Revision : 11.00.36 Release : Oct. 2017, ヤマハ株式会社 Rev.11.00.36 リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NVR500 Rev.11.00.35 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■機能追加 [1] L2TP/IPsecに対応した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/l2tp_ipsec/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 なお、IPsecによるLAN間接続VPNおよびL2TPv3を用いたL2VPNには対応していません。 [2] RADIUSを使用したログインユーザーの管理機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/login-radius/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [3] NGN網接続時のRADIUSアカウンティングに対応した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ngn/ngn-radius-account/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [4] データコネクトRADIUS認証機能に対応した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ngn/ngn-radius-auth/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [5] モバイルインターネット機能で、以下のデータ通信端末に対応した。 - au Speed USB STICK U03 (モデムモード) - グリーンハウス GH-UDG-MCLTED http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/mobile-internet/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 ■仕様変更 [1] TCPセッションのMSS制限の設定をする以下のコマンドで、初期値をoffからautoに変 更した。 - ip INTERFACE tcp mss limit - ip pp tcp mss limit - ip tunnel tcp mss limit - ipv6 INTERFACE tcp mss limit - ipv6 pp tcp mss limit - ipv6 tunnel tcp mss limit [2] 全ノードマルチキャストアドレス(ff02::1)、および全ルーターマルチキャストアド レス(ff02::2)宛にping6コマンドを実行したとき、ルーター自身も応答を返すように した。 [3] dhcp scopeコマンドを実行したとき、関連する予約アドレスとオプションの設定情報 が消去されないようにした。 [4] 以下のコマンドで複数の相手先番号を指定できるようにした。 - pp enable - pp disable - tunnel enable - tunnel disable ○相手先の使用許可の設定 [書式] pp enable PEER_NUM [PEER_NUM ...] no pp enable PEER_NUM [設定値及び初期値] PEER_NUM [設定値] : +-------------+------------------------------------+ | 設定値 | 説明 | +-------------+------------------------------------+ | 番号 | 相手先情報番号 | +-------------+------------------------------------+ | 番号1-番号2 | 番号1から番号2までの相手先情報番号 |★ +-------------+------------------------------------+ | 番号1- | 番号1以上のすべての相手先情報番号 |★ +-------------+------------------------------------+ | -番号1 | 番号1以下のすべての相手先情報番号 |★ +-------------+------------------------------------+ | anonymous | anonymousインターフェース | +-------------+------------------------------------+ | all | すべての相手先情報番号 | +-------------+------------------------------------+ [初期値] : - [説明] 相手先を使用できる状態にする。工場出荷時、すべての相手先はdisable状態なので、 使用する場合は必ずこのコマンドでenable状態にしなければならない。 複数指定した場合には、その全てで使用できる状態になる。★ [ノート] 必ず、1. pp disable、2. disconnect、3. pp の設定変更、4. pp enable、 5. connectの手順を踏んで設定を変更する。 pp enableコマンドを実行すると内部情報の初期化が行われる。ppの設定変更の有無 に関わらず、ppが接続中にpp enableを実行すると、内部情報の初期化により、ppに 紐付けられているtunnel等が切断される場合がある。 ○相手先の使用不許可の設定 [書式] pp disable PEER_NUM [PEER_NUM ...] [設定値及び初期値] PEER_num [設定値] : +-------------+-----------------------------------+ | 設定値 | 説明 | +-------------+-----------------------------------+ | 番号 | 相手先情報番号 | +-------------+-----------------------------------+ | 番号1-番号2 | 番号1から番号2までの相手先情報番号|★ +-------------+-----------------------------------+ | 番号1- | 番号1以上のすべての相手先情報番号 |★ +-------------+-----------------------------------+ | -番号1 | 番号1以下のすべての相手先情報番号 |★ +-------------+-----------------------------------+ | anonymous | anonymousインターフェース | +-------------+-----------------------------------+ | all | すべての相手先情報番号 | +-------------+-----------------------------------+ [初期値] : - [説明] 相手先を使用できない状態にする。 相手先の設定を行う場合はdisable状態であることが望ましい。 複数指定した場合には、その全てで使用できない状態になる。★ ○トンネルインターフェースの使用許可の設定 [書式] tunnel enable TUNNEL_NUM [TUNNEL_NUM ...] no tunnel enable TUNNEL_NUM [設定値及び初期値] TUNNEL_NUM [設定値] : +-------------+-------------------------------------------------+ | 設定値 | 説明 | +-------------+-------------------------------------------------+ | 番号 | トンネルインターフェース番号 | +-------------+-------------------------------------------------+ | 番号1-番号2 | 番号1から番号2までのトンネルインターフェース番号|★ +-------------+-------------------------------------------------+ | 番号1- | 番号1以上のすべてのトンネルインターフェース番号 |★ +-------------+-------------------------------------------------+ | -番号1 | 番号1以下のすべてのトンネルインターフェース番号 |★ +-------------+-------------------------------------------------+ | all | すべてのトンネルインターフェース | +-------------+-------------------------------------------------+ [初期値] : - [説明] トンネルインターフェースを使用できる状態にする。 工場出荷時は、すべてのトンネルインターフェースはdisable状態であり、使用する 場合は本コマンドにより、インターフェースを有効にしなければならない。 複数指定した場合には、その全てで使用できる状態になる。★ ○トンネルインターフェースの使用不許可の設定 [書式] tunnel disable TUNNEL_NUM [TUNNEL_NUM ...] [設定値及び初期値] TUNNEL_NUM [設定値] : +-------------+-------------------------------------------------+ | 設定値 | 説明 | +-------------+-------------------------------------------------+ | 番号 | トンネルインターフェース番号 | +-------------+-------------------------------------------------+ | 番号1-番号2 | 番号1から番号2までのトンネルインターフェース番号|★ +-------------+-------------------------------------------------+ | 番号1- | 番号1以上のすべてのトンネルインターフェース番号 |★ +-------------+-------------------------------------------------+ | -番号1 | 番号1以下のすべてのトンネルインターフェース番号 |★ +-------------+-------------------------------------------------+ | all | すべてのトンネルインターフェース | +-------------+-------------------------------------------------+ [初期値] : - [説明] トンネルインターフェースを使用できない状態にする。 トンネル先の設定を行う場合は、disable状態で行うのが望ましい。 複数指定した場合には、その全てで使用できない状態になる。★ [5] ip routeコマンドで宛先に0.0.0.0/0を指定した場合、defaultと表示されるようにし た。 ■バグ修正 [1] 通信中にIPIPトンネルの設定を変更するとリブートすることがあるバグを修正した。 [2] pp always-onコマンドがonに設定されているPPインターフェースが存在し、当該PPイ ンターフェースで自動接続の確立に失敗したとき、ごく稀にリブートすることがある バグを修正した。 [3] ip INTERFACE tcp mss limitコマンド(初期値 off)にoff以外の値を設定していると き、不正なフォーマットのウィンドウスケールオプションを含んだTCPパケットを受 信するとリブートすることがあるバグを修正した。 Rev.11.00.35でのみ発生する。 [4] モバイルインターネット機能で、データ通信端末へのデータまたはコマンドの送受信 に失敗したとき、リブートすることがあるバグを修正した。 [5] dhcp client optionコマンドでパラメーターが足りないときにリブートするバグを修 正した。また、no dhcp client optionコマンドでパラメーターが足りないときのエ ラーメッセージを修正した。 [6] ipv6 routeコマンドで、宛先に::/0を指定したときにリブートするバグを修正した。 [7] analog sip arrive myaddressコマンド設定で、SIPアドレスを入力せずにコマンドを 実行すると、リブートしたり間違ったエラーが表示されるバグを修正した。 [8] SIP通信中の呼に対してOPTIONSリクエストを受信したときにレスポンスを返すと、メ モリーリークが発生するバグを修正した。 [9] dhcp scope bindコマンドでクライアントIDを使用する設定を行ったあと、その設定 を削除するとメモリーリークが発生するバグを修正した。 [10] モバイルインターネット機能のWANインターフェース接続で、モバイル端末からの自 動発信処理が行なわれないことがあるバグを修正した。 [11] モバイルインターネット機能のWANインターフェース接続で、不要な発呼動作が行わ れてしまうことがあるバグを修正した。 [12] TELポートに繋がった機器から発信し、発信放棄と着信側のオフフックが同時に発生 すると、機器によっては発信側で着信があるまでそれ以降の発信ができなくなるこ とがあるバグを修正した。 [13] ファストパスが有効の状態でIPIPトンネリングによる通信を行っているとき、 tunnel endpoint addressコマンドでトンネル端点のローカルアドレスを変更しても、 設定変更前のローカルアドレスに従ってファストパスによる転送処理が実行されて しまうバグを修正した。 [14] NGNへの接続で、DHCPの更新が発生したときに、DHCPにより生成されたデフォルト経 路が削除されることがあるバグを修正した。 通常はプロバイダー等を経由したインターネットへのデフォルト経路が静的に設定 されているために通信に影響はない。 NGN網を介した通信は、DHCPオプションで通知されている経路があるため、この問題 が発生しても通信に影響はない。 [15] dhcp client release linkdownコマンドがonに設定されているとき、同コマンドの タイマー値よりも長くリンクダウンしたにもかかわらず、経路情報等が削除されな いバグを修正した。 本バグにより、リンクアップ後に新たにDHCPサーバーから得た経路情報が反映され ないことがあった。 [16] NAT/IPマスカレード機能で、FTPのPORTコマンドに記述される文字列が001や099のよ うに1〜2桁の数字が3文字で記述された場合に、ポート番号を間違った数値に書き換 えてしまうバグを修正した。 [17] イーサネットフィルター機能でDHCP予約情報を使用しているとき、dhcp scope bind コマンドのTYPEオプションをethernetから変更してもイーサネットフィルターが継 続して動作してしまうバグを修正した。 [18] かんたん設定ページにアクセスしたとき、本来すぐに削除されるべきTCPのセッショ ンが数分間削除されずに残るバグを修正した。 Rev.11.00.35でのみ発生する。 [19] 以下のコマンドで、結果が2000ms以上と誤表示されることがあるバグを修正した - traceroute - traceroute6 [20] ip INTERFACE intrusion detection thresholdコマンドが入力できるバグを修正し た。 [21] 以下の条件をすべて満たすとき、analog extension machine-idコマンドを設定でき ないことがあるバグを修正した。 - カスケード接続で9台接続している - アナログ親機モードで動作している - 機器番号を設定していないアナログ子機に対して機器番号を設定しようとする [22] 以下のコマンドで不正な入力したときのエラーメッセージを修正した。 - no ip keepalive - switch control function set macaddress-aging-timer [23] ipv6 INTERFACE mldコマンドでパラメーターチェックの不備を修正した。 [24] 以下のコマンドヘルプの誤記を修正した。 - clear nat descriptor dynamic - connect - pp bind - switch control function get mirroring-dest - switch control function get mirroring-use - switch control function get status-fan-rpm [25] かんたん設定ページの[プロバイダ情報の設定]から以下のプロバイダを登録すると き、ユーザーIDとパスワードに特定の文字列を入力すると、設定内容の確認ページ に入力した文字列が表示されないことがあるバグを修正した。 - PPPoEを用いる端末型ブロードバンド接続(フレッツ 光ネクスト、Bフレッツなど) - モバイルインターネット接続 - 定額課金型ISDN回線端末型接続(フレッツ・ISDN) - 従量課金型ISDN回線端末型接続 - フレッツ 光ネクストにおけるインターネット(IPv6 PPPoE)接続 [26] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[VPN接続の設定]の以下のページで、接続 先のIPアドレスを固定割り当てにして複数個設定するとき、空白の入力欄を間に挟 んでいると、空白の入力欄よりも後のIPアドレスが設定されないバグを修正した。 - L2TP/IPsecを使用したリモートアクセスVPNサーバー(Anonymous) - PPTPを使用したパスワード認証のリモートアクセスVPNサーバ(Anonymous) [27] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[VPN接続の設定]で、以下のVPN接続を追加 または修正するとき、切断タイマ関連の設定で「タイマで通信の有無を監視して自 動切断をする」を選択して不正な値を入力してもエラーにならないバグを修正した。 - PPTPを使用したネットワーク型 LAN間接続VPN - PPTPを使用したパスワード認証のリモートアクセスVPNサーバ(PP) - PPTPを使用したパスワード認証のリモートアクセスVPNサーバー(anonymous) [28] 外部メモリー内のCONFIGファイルから起動し、外部メモリーを抜いた状態でかんた ん設定ページから設定を変更したとき、保存先を選択する警告ページの[確認]ボタ ンが表示されないバグを修正した。 Rev.11.00.25以降で発生する。 [29] スイッチ制御GUIのVLAN設定画面で、SWX2200以外のヤマハスイッチ配下に接続され たSWX2200またはヤマハ無線APのポートをクリックしてVLANグループから外そうとす ると、VLANグループに参加している他のポートもVLANグループから外されてしまう ことがあるバグを修正した。 [30] スイッチ制御GUIで、SWX2300シリーズの直下に接続されたヤマハスイッチに対して バックアップ経路を設定するためのボタンが表示されるバグを修正した。 [31] スイッチ制御GUIで、SWX2200-8PoEのポート8の給電状態として常に給電を行わない 状態が表示されるバグを修正した。 Rev.11.00.35でのみ発生する。 ■更新履歴 Oct, 2017, Rev.11.00.36 リリース