PPTP コマンドリファレンス


[コマンドの一覧]

pptp service PPTPサーバを動作させるか否かの設定
pp bind 相手先情報番号にバインドされるトンネルインタフェースの設定
pptp service type PPTPの設定
pptp hostname PPTPホスト名の設定
pptp tunnel disconnect time PPTPトンネルの切断タイマの設定
tunnel encapsulation トンネルインタフェースの種別の選択
tunnel endpoint address PPTPトンネルの端点のアドレスの設定
tunnel endpoint name PPTPトンネルの端点の名前の設定
pptp keepalive use PPTPキープアライブの設定
pptp keepalive log PPTPキープアライブのログ設定
pptp keepalive interval PPTPキープアライブを出すインターバルとカウントの設定
ppp ccp no-encryption 暗号化なしの接続制御
ppp ccp type PPTPの暗号方法の設定
pp auth request PPTP暗号鍵生成のための要求側の認証方式の設定
pp auth accept PPTP暗号鍵生成のための受け入れ側の認証方式の設定
pptp window size PPTPのウィンドウサイズの設定

pptp service ... PPTPサーバを動作させるか否かの設定

[入力形式]
pptp service スイッチ
no pptp service [スイッチ]
[パラメータ]
スイッチ = 'on' or 'off'
[説明]
PPTPサーバ機能を動作させるか否かを設定します
[ノート]
PPTPサーバで使うTCPのポート番号1723を閉じます。 デフォルトoffなので、PPTPサーバを起動する場合には、pptp service onを設定します。
[デフォルト値]
off

pp bind ... 相手先情報番号にバインドされるトンネルインタフェースの設定

[入力形式]
pp bind インタフェース
no pp bind [インタフェース]
[パラメータ]
インタフェース = 'briN[/N]', 'priN[/N]' or 'tunnelN'
[説明]
選択されている相手先情報番号にバインドされているインタフェースを指定します。
[ノート]
PPTPはPP毎に設定します。 tunnel encapsulationコマンドで'pptp'を設定したトンネルインタフェースをバインドすることによってPPTPで通信することを可能にします。
[デフォルト値]
設定されない

pptp service type ... PPTPのサービス設定

[入力形式]
pptp service type タイプ
no pptp service type [タイプ]
[パラメータ]
タイプ = 'server' or 'client'
[説明]
PPTPサーバとして動作するか、PPTPクライアントとして動作するかを設定します。
[ノート]
PPTPはサーバ、クライアント方式の接続で、ルータ間で接続する場合には必ず一方がサーバで、もう一方がクライアントの必要があります。
[デフォルト値]
server

pptp hostname ... PPTPホスト名の設定

[入力形式]
pptp hostname ホスト名
no pptp hostname [ホスト名]
[パラメータ]
ホスト名 = 文字列
[説明]
PPTPのホスト名を設定します。
[ノート]
コマンドで設定したユーザ定義の名前が相手先に通知されます。 何も設定していない場合には機種名が通知されます。 設定可能な最大文字列長は64byteです。 相手先のルータには、show status ppコマンドの'接続相手先:'で表示されます。
[デフォルト値]
設定されない

pptp tunnel disconnect time ... PPTPトンネルの切断タイマの設定

[入力形式]
pptp tunnel disconnect time 秒
no pptp tunnel disconnect time [秒]
[パラメータ]
切断タイマの秒数 = 1-21474836,'off'
[説明]
PPTPトンネル中にデータパケットがない場合にトンネルを切断する時間を設定します。
[デフォルト値]
60

tunnel encapsulation ... トンネルインタフェースの種別の選択

[入力形式]
tunnel encapsulation タイプ
no tunnel encapusulation [タイプ]
[パラメータ]
タイプ = 'ipsec', 'ipip' or 'pptp'
[説明]
トンネルインタフェースの種別を選択します。
[デフォルト値]
ipsec

tunnel endpoint address
... PPTPトンネルの端点のアドレスの設定

[入力形式]
tunnel endpoint address [ローカル] リモート
no tunnel endpoint address [ローカル リモート]
[パラメータ]
ローカル、リモート = IPアドレス
[説明]
トンネル端点のアドレスを指定します。
[ノート]
PPTPサーバのAnonymousで受ける場合には設定する必要はありません。
[デフォルト値]
設定されない

tunnel endpoint name ... PPTPトンネルの端点の名前の設定

[入力形式]
tunnel endpoint name [ローカル] リモート
no tunnel endpoint name [ローカル リモート]
[パラメータ]
ローカル、リモート = FQDN
[説明]
トンネル端点のホスト名を指定します。ホスト名はFQDNで指定します。
[ノート]
tunnel endpoint addressコマンドが設定されている場合には、そちらが優先されます。
[デフォルト値]
設定されない

pptp keepalive use ... PPTPキープアライブの設定

[入力形式]
pptp keepalive use スイッチ
no pptp keepalive use [スイッチ]
[パラメータ]
スイッチ = 'on', 'off'
[説明]
トンネルキープアライブを使用するか否かを選択します。 PPTPトンネルの端点に対して、PPTP制御コネクション確認要求(Echo-Request)を送出して、それに対するPPTP制御コネクション確認要求への応答(Echo-Reply)で相手先からの応答があるかどうか確認します。 応答がない場合には、pptp keepalive intervalコマンドに従った切断処理を行います。
[デフォルト値]
off

pptp keepalive log ... PPTPキープアライブのログ設定

[入力形式]
pptp keepalive log スイッチ
no pptp keepalive log [スイッチ]
[パラメータ]
スイッチ = 'on', 'off'
[説明]
トンネルキープアライブをログに取るかどうか選択します。
[デフォルト値]
off

pptp keepalive interval ... PPTPキープアライブを出すインターバルとカウントの設定

[入力形式]
pptp keepalive interval インターバル [カウント]
no pptp keepalive interval [インターバル カウント]
[パラメータ]
インターバル = 1-65535, カウント = 3-100
[説明]
トンネルキープアライブを出すインターバルとダウン検出用のカウントを設定します。 一度PPTP制御コネクション確認要求(Echo-Request)に対するリプライが返ってこないのを検出したら、その後の監視タイマは1秒に短縮されます。
[デフォルト値]
30 6

ppp ccp no-encryption ... 暗号化なしの接続を許可するか否かを設定

[入力形式]
ppp ccp no-encryption モード
no ppp ccp no-encryption [モード]
[パラメータ]
モード = 'accept' or 'reject'
[説明]
暗号化なしの接続を許可するか否かを設定します。 アクセス制御として、MPPE(Microsoft Point-to-Point Encryption)でデータの暗号化方式が成立しなかった場合に着信拒否するか否かの設定ができます。
[デフォルト値]
accept

ppp ccp type ... PPTPの暗号方法の設定

[入力形式]
ppp ccp type タイプ
no ppp ccp type [タイプ]
[パラメータ]
タイプ = 'none', 'stac', 'cstac', 'mppe-40', 'mppe-128', or 'mppe-any'
[説明]
圧縮方法または暗号方法を選択します。 PPTPの暗号化には、MPPE(Microsoft Point-to-Point Encryption)を用います。 MPPEは、CCPを拡張したもので、暗号アルゴリズムとしてRC4を採用し、鍵長40bitまたは128bitを使います。 暗号鍵生成のために認証プロトコルのMS-CHAPまたはMS-CHAPv2と合わせて設定してください。
[デフォルト値]
stac

pp auth request ... PPTP暗号鍵生成のための認証方式の設定

[入力形式]
pp auth request 認証 [arrive-only]
no pp auth request [認証]
[パラメータ]
認証 = 'pap', 'chap', 'mschap', 'mschap-v2' or 'chap-pap'
[説明]
要求する認証方式を設定します。 PPTP暗号鍵生成のために認証プロトコルのMS-CHAPまたはMS-CHAPv2を設定してください。 通常サーバ側で設定します。
[デフォルト値]
設定されない

pp auth accept ... PPTP暗号鍵生成のための認証方式の設定

[入力形式]
pp auth accept 認証 [認証]
no pp auth accept [認証 認証]
[パラメータ]
認証 = 'pap', 'chap', 'mschap' or 'mschap-v2'
[説明]
受け入れ可能な認証方式を設定します。 PPTP暗号鍵生成のために認証プロトコルのMS-CHAPまたはMS-CHAPv2を設定してください。 通常クライアント側で設定します。
[デフォルト値]
設定されない

pptp window size ... PPTPウィンドウサイズ設定

[入力形式]
pptp window size サイズ
no pptp window [サイズ]
[パラメータ]
サイズ = 1-128
[説明]
相手からの受信確認パケットを認識するまでに送出できるPPTPデータパケットの最大数を指定します。
[デフォルト値]
32


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