ディスプレイ機能で、ネットボランチではない相手機器 に対して日本語の情報を伝えることが出来ないバグを修正した。 なお、相手機器がネットボランチの場合、双方の機器での本修正の有無の 組み合わせに関わらず、日本語の情報を伝えることが出来る。 [30] カスケード接続の構成で使用しているときに、複数のTELポートからISDN 回線経由で同時に発信すると、通話終了時に正常に切断できないことがあ るバグを修正した。 [31] カスケード接続の構成で使用しているときに、子機でのVoIP通話が終了 しても、その通話についてのRTP Result Reportが親機のログに記録されな いバグを修正した。 [32] UPnP 機能で以下のバグを修正した。 ・SUBSCRIBE要求に対するレスポンスのSIDに不正な値を設定していた。 ・Descriptionの要求とNotifyの通信が同時に行われたときに、Notify側の 通信が異常な状態になっていた。 ・SUBSCRIBE要求の処理後、再度同一SIDによるSUBSCRIBE要求を正しく処理 できずに"SID Invalid"のログが記録されていた。 ・フラグメントされたパケットを受信しても正しく処理でなかった。 [33] ネットボランチDNS機能で、IPアドレス変更時の自動更新中に手動更新の 操作を行うと、その後の操作ができなくなるバグを修正した。 かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[ネットボランチDNS ホストアド レスサービスの設定]、または[電話の設定]-[VoIPの設定]-[ネットボラン チDNS電話アドレスサービスの設定]で、手動実行ボタンを押したときには かんたん設定ページにアクセスできなくなり、netvolatne-dns goコマンド をコンソールから実行したときにはコンソール操作ができなくなっていた。 [34] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[ネットボランチDNSホストアド レスサービスの設定]画面で、ネットボランチDNSサーバに既に登録されて いるホストアドレスとは異なる名前を[ホスト名]に設定して登録しようと すると、正しく登録できないことがあるバグを修正した。 [35] mail-check serverコマンドとmail-transfer serverコマンドの宛先を FQDNからIPアドレスに変更することができないバグを修正した。 なお、かんたん設定ページでは、 mail-check serverコマンドは [詳細設定と情報]-[メールの設定]-[メール着信確認とメール転送機能] -[着信(受信/POP)メールサーバの登録]の「受信用メール(POP)サーバ」 mail-transfer serverコマンは [詳細設定と情報]-[メールの設定]-[メール着信確認とメール転送機能] -[転送先(送信/SMTP)メールサーバの登録]の「送信用メール(SMTP)サーバ」 の設定項目に該当する。 [36] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[メールの設定]-[メール着信確 認とメール転送機能]からメールサーバの修正をするときに、「メール着信 確認とメール転送条件」の設定を変更すると、不正なメモリをアクセスし て、動作不安定になることがあるバグを修正した。 [37] かんたん設定ページで、不正アクセス検知を有効に設定したプロバイダ を削除して、全てのインタフェースに対する不正アクセス検知の設定が削 除されても、ip routing process normalの設定が残るバグを修正した。 [38] 不正アクセスメール通知機能で、15件以上の不正アクセスを検知したと きに、不正なメモリアをクセスして、通知するメールの内容の一部が文字 化けする、また、その後の動作が不安定となるバグを修正した。 [39] プロバイダの設定が存在せず、かつ、VPN接続の設定が存在するときに、 かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[基本接続の詳細な設定]から[専 用線によるネットワーク型常時接続]と[専用線によるネットワーク型LAN間 接続]の設定を選択できないバグを修正した。 なお、VPN接続の設定は以下のいずれかである。 ・PPTPを使用したネットワーク型LAN間接続VPN ・PPTPを使用したパスワード認証のリモートアクセスサーバ(PP) ・PPTPを使用したパスワード認証のリモートアクセスサーバ(Anonymous) [40] かんたん設定ページで、相手先情報番号N(PP N)に設定されたプロバイダ を削除すると、トンネルインタフェース番号N(tunnel N)に設定されたVPN 接続の経路情報が削除されるバグを修正した。 [41] かんたん設定ページで、テレホーダイ・タイマに設定した時間帯に一部 のプロバイダの修正画面を開くと、[切断タイマ関連]の表示が「タイマで 自動切断しない(常時接続または手動切断)」に変更されるバグを修正した。 なお、一部のプロバイダ接続用の設定は以下のいずれかである。 ・[ISDN回線で必要に応じて接続/切断を行う端末型接続] ・[端末型フレッツ・ISDN (ISDN回線による端末型プロバイダ接続)] ・[ISDN回線によるネットワーク型ダイヤルアップ接続] ・[ISDN回線によるネットワーク型常時接続] [42] かんたん設定ページで設定した[パスワード認証(パスワード認証のダイ ヤルアップサーバ)]を削除したときに、PP[ANONYMOUS06]以外の設定につい て、clear accountが実行されないバグを修正した。 [43] かんたん設定ページのLAN間接続の設定で、[経路情報]に0.0.0.0を指定 すると、デフォルト経路が設定されるバグを修正した。 なお、LAN間接続の設定は以下のいずれかである。 ・PPPoEを用いるネットワーク型LAN間接続 ・ISDN回線によるネットワーク型LAN間接続 ・専用線によるネットワーク型LAN間接続 ・PPTPを使用したネットワーク型LAN間接続VPN [44] かんたん設定ページで、PPインタフェースのプロバイダ設定に対して、 [詳細設定と情報]-[IPv6の設定]からIPv6セキュリティレベルをレベル2に 変更してもフィルタが設定されないバグを修正した。 [45] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[料金情報の表示]で、[クリア] ボタンを押してもLAN間接続の料金情報がクリアできないバグを修正した。 [46] かんたん設定ページで、ネットワーク型接続のプロバイダの設定を登録 して、[詳細設定と情報]-[基本接続の詳細な設定]-[プロバイダの登録/修 正]で[NATの設定]の[NAT内側アドレス範囲]を[指定したアドレスをNAT変換 対象とする]と選択して、「IPアドレス-IPアドレス」という形式で複数個 のアドレスの範囲を設定したときに、最後に入力した「IPアドレス-IPアド レス」以外が設定されないバグを修正した。 なお、ネットワーク型接続のプロバイダの設定は以下のいずれかである。 ・CATVインターネット、またはPPPoEを用いないネットワーク型ADSL接続 ・PPPoEを用いるネットワーク型ADSL接続 ・ISDN回線によるネットワーク型ダイヤルアップ型接続 ・ISDN回線によるネットワーク型常時接続 ・専用線によるネットワーク型常時接続 [47] かんたん設定ページで[CATVインターネット、またはPPPoEを用いない端 末型ADSL接続]のプロバイダを設定したきに、[詳細設定と情報]-[基本接続 の詳細な設定]から登録可能な最大個数分だけプロバイダを登録した後に、 [プロバイダ情報の設定]からプロバイダを登録できるバグを修正した。 [48] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[本体の設定]画面で、[本機の ISDN回線番号]として、ISDN番号に33桁以上、サブアドレスに16桁以上の 設定値を入力できるバグを修正した。 [49] 以下のコマンドで、トンネルインタフェースを指定しなくてもエラーに ならないバグを修正した。 ・pptp keepalive interval ・pptp keepalive use ・pptp tunnel disconnect time ・pptp window size [50] 以下のコマンドを実行できないバグを修正した。 ・show nat descriptor interface address tunnel N ・clear nat descriptor interface dynamic tunnel N [51] 適用インタフェースにtunnel Nを指定したschedule atコマンドを設定し たときに、show configで設定内容が表示されず、再起動すると設定が消え るバグを修正した。 [52] tunnelインタフェースに対する以下のRIPを制御するコマンドを設定した ときに、再起動すると設定内容が有効とならず、正しく動作しないバグを 修正した。 ・ip tunnel rip send ・ip tunnel rip receive ・ip tunnel rip trust gateway ・ip tunnel rip filter ・ip tunnel rip hop ・ip tunnel rip auth type ・ip tunnel rip auth key ・ip tunnel rip hold routing [53] データ通信中に以下のコマンドを実行すると、リブートすることがある バグを修正した。 ・speed ・queue I/F type ・queue class property ・queue I/F length [54] 以下の条件をすべて満たす場合に、LAN上のPCのInternet Explorerから のWWWアクセスが名前解決ができないという理由で通信できなくなってし まうことがあるバグを修正した。 - PCのOSはWindows XPもしくはWindows 2000 - NAT/IPマスカレードを利用したインターネット接続 - ルータのDNSリカーシブサーバ機能は利用せず、PCは直接インターネッ ト上のDNSサーバを利用する - 動的フィルタでDNSを扱う設定にしており、かつ、DNSを通す静的フィル タが存在しない Internet Explorerからアクセスできない場合でも、コマンドプロンプト からのnslookupは正常に動作する。また、1台のPCがアクセスできなくなっ ても、他のPCからのアクセスに問題はない。アクセスできなくなったPCも 時間が経てばアクセスできるようになる。PCやルータを再起動してもアク セスできるようになる。 [55] PCが複数のDNS問い合わせパケットを同じ始点IPアドレス、始点ポート番 号で連続して送信すると、先頭のパケットだけがトリガとして扱われ後続 のパケットがトリガにならないため、後続のパケットに対するレスポンス パケットを動的フィルタで通せないことがあるバグを修正した。 Windows XPおよびWindows 2000がDNSクライアントである場合に顕著に現 象が発生する。この現象が発生すると、DNSレスポンスパケットがフィル タで落されたログが記録される [56] IPマスカレードの外側IPアドレスに対してICMP ECHOを受信した時に返送 するICMP ECHO REPLYパケットのTTLの値が、受信したICMP ECHOパケットの TTLの値と同じ値になっていたのを、IPマスカレードの設定がない場合など と同じ64になるように変更した。 [57] NAT/IPマスカレードで内側から外側にICMPエラーを転送する時に、始点 IPアドレスがNAT/IPマスカレードの外側アドレスになるようにした。 [58] IPマスカレードを使っている時に、Windows Messenger 4.7およびMSN Messenger 4.6で複数のファイル送信ができないバグを修正した。 [59] NATで、ICMPのエラーパケットを処理するときに、先頭のIPヘッダを変換 する必要がなければ、ICMPのデータ部に格納されたIPヘッダも変換しない バグを修正した。実際には、先頭のIPヘッダを変換する必要がなくても、 データ部のIPヘッダを変換しなければならない場合が存在する。 このような具体的な例として、次のケースがある。 PC -------- Router(1) ------------- Router(2) ----------- Server A1 : : A2 A3 MTU=1280 A4(VA) : : NAT(1) NAT(2) A4<->V4 A1<->A2 - A1〜A4、VAはIPアドレスを表す。 - ServerのIPアドレスはA4であるが、仮想的なIPアドレスとしてVAを割り 当てておく。PCはServerにアクセスするときには、A4ではなくVAに対し てアクセスする。 - Router(1)の2つのインターフェースにNATを設定する。NAT(1)はA4とVA を互いに変換し、NAT(2)はA1とA2を互いに変換する。 ここでPCがServerに対して送信したIPパケットにDFビットがセットされて おり、長さが1280バイトを超えるとすると、Router(2)はA2に対してICMP Destination Unreachableを送信する。このICMPパケットは、先頭から順 に次のような内容になる。 - IPヘッダ - 始点アドレス: A3、終点アドレス: A2 - ICMPヘッダ - Destination Unreachable - IPヘッダ(ICMPのデータ部) - 始点アドレス: A2、終点アドレス: A4 このICMPパケットがRouter(1)に到着したとき、まずNAT(2)のルールにし たがって、次のように変換する必要がある。 - IPヘッダ - 始点アドレス: A3、終点アドレス: A1 (A2をA1に変換) - ICMPヘッダ - Destination Unreachable - IPヘッダ(ICMPのデータ部) - 始点アドレス: A1、終点アドレス: A4 (A2をA1に変換) 次に、NAT(1)のルールにしたがって、次のように変換する必要がある。 - IPヘッダ - 始点アドレス: A3、終点アドレス: A1 - ICMPヘッダ - Destination Unreachable - IPヘッダ(ICMPのデータ部) - 始点アドレス: A1、終点アドレス: VA (A4をVAに変換) このとき、変換する必要があるのはICMPのデータ部のIPヘッダだけであり、 先頭のIPヘッダは変換する必要がない。 [60] ip routing process fastの設定で静的NATを使用したときに、NATの外側 からNetMeetingの接続ができないバグを修正した。 [61] 内蔵の時計から誤った時刻を読み出す、または、誤った時刻を書き込む ことがあるバグを修正した。 [62] ルーター自身を終端とするTCP通信で、MSSのネゴシエーションを正しく できていないバグを修正した。 [63] 多くのフラグメントされたパケットを受信したときに、メモリリークが 発生するバグを修正した。 [64] リモートセットアップで接続をしている状態でPP[01]を接続したときに、 誤ったタイミングで切断タイマによりPP[01]が切断されるバグを修正した。 [65] ipv6 pp dhcp serviceコマンドを設定しても有効にならないことがある バグを修正した。 この問題は、次のすべての条件を満たすインタフェースに対して、当該コ マンドを設定すると発生する。 ・pp enableコマンドが設定されていない。 ・IPv6アドレスがまったく設定されていない。 ・RIPngが設定されていない。 以上