RTシリーズのセキュリティーに関するFAQ


「ISC DHCP におけるバッファオーバーフローの脆弱性」について


概要

以下において、ISC DHCPに脆弱性のあることが報告されました。

この脆弱性の影響を受けるヤマハネットワーク製品があることが分かりました。

(✔:該当、−:非該当)
JVN No. CVE No. ルーター/
ファイアウォール
UTMアプライアンス 無線LANアクセスポイント L2/L3スイッチ
JVNVU#95111565 CVE-2021-25217

対策方法につきましては以下をご確認ください。



○ヤマハ ルーター および ファイアウォール について


ヤマハ ルーターおよびファイアウォールはこの脆弱性の影響を受けません。



○ヤマハ UTMアプライアンスについて


ヤマハ UTMアプライアンスはこの脆弱性の影響を受けません。



○ヤマハ 無線LANアクセスポイントについて


脆弱性と概要

ヤマハ無線LANアクセスポイント WLX402/WLX302 のDHCPサーバー機能がこの脆弱性の影響を受けます。
ISC DHCPとしてはDHCPクライアント機能も対象ですが、WLX402/WLX302 のDHCPクライアント機能は影響を受けません。

この脆弱性を悪用することで、攻撃者は正当なDHCPクライアントへのIPアドレスの割り当てを妨害することができます。
ただし前提としてそのような攻撃が成立するのは、攻撃者が無線LANまたは有線LANに侵入できる場合に限られます。

対象となる機種およびファームウェア

機種 該当ファームウェア
WLX402 Rev.17.00.14 以前
WLX302 すべてのリビジョン

対策

この脆弱性への対策をした以下のファームウェアへのリビジョンアップをお願いします。

機種 対策済みファームウェア
WLX402 Rev.17.00.16
WLX302 サポート期間終了

回避策

脆弱性の対策済みファームウェアの使用が困難な場合、DHCPサーバー機能を使用しないように設定してください。



○ヤマハ L2/L3スイッチ について


脆弱性と概要

ヤマハL3スイッチ SWX3220/SWX3200/SWX3100 のDHCPサーバー機能がこの脆弱性の影響を受けます。

この脆弱性を悪用することで、攻撃者は正当なDHCPクライアントへのIPアドレスの割り当てを妨害することができます。

なお、SWX3220/SWX3200/SWX3100のDHCPクライアント機能は、ISC DHCPを使用しておりませんので、影響を受けません。

対象となる機種およびファームウェア

機種 該当ファームウェア
SWX3220 Rev.4.02.02
SWX3100 Rev.4.01.24 以前
SWX3200 Rev.4.00.19 以前

対策

この脆弱性への対策をした以下のファームウェアへのリビジョンアップをお願いします。

機種 対策済みファームウェア
SWX3220 Rev.4.02.07
SWX3100 Rev.4.01.27
SWX3200 Rev.4.00.23

回避策

脆弱性の対策済みファームウェアの使用が困難な場合、DHCPサーバー機能を使用しないように設定してください。



関連情報

更新履歴

2021/10/28 : 公開
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