RTシリーズのインターネット電話機能に関するFAQ
トラブルシューティング
新規作成日 | 2002/May/16 |
最終変更日 | 2020/Apr/10 |
文書サイズ | 21KB |
トラブルシューティング
1. 電話がかからない(発信できない)
- [かんたん設定ページ]の「インターネット電話設定」を確認してください。
- インターネット電話機能を『使用する』に設定していますか?
- 現在使用しているプロバイダに対してインターネット電話の設定をしていますか?
- 電話機を接続しているTELポートが、インターネット電話機能を『使用する』に設定されていますか?
- インターネット電話機能を使用するプロバイダの選択後にLAN1アドレスを変更した場合は、一旦インターネット電話機能を使用するプロバイダの選択を「なし」に登録した後、再びインターネット電話機能を使用するプロバイダの選択を正しく登録し直してください。
- [かんたん設定ページ]の「インターネット電話帳」を確認してください。
- ダイヤルした電話番号は「インターネット電話帳」登録されていますか?
- 登録した「相手sipアドレス」は正しいですか?
- 相手sipアドレスにネットボランチ電話番号を利用している場合、相手がネットボランチ電話番号を取得した直後では、使えない場合があります。しばらくたってから再度発信してください。
- プロバイダに接続されていますか?
- インターネットに接続されていない状態では使用できません。「プロバイダの接続管理」で、接続中であることを確認してください。
- インターネット電話機能を利用するにはグローバルアドレスが割り当てられている必要があります。したがって、プライベートアドレスのみを割り当てる一部のCATVサービスでは利用できません。
- 相手側にインターネット電話を利用できるネットボランチがありますか?
2. 電話が鳴らない(着信できない)
[かんたん設定ページ]の「インターネット電話設定」を確認してください。
- インターネット電話機能を『使用する』に設定していますか?
- 現在使用しているプロバイダに対してインターネット電話の設定をしていますか?
- 電話機を接続しているTELポートが、インターネット電話機能を『使用する』に設定されていますか?
- インターネット電話機能を使用するプロバイダの選択後にLAN1アドレスを変更した場合は、一旦インターネット電話機能を使用するプロバイダの選択を「なし」に登録した後、再びインターネット電話機能を使用するプロバイダの選択を正しく登録し直してください。
- 相手が発信しているsipアドレスが正しくない可能性があります。相手にご確認ください。
プロバイダに接続されていますか?
- インターネットに接続されていない状態では使用できません。「プロバイダの接続管理」で、接続中であることを確認してください。
- インターネット電話機能を利用するにはグローバルアドレスが割り当てられている必要があります。したがって、プライベートアドレスのみを割り当てる一部のCATVサービスでは利用できません。
3. 相手側で電話のベルが鳴っているのにこちら側でそのベルが聞こえない(リ ングバックトーンが鳴らない)
[かんたん設定ページ]の「インターネット電話設定」で接続プロバイダを現在使用しているプロバイダに設定していますか?
4. 相手の音声が聞こえない
相手側が上記Q1〜Q3の問題になっている可能性があります。相手にご確認ください。
5. 音声が途切れるまたは、ノイズが混じる
- プロバイダに接続する回線がISDN回線(64Kbps)ではありませんか?
インターネット電話機能をご利用頂くには128kbps以上の環境が必要です。
- 接続している回線を利用してダウンロード等をしていませんか?
大きなファイル等をダウンロードして回線を占有されますと、音声が途切れます。また、回線を他のアプリケーション等で多く利用していると音声がブツブツと途切れることがあります。
6. 相手に音が大きく聞こえる、エコーが聞こえると言われた
[かんたん設定ページ]の「電話設定」→「各ポート:オプション設定」で「その他」→「音量レベル」の値を変更してお試しください。
7. 必ずISDNを使って電話がかかる
[かんたん設定ページ]の「インターネット電話設定」で「発信時のプレフィックス(識別番号)設定」をご確認ください。
- インターネット電話帳の項目が『9#を付けて相手番号をダイヤルする』と設定されている場合は、インターネット電話帳に登録した番号の前に『9#』をつけてダイヤルしてください。
- インターネット電話帳の項目が『直接相手番号をダイヤルする』と設定されている場合は、インターネット電話帳に登録した番号をそのままダイヤルしてください。
8. ダイヤルインが動作しなくなった / TELポートに着信しなくなった (TELポート毎の鳴り分けが動作しなくなった)
RT56vでは Rev.4.07.37 から、RT57iでは Rev.8.00.19 から、着信時動作に使用する SIP URI の取得方法を、SIP メッセージの To: 行から Request URI に変更しています。そのため、IP電話サービスによっては、To: 行と Request URI におけるSIP URI の内容が異なり、Rev.4.07.37 / Rev.8.00.19 以前で正常にダイヤルイン・TELポート毎の鳴り分けが動作していた設定が、Rev.4.07.37 / Rev.8.00.19 以降では動作しない事態が発生することがあります。この場合、次のように設定を変更することで、正しく動作させることができます。
また、RTV700 においては、最初のリリースから、RT56v における Rev.4.07.37 以降、RT57i における Rev.8.00.19 以降の動作と同じにしています。そのため、RT56v の Rev.4.07.37 以前、RT57i の Rev.8.00.19 以前の設定を RTV700 に使用した場合、同じ不具合が発生する可能性があります。
- [かんたん設定ページ]の 「システム管理」→「システムログ」で、VoIPの着信ログの
[SIP] SIP Call from [sip:test1@test.com] to [sip:test2@test.com].
という行がありますので、to 以下の [] の内容を確認します。- ダイヤルインが正常に動作しない場合、[] の内容と、インターネット電話設定の [基本設定]→[着信サービスの登録]の内容が異なっています。そのため、[] の内容に登録し直せば、正常に動作するようになります。現在までの報告では、@ 以下のドメイン名が異なっている (FQDN / IPアドレスなど) ケースがほとんどです。この場合、@ 以下を削除することでも、対応可能です。@ 以下がない場合、@ 以前のSIPユーザ名部分だけを比較して、着信サービスの判別を行います。
- TELポートに着信しない、あるいは、TELポート毎の鳴り分けが動作しない場合(インターネット電話設定の「基本設定」の着信許可を「全て許可」以外に設定して、TELポート毎に受信できる着信 SIP アドレスを区別している場合)
- 発信に使用する電話ユーザ名を変更して良ければ、[かんたん設定ページ]のインターネット電話設定の「基本設定」→「電話ユーザ名」を、[]の内容の@ 以下を削除したものに変更します。
- 発信に使用する電話ユーザ名が変更できない場合、[かんたん設定ページ]の「システム管理」→「コマンド設定」→「コマンド入力」で、
analog sip arrive myaddress ポート番号 2 []の内容(sip:test2@test.com または sip:test2)
と入力し、「入力」ボタンをクリックします。@ 以下がない場合、@ 以前のSIPユーザ名部分だけを比較して、着信の判別を行います。以上で設定は終了です。動作をご確認ください。
9. 無言電話がかかってくる / 不正なSIPパケットを受信する
変な番号から電話がかかってきて、応答すると無言で30秒程度で切れてしまう現象が報告されています。これが続けて起きる場合には、不正なSIPパケットを連続して受信している可能性があります。以下のように、着信制限の設定を追加する事により、これを回避する事が可能です。
RT57i/RTV700/RT58i/NVR500/NVR700W/NVR510の場合は以下になります。
analog sip arrive permit 1 myname analog sip call myname 1 sip:電話ユーザ名 analog sip arrive permit 2 myname analog sip call myname 2 sip:電話ユーザ名RTA55i/RT56vの場合は以下になります。TEL3の設定はRT56vのみ必要です。
analog sip use arrive 1 myname analog sip call myname 1 sip:電話ユーザ名 analog sip use arrive 2 myname analog sip call myname 2 sip:電話ユーザ名 analog sip use arrive 3 myname analog sip call myname 3 sip:電話ユーザ名
- IPキャリアを使っている場合には、電話ユーザ名に登録するのは、sip server コマンドのsipアドレス部分に書かれている@の前までになります。
- インターネット電話帳を使っている場合には、適当な電話ユーザ名で良いのですが、発信側の機器に登録している電話帳の設定も合わせる必要があります。
- ネットボランチ電話を使っている場合には、電話ユーザ名はsip:NetVolantePhoneと設定します。
- 色々使っている場合には、全部登録しておく必要がありますので、analog sip arrive myaddress コマンドで着信できる電話ユーザ名を増やしてください。
- ただし、RTV01を使った事業所番号+内線番号のような構成や、sip netvolante dial figure コマンド等を使った電話ユーザ名を内線番号のダイヤルインとして利用する構成など、ダイヤルイン等で電話ユーザ名を利用する設定になっている場合には、これらの設定を行うと着信できなくなる可能性があるので設定しないでください。不正なSIPパケットを送信してくる送信元をIPフィルターで弾くようにしてください。
- RTV700のPBXポートに関しても同様の設定を行ってください。TELポートがanalog〜で始まっているのに対して、PBXポートはisdn〜で始まるコマンドになります。
- GUIでの設定方法は以下になります。
- RT57i/RTV700の場合は、[かんたん設定ページ]の「電話の設定」→「VoIPの設定」→「VoIPの基本設定」→「TELポートの設定」で電話ユーザ名を入力し、着信許可を電話ユーザ名が一致した場合に許可に設定してください(左図)。ネットボランチ電話を使用している場合は、着信許可を電話ユーザ名またはネットボランチ電話番号が一致した場合に許可に設定してください(右図)。着信できる電話ユーザ名を増やす場合は、コマンド設定によりanalog sip arrive myaddressコマンドで追加してください。(画像をクリックすると拡大表示します。)
電話ユーザ名"XXXXXX"はFUSION IP-Phoneをご利用のお客様は割り当てられている電話番号"050XXXXXXXX"の050を8150に置き換え、"8150XXXXXXXX"として先頭からすべて入力してください。その他のサービス事業者様のサービスをご利用のお客様は電話番号をそのまま入力してください。
- RT58i/NVR500の場合は、[かんたん設定ページ]の「電話の設定」→「TELの共通設定」→「基本設定」にて、自己SIPアドレスの登録(右図)を行い、識別着信でVoIPについて自己SIPアドレスとネットボランチ電話番号が一致した場合に許可に設定してください(左図)。ネットボランチ電話のみを使用している場合は左図の設定だけで問題ありません。(画像をクリックすると拡大表示します。)
自己SIPアドレス登録での電話ユーザ名"XXXXX"はFUSION IP-Phoneをご利用のお客様は割り当てられている電話番号"050XXXXXXXX"の050を8150に置き換え、"8150XXXXXXXX"として先頭からすべて入力してください。その他のサービス事業者様のサービスをご利用のお客様は電話番号をそのまま入力してください。
- RTA55i/RT56vの場合は、[かんたん設定ページ]の「電話設定」→「インターネット電話設定」→「基本設定」→「TELポートの設定」で電話ユーザ名を入力し、着信許可を電話ユーザ名が一致した場合に許可に設定してください(左図)。ネットボランチ電話を使用している場合は、着信許可を電話ユーザ名またはネットボランチ電話番号が一致した場合に許可に設定してください(右図)。着信できる電話ユーザ名を増やす場合は、コマンド設定によりanalog sip arrive myaddressコマンドで追加してください。(画像をクリックすると拡大表示します。)
電話ユーザ名"XXXXXX"はFUSION IP-Phoneをご利用のお客様は割り当てられている電話番号"050XXXXXXXX"の050を8150に置き換え、"8150XXXXXXXX"として先頭からすべて入力してください。その他のサービス事業者様のサービスをご利用のお客様は電話番号をそのまま入力してください。
- NVR700W/NVR510の場合は、「詳細設定」タブの 「IP電話」→「TELポート」で設定するTELポートを選択してから「設定」を押してください。 SIPユーザー名は機器名が初期値として入力されていますので、必要に応じて書き換えてください(sip: を除いた形式で入力してください)。着信の許可は"SIPユーザー名と一致した場合のみ許可する"を選択してください。着信できるSIPユーザー名を増やす場合は、SIPユーザー名の着信専用1〜着信専用3に入力してください。
- 2008年9月10日現在報告されている現象では以下のようなログが表示されます。
[SIP] SIP Call from [sip:数字@自分のIPアドレス] to [sip:数字@自分のIPアドレス]このログは、SIPパケットのヘッダに記述されている情報をそのまま記述しています。不正なSIPパケットがこれらの情報を騙っているため、自分から自分にVoIP電話をしているようなログになっています。
10. 不正なSIPパケット受信の対策(セキュアフィルタ)
VoIP通信を行う相手が限定できる場合の対策方法の例です。※ルータに設定されているLAN1のIPアドレスが192.168.100.1であり、GUIで初期設定及びVoIPの設定が行われていることを前提としています。
RT57i/RT58i/NVR500 の場合
- [トップ画面] → [詳細設定と情報] → [ファイアウォールの設定] → [IPv4ファイアウォールの設定[PP01] プロバイダ接続]で、以下のような画面が表示されます。
![]()
- 上記の画面で、ポート番号に5060が指定されているフィルタの詳細設定画面を開きます(番号をクリックします)。この例では80番が該当します。すると、以下のような画面が表示されます。
![]()
- 上記画面で、以下の値を設定して「設定の確定」ボタンをクリックします。
フィルタ番号 デフォルト表示のまま フィルタタイプ pass(ログなし) プロトコル tcp,udp 送信元IPアドレス A.B.C.D/E,F.G.H.I/J (※) 送信元ポート番号 * 受信先IPアドレス 192.168.100.1 受信先ポート番号 5060
NVR700W/NVR510 の場合
- [詳細設定]タブの [IPフィルター]を開きます。
![]()
- 「確認」をクリックして、適用されているIPフィルターの一覧ページを表示させます。
![]()
- "静的フィルター"の「編集」をクリックして、適用する静的フィルターを表示させます。
![]()
- 「設定」をクリックして、ポート番号に5060が指定されているフィルタの設定画面を開きます。この例では200100番と200101番が該当します。すると、以下のような画面が表示されます。
![]()
- 上記画面で、以下の値を設定して「確認」をクリックします。
番号 デフォルト表示のまま タイプ pass(ログなし) プロトコル TCP または UDP 送信元IPアドレス A.B.C.D/E,F.G.H.I/J (※) 送信元ポート番号 * 宛先IPアドレス 192.168.100.1 宛先ポート番号 5060 - 入力内容の確認ページで「設定の確定」をクリックします。
(※) : A.B.C.D/EやF.G.H.I/JにはSIP通信を通すことを許可する相手先のアドレスを指定します。例えば、楽天コミュニケーションズ様のVoIPサービスをご利用の場合はこちらに案内されているIPアドレスを","区切りで必要な分だけ指定します。
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