RTシリーズのPPTPに関するFAQ


トラブルシューティング


新規作成日2002/May/16
最終変更日2018/Nov/06
文書サイズ7.4KB


トラブルシューティング





[Q1] PPTPクライアントから発呼できませんが? 


[A] PPTPトンネルを確立する際に、クライアント側から TCPのセッションを張りま
    すが相手からの応答がなく、待ち状態になっている可能性があります。接続相手
    先を確認して、30〜60秒待ってから再接続してください。




[Q2] PPTPサーバ側から暗号化失敗による着信拒否されましたが? 


[A] PPTPクライアント側で暗号化ありの設定にしてください




[Q3] Windows98のダイヤルアップネットワークとPPTPクライアントを使ってインター
ネット上のPPTPサーバに接続できませんが? 


[A] Microsoft 仮想プライベートネットワークアダプタとダイヤルアップアダプタ
    が正常にインストールされているかどうか確認してください。
    [コントロールパネル]→
    [ネットワーク]
    現在のネットワークコンポーネントに

    1. Microsoft仮想プライベートネットワークアダプタ
    2. ダイヤルアップアダプタ
    3. ダイヤルアップアダプタ#2(VPNサポート)

    三つともインストールされているか確認してください。




[Q4] RTA55i(Rev.4.06.16)と他の機種でPPTP接続できませんが?


[A] RTA55iのRev.4.06.16と他の機種では、デフォルトでPPTP接続することができま
    せん。対抗ルータがRTA55iのRev.4.06.19b以降または、RTW65[bi]のRev.5.03.22b
    以降または、RT300i,RT105[eip]のRev.6.03.08以降ならば、対抗ルータのコンソ
    ールからPPTPが設定されているPPに対して、pptp call-id mode backward-compat
    ibilityを設定することによってRTA55iのRev.4.06.16と接続することができます。
    それ以外は、RTA55iのRev.4.06.16をRev.4.06.19b以降にリビジョンアップして下
    さい。




[Q5] RTA55i、RTW65[bi]でPPTP接続して負荷を掛けるとリブートしますが?


[A] PPTPを使って相手先ルータ(RT)のsyslogをかんたん設定ページで表示させたり、
    VNC(Virtual Network Computing)などのリモートアクセス用のソフトウェアを使う
    とリブートするとの報告があります。以下で修正されていますので、リビジョン
    アップして下さい。

    RTA55i: Rev.4.06.20b
    RTW65b: Rev.5.03.22b
    RTW65i: Rev.5.03.22b




[Q6] NATを使ったLAN間接続VPNで、接続後に約15分間データのやり取りがなかった場合
     それ以降通信できなくなりますが?


[A] PPTPのパケットが一定時間(nat descriptor timerの設定値)送受信されないと
    NATテーブルからタイムアウトでPPTPの変換情報が消えてしまうため、通信
    できなくなります。PPTPの制御パケットとデータパケットを定期的に送出して
    NATテーブル情報を保持する必要があります。

    コンソールからは、PPTPが設定がされているPPに対してRTA55iまたはRTW65[bi]な
    らばpp always-onコマンドをRT300iまたはRT105[eip]ならばpp keepalive use 
    lcp-echoを、バインドされているTUNNELに対して pptp keepalive use on を設定
    して下さい。

    pp select 2
    pp bind tunnel 1
    pp always-on on
    (pp keepalive use lcp-echo)
    ..
    tunnel select N
    pptp keepalive use on
    ..

    また、かんたん設定ページからはRTA55iのRev.4.06.20bまたは、RTW65[bi]の
    Rev.5.03.22b以降は、PPTPのクライアント側でキープアライブを使うをチェック
    することによって有効になりますが、それ以前のバージョンでは、
    pp always-on on が有効にならないので、[システム管理]→[コマンド設定]から
    手動で追加して下さい。




[Q7] NetvolanteシリーズのLAN間接続VPNで、1つしか設定できませんが?


[A] RT56v  ... Rev.4.07.11
    RTA55i ... Rev.4.06.35
    RTW65i ... Rev.5.03.25
    RTW65b ... Rev.5.03.25

    以降のリビジョンから、かんたん設定ページで 4つまでLAN間接続VPNを設定
    できます。

    それ以前のリビジョンでは、かんたん設定ページからは 1つしか設定できません。

    複数個のLAN間接続VPNを設定する場合は、2つ目以降はコマンドで設定してください。

    (PPTPサーバの場合)

    ip route 接続相手のネットワークアドレス gateway tunnel T

    pp select N
    pp bind tunnel T
    pp auth request mschap
    pp auth username ID PASSWORD
    ppp ipcp ipaddress on
    ppp ccp type mppe-any
    pptp service type server
    pp enable N

    tunnel select T
    tunnel encapsulation pptp
    tunnel endpoint address 接続相手のグローバルIPアドレス
    tunnel enable T



[Q8] PPTPパススルーができないのですが?


[A] NATで、外側からのPPTPコネクションを通過させるように設定しているときに、
    内側から外側へ向かうPPTPコネクションが通過できないバグがあります。

    具体的には、下図のように外部のPPTPクライアントからLAN内のPPTPサーバに
    接続できるよう静的に設定していると、LAN内のPPTPクライアントから外部の
    PPTPサーバに接続できなくなります。

     内部                 ┌────┐   ┃     外部
    ┌───────┐│  │        │   ┃    ┌───────┐
    │ PPTP Server  ├┤ ←── ○ ──────│ PPTP Client  │
    └───────┘│  │        │   ┃    └───────┘
                      │  │        │   ┃
                      ├─┤ ルータ │   ┃
     内部             │  │        │   ┃     外部
    ┌───────┐│  │        │   ┃    ┌───────┐
    │ PPTP Client  ├┤ ─── × ─────→│ PPTP Server  │
    └───────┘│  │        │   ┃    └───────┘
                          └────┘   ┃


    このバグの発生するリビジョンは以下の通りです。

    SI系
        Rev.6.03  Rev.6.03.04 〜 Rev.6.03.11
        Rev.7.00  このバグは発生しない

    NetVolanteシリーズ
        RTA55i    Rev.4.06.19b 〜 Rev.4.06.28
        RTA54i    Rev.4.05.06b 〜 Rev.4.05.08b
        RT56v     Rev.4.07.08
        RTW65b    Rev.5.03.22b
        RTW65i    Rev.5.03.22b
        RT60w     Rev.5.02.20b 〜 Rev.5.02.22b



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