バックアップ/経路変更時のメール通知


  1. 目的
    バックアップ回線への切り替え時、またはある経路に対するゲートウェイが変更された時に、変更内容をメールを通知することで管理の利便性を向上させることができます。

  2. 対象
    今回の機能の対象となるバックアップ種別
    1. PPバックアップ(pp backupコマンド)
    2. LANバックアップ(lan backupコマンド)
    3. TUNNELバックアップ(tunnel backupコマンド)
    4. 経路(ネットワークバックアップ)に対するバックアップ(ip routeコマンド)

  3. 対応機種とファームウェアリビジョン

    ヤマハルーターでは以下の機種およびファームウェアで、バックアップ/経路変更時のメール通知機能をサポートしています。

    機種ファームウェア
    RTX830 Rev.15.02.01以降
    NVR700W Rev.15.00.02 以降
    RTX1210 Rev.14.01.05 以降
    RTX5000 Rev.14.00.08 以降
    RTX3500 Rev.14.00.08 以降
    FWX120 Rev.11.03.02 以降
    RTX810 Rev.11.01.04 以降
    RTX1200 Rev.10.01.07 以降
    SRT100 Rev.10.00.08 以降
    RTX3000 Rev.9.00.08 以降
    RTX1100/RTX1500 Rev.8.03.24 以降
    RT107e Rev.8.03.82 以降


  4. 通知トリガー
    今回の機能のトリガーとなる種別
    1. バックアップの切り替えをトリガーとした場合は次の2種類が該当します。
      • バックアップ切り替え時(PP、LAN、TUNNEL)
      • バックアップ切り戻し時(PP、LAN、TUNNEL)
    2. ある経路に対するゲートウェイが変更された時

  5. メール通知について
    通知対象インタフェースおよび経路情報は複数指定でき、各キーワードは となり、キーワードのあとに、インタフェース番号や経路情報を指定します。
    インタフェース番号は、すべて(*)、カンマおよびハイフンによる複数および範囲指定可能(経路情報は範囲指定不可能)となります。

  6. メールのプロトコルについて
    今回サポートするメール用プロトコル になり、送信時の認証としては、SMTP-AUTH(RFC2554)をサポートします。
    認証プロトコルとしては をサポートします。
    また、送信時の方法として、 を選択できるようにします。

  7. メールヘッダについて
    メールのヘッダは、 を付加します。

  8. メール設定について
    メールの設定については
    1. メールサーバの設定
    2. メール送信時に使用するテンプレートの設定
    3. 各メール用機能の詳細設定
    の3段階によって行います。

    1. メールサーバの設定(mail server xxxコマンド)
      メールサーバの設定では、メールサーバに関する設定を行います。
      • 設定名
      • SMTPサーバの設定(SMTP-AUTH, POP before SMTPも含む)
      • POPサーバの設定(POP3, APOPも含む)
      • メール処理のタイムアウトの設定
      になり、メールサーバの設定はIDによって区別されます。

    2. メール送信時に使用するテンプレートの設定(mail templateコマンド)
      ここでは、どういった内容のメールを送信するかの設定を行います。
      • 使用メールサーバの設定ID
      • メールヘッダの設定
      • 送信時の文字コード
      • バックアップ通知が最初に通知されてから送信するまでの時間
      • 通知系メール送信におけるログの添付の有無
      になり、メール内容の設定はIDによって区別されます。

    3. サービスの詳細設定(mail notifyコマンド)
      サービスの詳細設定はメール内容の設定に基づき各サービス固有の設定を行います。
      (例) バックアップ時のメール通知
      • バックアップ対象の設定(複数可)

  9. 通知情報の集約について
    通知情報は、mail notifyコマンドで指定した設定に応じて、次のタイミングで通知されます。
    大量のメールが送信されないように、設定されたインタフェース群のうち最初のバックアップが開始された後、一定時間内はメールを送信せず、その間に対象インタフェースに対してバックアップに切り替わったならば、その情報をまとめて、一定時間が経過したあとに通知されます。
    この待機時間はユーザが設定することができます(mail templateコマンド)。
    例) メール通知対象インタフェースおよび経路が
    	- PP         1-3
    	- TUNNEL     1,4
    	- ROUTE      192.168.1.0/24
    で、待機時間として30秒と設定しているときに、
    	- 0:00:00 TUNNEL1がバックアップに切り替わる
    	- 0:00:10 PP1がバックアップに切り替わる
    	- 0:00:30 TUNNEL4がバックアップに切り替わる
    	- 0:00:31 ROUTE 192.168.1.0/24に対するゲートウェイが切り替わる
    	- 0:00:33 PP2がバックアップに切り替わる
    となった場合に、最初のメールはTUNNEL1がバックアップに切り替わってから30秒以内に切り替わったバックアップ
    情報はすべて集約されて1通のメールとして送信されます。
    ここでは、TUNNEL1, PP1, TUNNEL4のバックアップ情報が一つのメールとして送信されます。
    また、ROUTE 192.168.1.0/24, PP2のバックアップ情報が一つのメールとして送信されます。
    

    待機時間内に集約する通知情報は最大100件に制限してあります。

  10. メールの内容について
    今回通知されるメール内容は となります。

  11. 実行のキャンセルについて
    メール通知処理のキャンセルとして、メール送信処理までの待機中に、該当する mail server smpt/pop コマンドの削除や、mail templateコマンドの設定を削除すると、その時点で待機処理はキャンセルされます。

  12. 実行時のエラー処理について
    メール送信実行時にエラーにより処理が停止した場合は、mail templateコマンドで設定された送信までの待機時間後に、再び送信処理が実行されます。
    リトライ回数は3回(固定)で、最初の処理を含め、4回処理されることになります。
    最後の処理が失敗すると、メール送信の処理は終了します。
    リトライ中にテンプレートIDに合致するバックアップ/経路変更通知が発生すると、それは別メールの内容として通知されます。
    また、ルータのログを添付する場合も同様です。
    追加のバックアップおよび経路変更通知が発生しても、リトライ回数は更新されず、全体として4回の処理が失敗するとメール送信処理は終了します。
                       最初のメール処理 ---- 失敗
                              |
      バックアップ通知 -----> | <- 新たな別メールとして通知される ... (*1)
                              |
                         リトライ1回目
                              |
      経路変更通知 ---------> | <- (*1)の待機時間内であれば、(*1)のメールに追加される
                              |    (*1)の待機時間後であれば、新たな別メールとして通知される
                         リトライ2回目
                              |
                              |
                              |
                         リトライ3回目
                              |
                              V
                        終了(処理失敗)
    
    なお、mail server timeoutコマンドで設定されたタイムアウト時間は、各リトライ処理毎にリセットされます。

  13. 設定コマンド


  14. 通知されるメールの例
    Model: RTX1500
    Revision: Rev.8.03.61
    Time: 2007/09/13 14:55:08
    Template ID: 1
    
    ID   時刻                   状態     バックアップ時インタフェース情報
    ----------------------------------------------------------------------------
    0001 2007/09/13 14:54:58     切替        LAN3 -> LAN2
    
    ID   時刻                   経路変更情報
    ----------------------------------------------------------------------------
    0001 2007/09/13 14:55:04 [default] に対するゲートウェイが [pp1] に変更
    
    

[EOF]