RTシリーズのISDN-BRIに関するFAQ
BRIポートの"L1/B1, L1, ISDN" LED
の役割
最終変更日 | 2018/Nov/06 |
文書サイズ | 12KB |
はじめに、このページではISDN 基本インターフェースの"ISDN Uポート"、"ISDN S/Tポート"を総称して"BRIポート"と表記しています。
BRIポートの" L1/B1, L1, ISDN" LED
は、何を示しているのですか?
ISDN回線のレイヤ1の状態を示しています。レイヤ1が起動して、ISDN回線が使用可能なときに点灯します。
機種によって
と表記されてます。
各LEDの意味は、以下になります。
[L1, ISDN]
- 点灯:ISDN回線が使用できる状態を示しています。
- 消灯:ISDN回線が使用できない状態を示しています。
- 点滅:ISDN回線の障害で、使用できない状態を示しています。
[L1/B1]
- レイヤ1の状態と、B1チャネルの状態の表示を兼用しています。LEDの色で意味が違います。緑色がレイヤ1を示し、橙色がB1チャネルの状態を示します。
- 緑点灯:ISDN回線が使用できる状態を示しています。
- 消灯:ISDN回線が使用できない状態を示しています。
- 緑点滅:ISDN回線の障害で、使用できない状態を示しています。
- 橙点灯:B1チャネルが接続されていることを示しています。
- 橙点滅:B1チャネルにデータが流れていることを示しています。
ISDN回線を接続しているのにL1/B1, L1, ISDN LEDが消灯、あるいは点滅(L1/B1の場合は、緑点滅)しているときは、下記の [原因と措置] を参考に、機器の設定と配線などを確認してください。
機器の設定は、
- ハードウェアによる切り替えスイッチで設定する機種
- コンソールコマンドで設定する機種
の2つのタイプがあります。
機種によって設定方法が違いますので、詳しくは、使用している機器の取扱説明書や、コマンドリファレンスで確認してください。
切り替えスイッチには、以下の種類があります。
機種によって表記が違うことがあります。詳しくは、使用している機器の取扱説明書をご覧ください。
コンソールコマンドには、以下の種類があります。
機種によってコマンド実装の有無の違いがあります。詳しくは、使用している機器のコマンドリファレンスをご覧ください。
- 内蔵DSUの使用の可否の設定
- isdn dsu interface switch
初期値は、"auto" に設定されています。
- 終端抵抗の設定
- isdn terminator interface terminator
初期値は、"on" に設定されています。
- BRIインターフェースの使用制限の設定
- isdn use interface use
初期値は、"on" に設定されています。
- BRI 回線の種類の指定
[原因と措置]
L1/B1, L1, ISDN LEDが消灯していたら、以下の原因が考えられます。機器の設定や配線などを確認してください。
- ISDN回線を接続するインターフェースポートが間違っている。
BRIポート以外のポートにISDN回線を接続している。
DSU内蔵機種で、内蔵DSUを使用する場合は、ISDN Uポートに回線を接続します。ISDN UポートとTELポートのコネクタ形状は同じなので間違えないでください。
内蔵DSUは使用せずに外部DSUを使用する場合は、外部DSUとISDN S/Tポートを接続します。ISDN S/TポートとLANポートのコネクタ形状は同じなのでこちらも間違えないでください。
- 内蔵DSUを「使用する」、「使用しない」の設定が間違っている。
DSU内蔵の機種では、内蔵DSUを「使用する」、「使用しない」の設定があります。
ISDN Uポートに回線を接続している場合、
切り替えスイッチで設定する機種では、内蔵DSUを「使用する」側にスイッチを切り替えてください。
コンソールコマンドで設定する機種では、isdn dsu コマンドで「on」または「auto」に設定してください。
外部DSUとISDN S/Tポートを接続している場合、
切り替えスイッチで設定する機種では、内蔵DSUを「使用しない」側にスイッチを切り替えてください。
コンソールコマンドで設定する機種では、isdn dsu コマンドで「off」に設定してください。
スイッチを切り替えたときは、ルーターを再起動してください。再起動後にスイッチの設定が有効になります。
詳しくは、使用している機器の取扱説明書、コマンドリファレンスをご覧ください。
- 屋内配線の極性が反転している。(内蔵DSUを使う場合)
ISDN Uポートの極性反転スイッチ(NOR/REV)を切り替えてください。通常は"NOR"ですが、"REV"に切り替えてください。
詳しくは、使用している機器の取扱説明書をご覧ください。
- ターミネータ(TERM)スイッチ(終端抵抗)の設定が間違っている。
内蔵DSUを使用する場合、
切り替えスイッチで設定する機種では、ターミネータスイッチ(TERM)を「ON」にしてください。
コンソールコマンドで設定する機種では、isdn terminator コマンドで「on」に設定してください。
外部DSUを使用する場合は、外部DSUの取扱説明書をご覧になり、外部DSUのターミネータスイッチ(TERM)を切り替えてください。
詳しくは、使用している機器の取扱説明書をご覧ください。コンソールコマンドについては、コマンドリファレンスをご覧ください。
- ISDN回線とアナログ回線を切り替える設定が間違っている。(RT58i, NVR500)
LINE-S/T切り替えスイッチを「S/T」側に設定してください。
詳しくは、使用している機器の取扱説明書をご覧ください。
- ISDN回線を「発着信禁止」に設定している。
機種によっては、ISDN回線の使用制限の設定があります。初期値は、「on」(発着信可) に設定されています。
「off」(発着信禁止) に変更されている場合は、isdn use コマンドで「on」、「call-only」あるいは「arrive-only」に設定してください。
詳しくは、使用している機器の取扱説明書、コマンドリファレンスをご覧ください。
- ISDNケーブルのモジュラージャックとコネクタの接触不良やケーブルが断線している。
他のISDNケーブルに取り換えてください。
- 外部DSUが故障している。
外部DSUを使用しており、接続ポート、機器の設定、ISDNケーブル、配線に問題はなく、他の外部DSUに置き換えて、LEDが点灯する場合は、外部DSUの故障が考えられます。
- 機器が故障している。
接続ポート、機器の設定、ISDNケーブル、配線に問題はなく、他の機器に置き換えて、LEDが点灯する場合は、機器の故障が考えられます。
- 網で障害が発生している。
接続ポート、機器の設定、ISDNケーブル、配線に問題はなく、他の機器に置き換えてもLEDが消灯の場合は、網の障害が考えられます。
L1/B1, L1, ISDN LEDが点滅(L1/B1の場合は、緑点滅)していたら、以下の原因が考えられますので、機器の設定や配線などを確認してください。
- ターミネータ(TERM)スイッチ(終端抵抗)の設定が間違っている。
内蔵DSUを使用する場合、
切り替えスイッチで設定する機種では、ターミネータスイッチ(TERM)を「ON」にしてください。
コンソールコマンドで設定する機種では、isdn terminator コマンドで「on」に設定してください。
外部DSUを使用する場合は、外部DSUの取扱説明書をご覧になり、外部DSUのターミネータスイッチ(TERM)を切り替えてください。
詳しくは、使用している機器の取扱説明書をご覧ください。コンソールコマンドについては、コマンドリファレンスをご覧ください。
- ISDNケーブルのモジュラージャックとコネクタの接触不良、規格外のケーブルを使用している、ケーブルが断線している。
他のISDNケーブルに取り換えてください。
- 外部DSUが故障している。
外部DSUを使用しており、接続ポート、機器の設定、ISDNケーブル、配線に問題はなく、他の外部DSUに置き換えて、LEDが点灯する場合は、外部DSUの故障が考えられます。
- 機器が故障している。
接続ポート、機器の設定、ISDNケーブル、配線に問題はなく、他の機器に置き換えて、LEDが点灯する場合は、機器の故障が考えられます。
- 網で障害が発生している。
接続ポート、機器の設定、ISDNケーブル、配線に問題はなく、他の機器に置き換えてもLEDが点滅の場合は、網の障害が考えられます。
[ FAQ for RT-Series
]
[ FAQ for ISDN-BRI
/ ISDN-PRI
/ FrameRelay
/ files
]