$Date: 2025/11/20 15:09:00 $
ONFS では、ルーターの外部ストレージインタフェースに USB-HDD、microSD カードなどのストレージを接続することでルーターがファイルサーバーになります。このときに外部ストレージ上に構築する ONFS の基盤とも言えるファイルシステムの仕様について説明します。
| 外部ストレージ (*1) | ||
|---|---|---|
| インタフェース | USB ポート | USB 2.0/USB 1.1 に準拠した USB メモリ および USB-HDD |
| microSD カードスロット | microSD カード および microSDHC カード | |
| 対応ファイルフォーマット | FAT32/FAT16 | |
| 容量 | FAT32:最大 2 TB / FAT16:最大 2 GB | |
| ファイルサイズ | 最大 4 GB まで使用可能 | |
| USB 給電 | USB メモリ | 500mA 以下のバスパワー供給のみで動作するフラッシュメモリ |
| USB HDD | AC 電源からのセルフパワーで動作する HDD ※ バスパワー駆動の USB-HDD は使用不可 |
|
| *1 |
... |
要件を満たすすべての外部ストレージの動作を保証するものではありません。external-memory performance-test go コマンドから、事前に使用の可否を確認してください。 |
ONFS で使用するファイルシステムは FAT16/FAT32 フォーマットに対応しており、FAT16/FAT32 でプリフォーマットされているストレージであれば、再フォーマットをすることなくすぐに使用することができます。
ONFS は onfs bind コマンドで設定されたインタフェースにストレージを接続し、onfs reset コマンドを実行することで初めて有効になります。onfs bind コマンドが設定されていないインタフェースに接続したストレージは通常の外部メモリとして扱われます。
外部ストレージを onfs bind コマンドで設定されたインタフェースに接続後、onfs reset コマンドを実行してください。そのときに下記に示す 3 個のフォルダーがルート直下に自動生成され、ルーターが通信可能な状態であればファイル共有機能が起動します。これらのフォルダーはファイル共有機能の共有フォルダーとして固定的に使用されるので、フォルダー名は絶対に変更しないでください。また、同時にストレージの認証パスワードが設定されます。認証パスワードは個々の外部ストレージに設定されるものであり、ミラーリング機能を使用する場合においても、全拠点で使用する外部ストレージでこのパスワードを一致させる必要はありません。
| フォルダー名 | 用途 | 初期のアクセス権 |
|---|---|---|
| system | ルーターが使用するシステムファイルと、下記コマンドで各ファイルの出力先指定パラメータに絶対パスの指定がないときの各ファイルの保存先となる ( 詳細は各コマンド仕様を参照 ) | 常にルーター管理者のみがフルアクセス可能 |
| local | ローカル共有フォルダー | すべてのユーザーがフルアクセス可能 |
| sync | ミラーリング対象共有フォルダー |
local/sync フォルダーはすべてのユーザーがフルアクセスできるのに対して、system フォルダーはルーターの管理者権限を持ったユーザーのみがアクセスできるように設定されています( 2. system フォルダーのユーザー認証 )。system フォルダーにはルーターが使用する "." ( ドット ) から始まるシステムファイルが隠しファイル属性で保存されます。また、system フォルダーは接続しているルーターの設定ファイルや SYSLOG などの出力先としても利用することもできます。ストレージ内に上記の初期生成フォルダー以外に既存のフォルダーやファイルが存在した場合、それらはファイル共有機能を使用してもネットワーク上の PC から見ることはできません。
onfs reset コマンドの実行時に、本機能で作成したフォルダーではなくても名前が上記と同一のフォルダーがあった場合、そのフォルダーは上記の用途で使用されることになります。なお、当該フォルダー内の既存ファイルを削除するようなことは行いません。
外部ストレージを取り外した後の再接続時やルーターの再起動時に onfs reset コマンドを再実行する必要はありませんが、ルーターもしくは外部ストレージを交換し、ルーターと外部ストレージのペアが変わったときなどは onfs reset コマンドを再実行する必要があります。交換手順は 4. ストレージ/ルーターの交換 を参照してください。
ネットワーク上の PC からは外部ストレージのルート直下にフォルダーを作成したり、ルート直下の公開フォルダーを削除することはできません。公開フォルダーである system/local/sync よりも下位層であれば、ネットワーク上の PC から Windows エクスプローラーを使用してフォルダーを自由に作成/削除することが可能です。
共有フォルダーへのファイルの読み書きでは以下の操作に対応しています。
容量の拡張時など、古いストレージの保存内容をすべてコピーして新しいストレージに交換する場合は次の手順に従ってください。この場合、onfs reset コマンドの実行は不要です。
一方、古いストレージの保存内容をコピーせずに新しいストレージに交換する場合は次の手順に従ってください。この場合、onfs reset コマンドの実行が必要です。
本機能で使用していたストレージを別のルーターへ繋ぎ換える場合は次の手順に従ってください。
ストレージの ONFS 用フォルダーの保存内容はそのまま引き継がれます。ルーターを交換する場合は onfs reset コマンドを使用して旧ルーターで設定していた認証パスワードを新ルーター上で入力する必要があり、パスワードが一致しなければ当該コマンドはエラーとなり、同一のストレージを新ルーターで使用することはできません。
system フォルダー内に保存されている "." ( ドット ) から始まるシステムファイルに変更を加えないでください。変更を加えると正常に動作しなくなる恐れがあります。
onfs reset コマンドの実行が正常に終了しても、LAN / PP インタフェースのうち一つも通信可能なインタフェースがない状態ではファイル共有機能が起動しませんが、LAN / PP インタフェースのいずれかが通信可能な状態になるとファイル共有機能が自動的に起動します。これは ONFS の設定済みのルーターが起動するときも同様です。
複数の外部ストレージインタフェースを使用して、複数の外部ストレージで同時に ONFS を動作させることはできません。また、USB-HUB 接続等により複数の外部ストレージを単一の外部ストレージインタフェースに接続して、複数の外部ストレージで同時に ONFS を動作させることもできません。
ルーターから外部ストレージを抜くときは、USB ボタン または microSD ボタンを 2 秒間押し続けてください。外部ストレージを安全に抜くための処理がルーター側で行われます。アラームが鳴り、LED が消灯したことを確認したら外部ストレージを静かに抜いてください。手順を守らない場合、外部ストレージ内部のデータが破損する恐れがあります。