RTシリーズのLAN-TA機能に関するFAQ
Windows2000 Professionalにおける仮想プライベートネットワークのインストール
Microsoft(R) VPN Adapter
作成日 | 2000/Jul/04 |
最終変更日 | 2022/Dec/28 |
文書サイズ | 23KB |
LAN-TA機能を使うためのWindows2000 Professionalの設定を教えてください。
[ 手順の紹介 ]
説明の利用環境や設定条件などを整理しておきます。
ルータのLAN-TA機能による接続設定で利用可能に設定します。
「仮想プライベートネットワーク」もしくは「Microsfot(R) VPN Adapter」を 利用する場合は、「ネットワークとダイヤルアップ接続」の設定を用意しておきます。
接続して動作確認をします。
[ 設定環境 ]
LAN上のWindows2000 ProfessionalがVPNアダプタとRTA52iのLAN-TA機能を利用すること により、プロバイダなどに直接接続することができます。
プロバイダ (03-123-4567) : : 1B 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 : : ISDN網 : : : : +-------------+ | RTA52i | | | | (LAN-TA機能)| +------+------+ | 192.168.0.1 192.168.0.0/24 ------+-----------------------------+-------------------------- |192.168.0.2 +------+------+ |(VPNアダプタ)| | | | 端末 | +-------------+ Windows2000 Professional |
接続先(プロバイダ) | |
---|---|
内容 | 設定値 |
回線種別 | ISDN回線 |
接続形式 | 端末型ダイヤルアップ, ISDN同期PPP(64kbit/s) |
電話番号 | 03-123-4567 |
ユーザ名 | username |
パスワード | password |
IPアドレスの付与 | 接続中に有効なひとつのIPアドレス (PPPのIPCPの機能) |
ルータの設定 | |
内容 | 設定値 |
IPアドレス | 192.168.0.1 |
LAN-TA機能の設定 | |
内容 | 設定値 |
アクセス制限 | 同一ネットワーク内であれば許可する |
ISDN番号 | 特に設定しない (ISDN回線の番号をそのまま使う) |
切断タイマ | 60秒 (デフォルト値) |
Windows2000 Professionalの設定 | |
内容 | 設定値 |
LANインタフェースのIPアドレス | 192.168.0.2(ルータのDHCPサーバから自動割り当て) |
追加ソフトウェア |
Windows98で必要だった
以下のソフトウェアはWindows2000 Professionalでは、
インストール済で追加の必要はない。
|
ダイヤルアップネットワークの設定名 | MSVPN |
VPNアダプタのIPアドレス | 接続時にプロバイダから付与される |
[ LAN-TA機能の設定 ]
"http://192.168.0.1/"などのURLにアクセスします。
必要であれば、パスワードを入力します。
[かんたん設定]-[付加機能]-[LAN-TA機能]
RTA52i(192.168.0.1)-[付加機能:LAN-TA機能] |
|
[ネットワーク接続ウィザードの開始]で[次へ(N)>]を選びます。
以下の項目を設定して[次へ(N)>]を選びます。
[接続先のアドレス]には、IPアドレスに続けて半角の空白文字を入れてから
接続先の電話番号を記述します。
以下の項目を設定して[次へ(N)>]を選びます。
内容 | 設定値 |
---|---|
ホスト名またはIPアドレス(H) | 192.168.0.1 031234567 |
以下の項目を設定して[次へ(N)>]を選びます。
以下の項目を設定して[完了]を選びます。
内容 | 設定値 |
---|---|
この接続に付ける名前を入力してください。(T) | MSVPN |
[完了(F)]を選ぶと[ネットワーク接続ウィザード]が閉じ、 [MSVPN へ接続]が開かれます。
[MSVPN へ接続]で[プロパティ(P)]を選びます。
もし、[MSVPN へ接続]が開いていなければ、再び、
[ネットワークとダイヤルアップ接続]で[MSVPN]を実行して、[MSVPN へ接続]
を開きます。
デスクトップにショートカットを作ってあれば、[MSVPN]のショートカットを
実行して、[MSVPN へ接続]を開いてください。
[ LAN-TA機能を使って接続する ]
次回の接続時に再びパスワード入力しない場合は、 [パスワードを保存する(S)]をチェックしておきます。
以下の項目を設定して[接続(C)]を選びます。
内容 | 設定値 |
---|---|
ユーザ名(U) | username |
パスワード(P) | password |
ダイヤル後、ユーザ名とパスワードのチェックが行なわれ、
回線が接続状態になります。
また、タスクバーの右隅に[MSVPNへの接続]の接続アイコン(インジケータ)
が追加されます。
接続を切断もしくは状態を確認する場合は、 [ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダにある [MSVPN]アイコンを右クリックしたポップアップしたメニューで [切断(D)]や[状態(U)]するか、タスクバー上の 接続アイコンをクリックします。
[状態(U)]を選ぶと、[MSVPN 状態]が表示されますが、 ここで[切断(D)]を選ぶと切断されます。
[ トラブル対策 ]
エラー741: ローカルコンピュータでは、要求されたデータの暗号化の種類は サポートされません。 |
741 [セキュリティ]タブの[データの暗号化が必要(できない場合は切断)] チェックボックスをオンにしていますが、この接続には暗号化機能が ありません。このチェックボックをオフにして暗号化を行わない接続を 行なうか、またはシステム管理者に問い合せてください。 このエラーは、パスワードが14文字を越える場合に、[セキュリティ]タブ の[データの暗号化が必要(できない場合は切断)]チェックボックスをオン にして、[IDを確認する方法]の[セキュリティで保護されたパスワードが必要] を選択します。パスワードを14文字未満にして、[データの暗号化が必要(できない場合は切断)]チェックボックスをオフにし、[IDを確認する方法]の [セキュリティで保護されたパスワードが必要]をクリックします。 |
[MSVPN へ接続]で[プロパティ(P)]を選びます。
ユーザ名とパスワードを検証中 エラー734: PPPリンク制御プロトコルを終了しました。 |
734
PPPリンク制御プロトコルの更新は、いったん開始されましたが、リモートコン
ピュータの要求で終了されました。
サーバーでエラーが発生した可能性があります。システム管理者に相談してくだ
さい。
システム管理者もNetsh.exeユーティリティを使ってPPPのログ収集を有効に出来
ます。 |
接続相手がPAP認証やCHAP(MD5)認証をサポートしていますが、 Windows2000でCHAP(マイクロソフト仕様)認証を 行なおうとしたとき、このようなエラーが出る場合があります。 Windows2000で「PAP認証」または「CHAP(MD5)認証」を行なうように設定してください。
「PAP認証」で接続確認することにより、ユーザIDやパスワードの
設定間違いであるか、認証方式の相互接続性の問題であるか、
障害を切り分けることができます。
もし、「PAP認証」で接続できたら、ユーザIDやパスワードの設定の
正しさが確認できたことになります。
[MSVPN へ接続]で[プロパティ(P)]を選びます。
「[詳細](カスタム設定)」にチェックして、[設定]ボタンを押します。
「暗号化されていないパスワード(PAP)とShivaパスワード認証プロトコル(SPAP)」 にチェックを付けて登録します。
[MSVPN接続のプロパティ]
[セキュリティ]タブを選択
セキュリティオプションで●標準にチェックし、
□Windowsのログオン名をパスワードを自動的に使う |
[MSVPN接続のプロパティ]
[セキュリティ]タブを選択
[詳細](カスタム設定)にチェックし
[設定]ボタンを押す
データの暗号化 = 暗号化は省略可能(暗号なしでも接続します)
ログオンのセキュリティ
●次のプロトコルを許可する |
「CHAP(MD5)認証」も正しく行なわれない場合は、「PAP認証」を選びます。
「PAP認証」で接続できている場合には、ユーザIDとパスワードの
設定の正しさは確認できていますので、接続先とWindows2000の
「CHAP(MD5)認証の相互接続性」に問題がある可能性があります。
[ (参考)トラブル解決のテクニック ]
Windows 2000でPPPのトラブルに遭遇してしまったら、 Windows 2000のPPPログを採取してみましょう。
C:\>netsh netsh>ras ras>set tracing PPP enable ras>quit |
C:\WINNT\tracing\PPP.LOG |
C:\>netsh netsh>ras ras>set tracing PPP disable ras>quit |
Q234041 How to Enable PPP Logging in Windows 2000 |
[ 参考文書 ]
[スタート]-[ヘルプ]
[ FAQ for RT-Series ]
[ FAQ for LAN-TA機能 / files / TA機能(シリアルポート) / NAT / ネットワーク・ゲーム / TA機能(USBポート) / ブロードバンドTA機能 ]