WLX402 かんたん接続ファイル生成機能

$Date: 2019/03/07 12:18:43 $

  1. 概要
  2. 注意事項
  3. 対応機種とファームウェアリビジョン
  4. 用語定義
  5. 詳細
  6. コマンド
  7. 設定・操作方法(GUI)
  8. 各OSでの接続手順

1. 概要

本機能は無線端末でWPA/WPA2エンタープライズ(EAP-TLSやPEAP)の認証方式の無線LANの設定をかんたんに行えるようにするためのファイル「かんたん接続ファイル」(Wi-Fi設定用のiOS構成プロファイルまたはWindows用のWi-Fiプロファイル)を生成する機能です。

無線LANのセキュリティの設定がWPA/WPA2エンタープライズであっても、本機能で作成したかんたん接続ファイルを無線端末にインストールすることで、無線端末をかんたんに本製品の無線LANに接続できます。 また、本機能には、かんたん接続ファイルをダウンロードするときやメールで送信するときに、ZIPで圧縮するか否かを選択できる機能も含みます。


2. 注意事項


3. 対応機種とファームウェアリビジョン

以下の機種およびファームウェアで、かんたん接続ファイル生成機能をサポートしています。

機種 ファームウェア
WLX402 Rev.17.00.12以降

無線端末は以下のOSでかんたん接続ファイルを使用出来ます。


4. 用語定義

Controller-AP
Member-APを制御するアクセスポイント。無線LANコントローラー機能を動作させるアクセスポイントがこれに当たります。
Member-AP
Controller-APによって制御されるアクセスポイント
iOSデバイス
iPhone、iPadなどのiOSを搭載した機器

5. 詳細

5.1 基本動作

本機能では無線端末でWPA/WPA2エンタープライズ(EAP-TLSやPEAP)での認証方式の無線LANの設定をかんたんに行うための「かんたん接続ファイル」を生成できます。
無線LANのセキュリティの設定がWPA/WPA2エンタープライズであっても、かんたん接続ファイルをmacOS,iOSデバイスやWindows PCにインストールすることで、無線端末をかんたんに本製品の無線LANに接続するように設定できます。

5.1.1 かんたん接続ファイルのダウンロード、メール通知

かんたん接続ファイルはRADIUSユーザー毎に作成でき、Web設定画面からダウンロードしたり、メールで送信したりできます。コマンドではメールでの送信のみ行えます。
Web設定画面からダウンロードしたときは、RADIUSユーザーに設定されている認証方式によって以下のようなファイル名になります。(ファイルを圧縮してダウンロードした場合) メールで送信したときは、「sc-file.zip」というファイルがメールに添付されます。
(かんたん接続ファイルをメールで送信するには、メールのテンプレートをあらかじめ設定しておく必要があります。詳しくはかんたん接続ファイルをメールで送信するときに使用するテンプレートをご参照ください。また、メール通知機能に使用するメールサーバーも設定しておく必要があります。詳しくは本製品の操作マニュアルをご参照ください。)

5.1.2 パスワードについて

かんたん接続ファイルを無線端末にインストールするにはパスワードが必要です。パスワードはRADIUSユーザーのパスワードです。

5.1.3 OS毎のファイル名

かんたん接続ファイルは本製品のRADIUSサーバーに登録したユーザー毎に作成することができ、また、各OS用に以下のファイル名のかんたん接続ファイルが生成されます。

5.1.4 かんたん接続ファイルをZIPで圧縮するか否かを選択できる機能について

iOSデバイスなどでは、ZIPファイルを展開するために追加でアプリをインストールする必要があります。そのような無線端末にかんたん接続ファイルを送信するときに、この機能をご利用ください。 ただし、ZIPで圧縮しなくてもかんたん接続ファイルをダウンロードしたりメールで送信したりできるのは、macOS,iOS用のかんたん接続ファイルのみです。

5.1.5 Windows用のかんたん接続ファイル

Windows用のかんたん接続ファイル「wlan.zip」に含まれるファイルはRADIUSユーザーに設定されている認証方式によって異なります。

5.1.6 各OSでのかんたん接続ファイルのインストール方法の概要

各OSでのかんたん接続ファイルのインストール方法の概要を説明します。さらに詳細な説明は各OSでの接続手順をご参照ください。
  1. Windows用
    「wlan.zip」内の「setup.bat」をダブルクリックすると、インストールの処理が始まります。
  2. macOS,iOS用

5.1.7 Windows用のかんたん接続ファイル実行時のSSIDの選択について

Windows用のかんたん接続ファイルを無線端末にインストールするとき、無線端末では、接続するSSIDについて以下のように選択または入力します。
  1. SSIDが設定されているRADIUSユーザー用のかんたん接続ファイルの場合
    setup.bat実行時に、そのユーザーに設定されているSSIDに接続するか、別のSSIDに接続するかを選択します。 別のSSIDに接続する場合は、接続するSSIDを手動で入力してください。
  2. SSIDが設定されていないRADIUSユーザー用のかんたん接続ファイルの場合
    setup.bat実行時に、接続するSSIDを訊かれるので、手動で入力してください。
  3. SSIDに使用できる文字は、半角英数字および空白文字と記号(7bit ASCII Code で表示可能なもの)です。
    SSIDに"any", "off", "on", "-", "--", ""(空欄) を設定することはできません。
    また、SSIDに以下の文字は使用できません。
    ('"', '?', '*' )


6. コマンド

内容コマンド
かんたん接続ファイルの生成完了を通知するメールの送信時に使用するテンプレートの設定 mail radiusd simple-connect-file template
かんたん接続ファイルをメール通知する mail radiusd send simple-connect-file

7. 設定・操作方法(GUI)

7.1 かんたん接続ファイル生成

[拡張機能]-[RADIUSサーバー]-「ユーザー情報管理」

[拡張機能]-[RADIUSサーバー]-[ユーザー情報管理]-01

[拡張機能]-[RADIUSサーバー]-[ユーザー情報管理]-02


[拡張機能]-[RADIUSサーバー]-「ユーザー情報」

[拡張機能]-[RADIUSサーバー]-「ユーザー情報-01

[拡張機能]-[RADIUSサーバー]-「ユーザー情報-02


[拡張機能]-[RADIUSサーバー]-「ユーザー情報管理」-「ユーザー情報」-「かんたん接続」ボタン-「かんたん接続」

このページは そのRADIUSユーザーの認証方式によって内容が変わります。

以下の画面は認証方式が「証明書 (EAP-TLS)」のRADIUSユーザーのかんたん接続ファイルを取得する画面です。 [拡張機能]-[RADIUSサーバー]-「ユーザー情報管理」-「ユーザー情報」-「かんたん接続」ボタン-「かんたん接続」-EAP-TLS

以下の画面は認証方式が「パスワード (PEAP)」のRADIUSユーザーのかんたん接続ファイルを取得する画面です。 [拡張機能]-[RADIUSサーバー]-「ユーザー情報管理」-「ユーザー情報」-「かんたん接続」ボタン-「かんたん接続」-EAP-PEAP


7.2 かんたん接続ファイルをメールで送信するときに使用するテンプレート

[拡張機能]-[メール通知]-「かんたん接続ファイル送信の設定」

かんたん接続ファイルをメールで送信するときの送信元メールアドレス、サブジェクト、MACアドレスを記載するか否か、および本文の設定を表示します。

[拡張機能]-[メール通知]-「かんたん接続ファイル送信の設定」


[拡張機能]-[メール通知]-「かんたん接続ファイル送信の設定」-「編集」ボタン-「かんたん接続ファイル送信の設定」

かんたん接続ファイルをメールで送信するときの送信元メールアドレス、サブジェクト、MACアドレスを記載するか否か、および本文を設定します。

[拡張機能]-[メール通知]-「かんたん接続ファイル送信の設定」


8. 各OSでの接続手順

かんたん接続ファイルを使用して、macOS、iOSデバイスやWindows PCで無線LAN接続を行うときの手順を説明します。

8.1 Windowsでの接続手順

  1. Windows用のかんたん接続ファイル「wlan.zip」をPCに保存し、展開してください。
  2. 「wlan.zip」を展開すると、「setup.bat」という名前のファイルが出来ます。
    Windowsにログインしているユーザーが管理者ユーザーでは無い場合は、そのまま「setup.bat」をダブルクリックしてください。
    管理者ユーザーの場合は右クリックして表示されるメニューから「管理者として実行」を選択して実行してください。
  3. 「WindowsによってPCが保護されました」と表示される場合があります。その場合は「詳細情報」をクリックし、「実行」ボタンをクリックしてください。

    sc_file_win_op_smartscreen-01.png

    sc_file_win_op_smartscreen-02.png

    また、この後にコマンドプロンプトに「この信頼されていない発行元からのソフトウェアを実行しますか?」と表示された場合は、キーボードで「R」を入力してください。

    sc_file_win_op_confirm_ps-01.png

  4. RADIUSユーザーに「接続SSID」が設定されているか否かで操作が異なります
  5. 以下のような「セキュリティ警告」が表示されます。これは本製品に内蔵の認証局のルート証明書をPCにインストールする処理で表示されます。
    「はい」ボタンを押してください。

    sc_file_win_op_caution_cacert-01.png

  6. かんたん接続ファイルのインストールが完了すると。「無線LAN設定を終了します」と表示されます。
    コマンドプロンプトは自動的に閉じます。

    sc_file_win_op_setup.bat_completed-01.png

  7. 無線LANに接続します。
    タスクバーの通知領域に表示されている「ネットワーク」アイコンをクリックします。

    sc_file_win_op_connect-01.png

  8. SSIDの表示状況を確認し、「setup.bat」を実行したときに選択または入力したSSIDをクリックして「接続」ボタンをクリックします。

    sc_file_win_op_connect-02.png

  9. RADIUSユーザーに設定されている認証方式によって以降の操作が異なります。

8.2 iOSでの接続手順

  1. macOS,iOS用のかんたん接続ファイル「wlan.mobileconfig」をAirDropで受け取った場合は、「受け入れる」をタップしてください。
    メールで受け取った場合は添付ファイルをタップして開いてください。
  2. 「プロファイルをインストール」が表示されるので、「インストール」をタップしてください。

    sc_file_ios_op_install-01.png

  3. 以下のような「警告」が表示されます。これは本製品に内蔵の認証局のルート証明書iOSデバイスにインストールする処理で表示されます。
    「インストール」をタップしてください。そのあと「プロファイル」が表示されるので「インストール」をタップしてください。

    sc_file_ios_op_caution_cacert-01.png

  4. RADIUSユーザーに設定されている認証方式によって以降の操作が異なります。

8.3 macOSでの接続手順

  1. macOS,iOS用のかんたん接続ファイル「wlan.mobileconfig」をMacに保存してください。
    Macに保存した「wlan.mobileconfig」をダブルクリックして開いてください。
  2. 「"RADIUSユーザーに設定されている『接続SSID』"をインストールしてもよろしいですか?」が表示されるので、「続ける」をクリックしてください。

    sc_file_mac_op_install-01.png

  3. 「プロファイル"RADIUSユーザーのユーザーID"をインストールしてもよろしいですか?」が表示されるので、「続ける」をクリックしてください。

    sc_file_mac_op_install-02.png

  4. RADIUSユーザーに設定されている認証方式によって以降の操作が異なります。

[EOF]