Yamaha WLXシリーズのFAQ
無線QoS(WMM-EDCA)は、どのように設定しますか?
新規作成日 | 2013/Mar/26 |
最終変更日 | 2018/Nov/06 |
文書サイズ | 7.8KB |
無線QoS(WMM-EDCA)は、どのように設定しますか?
[無線QoS (WMM-EDCA)]
WMM(Wi-Fi Multimedia)とは、Wi-Fi
Allianceによって設定された無線LANでQoS制御を実現するための規格です。
EDCA(Enhanched Distributed Channel
Access)では、やりとりするデータを4種類に分類し、通信を行うまでの
待ち時間をカテゴリーごとに調整します。このように優先度によって通信する機会の得やすさに差をつけることで、
優先制御を行います。
WLX302のWMM-EDCAの設定はデフォルトでは、"使用する" に設定されており、
また、EDCAパラメータも最適に動作するように調整されており、
通常の使用では、このパラメータを変更する必要はありません。 |
[設定パラメータ]
本製品から無線クライアントへの通信に対する優先度を設定します。 無線クライアントから本製品への通信に対する優先度を設定します。
EDCAでは、パケットを4つのアクセスカテゴリ(AC)に分類して、各送信キューに格納します。
次に、それぞれの優先度に応じてパケットを送信していきます。
各々のACに対して設定するパラメータは4種類あります。これらを調整することにより、
優先制御を行います。
CW(Contension Window)の最小値で、送信待ちの時間を決めるパラメータです。 ECWmin < ECWmaxとなるように設定してください。 送信待ちの時間が短い方が、そのキューが送信権を得る確率が高くなるため、 これらの値が小さいほど、優先度が高くなります。
CW(Contension Window)の最大値で、送信待ちの時間を決めるパラメータです。 ECWmin < ECWmaxとなるように設定してください。 送信待ちの時間が短い方が、そのキューが送信権を得る確率が高くなるため、 これらの値が小さいほど、優先度が高くなります。
AIFSN(Arbitration Inter Frame Space Number)は、フレームの送信間隔を設定するパラメータです。 この値が小さいほど、バックオフ制御の開始時間が早くなるため、優先度が高くなります。
TXOP(Transmission Opportunity)は、チャンネル占有時間を設定するパラメータです。 この値が大きいほど一度得た送信権でより多くのフレームを転送できますが、キューのリアルタイム性が 損なわれるので、調整が必要です。値を0にした場合、1回の送信権で1フレームだけ送信できます。 「bk」や「be」などはこの値を0にしておくことが一般的です。 |
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