RTシリーズの使い方や役割などに関するFAQ
どのような時、ISDNの終端抵抗が必要になるのですか?
| 最終変更日 | 2018/Nov/06 |
| 文書サイズ | 8.6KB |
どのような時、ISDNの終端抵抗が必要になるのですか?
ISDNバスの終端でISDNの信号が反射して元に戻ってくると、本来の 信号に対してノイズとして見えてしまいます。そのため、この反射 波を吸収して熱エネルギーとして消費してしまい、ノイズを減らす 目的のものが終端抵抗です。
また、終端抵抗の入っていないISDNバスはアンテナと同じ構造をし ているので、周囲に電波を放出したり、また、周囲の電波をノイズ として拾ってしまうことにもなります。終端抵抗はISDNバスがアン テナとして動作するのを抑える役割もあります。
終端抵抗は、ISDNバスの両端に100Ωの抵抗として接続しておく必要 があります。これは、接続する端末の数が何台であろうと関係あり ません。極端な話、全く端末をつながない場合でも必要なものです。
現実には2つつけなければいけない終端抵抗をどちらか片方の1つだ けにしてみても、ちゃんと動いてしまうことは多くあります。この 辺が終端抵抗の問題を分かりにくくする要因ですが、2つ必要なのが 正しくて、1つの場合はたとえ動いていてもそれはノイズ環境に恵ま れた、偶然のケースなのだと理解する必要があります。
ISDNバスとは、DSUと端末の間に引かれている、4線のバスのことで す。摸式図を書くと以下のような感じになっています。
DSUの箱
+---------+ ISDNバス
| R==+====+=====+========+=============+========R
| | | | | |
|{DSU機能}| | | |<--スタブ
| | | {端末} {端末} {端末}
+----+----+
|
NTTへ
図1
バスの両端のRが100Ωの終端抵抗です。このうち、DSUに近い側のR はDSUに内蔵されているので、一般的には意識する必要がありません。
終端抵抗と終端抵抗の間の配線
ISDNバスと端末(機器)の間の配線
バスに端末を接続するには、上の図のようにバスから枝を伸ばす必 要があります。この枝のことをスタブと呼び、スタブへの接続点が ローゼットになります。ISDNバスの最大長は条件によりいろいろ変 りますが、普通は100m程度までと思っておけばいいでしょう。スタ ブは最長10mと規定されています。
よく言葉として出てくる「S/T点」「S点」とは、上の図でのISDNバ スおよびスタブ全体を表しています。つまり、DSUと端末の間、とい うことです。
よく言葉として出てくる「U点」とは、上の図でのNTTとの配線部分 を表しています。つまり、DSUとNTT(の交換機)の間、ということで す。
端末が終端抵抗を内蔵する場合は、DSUから遠い方のRが端末に内蔵 されることになります。その時は、端末へ伸びる枝の方がISDNバス となり、外に残された配線は見掛け上はバスですが、実際にはスタ ブであるということになります。
DSUの箱
+---------+ ISDNバス スタブ
| R==+====+=====+========+=============++--------
| | | | | ||<-こちらがISDNバス
|{DSU機能}| | | +----++----+
| | | {端末} {端末} | || |端末の箱
+----+----+ | ++==R |
| | | |
NTTへ |{端末機能}|
+----------+
図2
DSUを内蔵するTAやルータで、S/T点コネクタを1つではなく復数持っ ているものがあります。このようなDSUでは、S/T点としてだしてい るのがISDNバスではなくスタブであることがあります。この場合、 ISDNバスはDSUの箱の中の数cmだけになります。スタブは最長10mま で伸ばせますので、これで十分なことも多いんですね。
DSUの箱
+----------------+
| スタブ |
| +-----------+------{端末}
| | |
| | +-----+------{端末}
| | | |
| R==+==+==+==R <---ISDNバス
| | |
| {DSU機能} |
| | |
+-------+--------+
|
NTTへ
図3
RTシリーズのDSU内蔵モデルでは、図2あるいは図3の配線パターン となっています。大雑把には開発時期で分かれており、RTA55i以前 は図3、それ以降は図2の配線パターンになります。
図2の配線パターンの機種では、内蔵DSUを使用する場合は必ず終端 抵抗もONにする必要があります。
一方、図3の配線パターンの機種では、内蔵DSUを使う場合の「終端 抵抗ON/OFF」のスイッチは、内蔵ISDNバスの片方の終端抵抗の ON/OFFになっています。終端抵抗をONにした時は、ISDNバスは内蔵 で終端され、S/T点コネクタはスタブになります。終端抵抗をOFFに した時は、ISDNバスは内蔵だけでは終端されず、S/T点コネクタに伸 びていくことになります。
また、図2、図3の配線パターンの機種いずれでも、内蔵DSUを使わ ない設定にした場合には、DSUを内蔵しない機種と同じ動きとなりま す。すなわち、終端抵抗をONにした時には内部の終端抵抗が1つだけ 有効となります。終端抵抗をOFFにした時には、内部には全く終端抵 抗がない状態となります。
RT57i, RT58i, RT105i, RTX1500、およびそれ以降の機種
RT80i, RTA50i, RTA52i, RTA54i, RTA55i, RT60w、RTW65i, RT52pro, RT140シリーズ
[ FAQ for RT-Series ]
[ FAQ for Introduction / Install / Config / Syslog ]