$Date: 2013/12/18 12:34:20 $
範囲指定型自動チャンネル選択機能とは、チャンネルを自動的に選択する場合にチャンネルの選択範囲を限定する機能です。以下の2種類の機能があります。
WLX302では、以下のファームウェアで範囲指定型自動チャンネル選択機能をサポートしています。
機種 | ファームウェア |
---|---|
WLX302 | Rev.12.00.11以降 |
チャンネルを自動に設定した場合は、無線インターフェースの起動後、周辺の電波状況を把握し、使用するチャンネルを自動決定します。自動選択されるチャンネルは以下の通りです。
帯域 | モード | チャンネル幅 | 制御用チャンネル | 動作チャンネル範囲 | |
---|---|---|---|---|---|
2.4GHz | 11b/11b+g/11b+g+n | 20MHz | - | 1, 6, 11 | |
11b+g+n | 40MHz | 下側波帯 | 1, 6 | ||
11b+g+n | 40MHz | 上側波帯 | 6, 11 | ||
5GHz | 11a/11a+n | 20MHz | - | W52 | 36, 40, 44, 48 |
W53 | 52, 56, 60, 64 | ||||
W56 | 100, 104, 108, 112, 116, 120, 124, 128, 132, 136, 140 | ||||
11a+n | 40MHz | 下側波帯 | W52 | 36, 44 | |
W53 | 52, 60 | ||||
W56 | 100, 108, 116, 124, 132 | ||||
11a+n | 40MHz | 上側波帯 | W52 | 40, 48 | |
W53 | 56, 64 | ||||
W56 | 104, 112, 120, 128, 136 |
チャンネルの選択範囲を指定する際、本来指定できないチャンネル番号が設定された場合は、
そのチャンネル番号のみ設定は無視されます。
例えば、2.4GHz帯でチャンネルを自動に設定し、モードが11b+g+n、チャンネル幅が40MHz、制御用チャンネルが下側波帯の場合、
自動チャンネル選択範囲に"1 6 11"を指定したとしても、動作仕様的には11チャンネルは指定できないチャンネルであるので、
このチャンネルの設定だけ無視されます。
実際の動作としては、1または6チャンネルから使用するチャンネルが決定されます。
[無線設定] - [2.4GHz基本] の "自動チャンネル選択範囲" の項目で設定を行います。
[無線設定] - [5GHz基本] の "自動チャンネル選択範囲" と"DFSチャンネル選択範囲"の項目で設定を行います。
設定値 | 説明 |
---|---|
1, 6, 11 | 指定したチャンネルを選択範囲に含める |
設定値 | 説明 |
---|---|
36, 40, 44, 48, 52, 56, 60, 64, 100, 104, 108, 112, 116, 120, 124, 128, 132, 136, 140 |
指定したチャンネルを選択範囲に含める |
w52 | W52の帯域を選択範囲に含める |
w53 | W53の帯域を選択範囲に含める |
w56 | W56の帯域を選択範囲に含める |
チャンネルを自動に設定した時、選択されるチャンネルの範囲を指定します。
それぞれのチャンネルを列挙、または帯域名を指定して選択範囲を設定していきます。
2.4GHzの場合、"1 6 11"を指定した場合はすべてのチャンネルを範囲に設定することになります。
この時の設定は"all"と表示されます。
また、5GHzの場合は以下の通り、範囲の指定方法が2.4GHzと異なりますのでご留意ください。
"W52" または "36, 40, 44, 48" を指定した場合は、W52のチャンネルの範囲を設定することになります。
この時の設定は"W52"と表示されます。
"W53" または "52, 56, 60, 64" を指定した場合は、W53のチャンネルの範囲を設定することになります。
この時の設定は"W53"と表示されます。
"W56" または "100, 104, 108, 112, 116, 120, 124, 128, 132, 136, 140" を指定した場合は、
W56のチャンネルの範囲を設定することになります。この時の設定は"W56"と表示されます。
すべてのチャンネルを列挙、または "W52 W53 W56" または allを指定した場合は、
すべてのチャンネルを選択範囲に設定することになります。この時の設定は"all"と表示されます。
airlink select コマンドでモジュールを選択した場合に設定することが可能です。
設定値 | 説明 |
---|---|
36, 40, 44, 48, 52, 56, 60, 64, 100, 104, 108, 112, 116, 120, 124, 128, 132, 136, 140 |
指定したチャンネルを選択範囲に含める |
w52 | W52の帯域を選択範囲に含める |
w53 | W53の帯域を選択範囲に含める |
w56 | W56の帯域を選択範囲に含める |
airlink channel range dfs all
DFS機能により使用しているチャンネルが変更される時、選択されるチャンネルの範囲を指定します。
それぞれのチャンネルを列挙、または帯域名を指定して選択範囲を設定していきます。
"W52" または "36, 40, 44, 48" を指定した場合は、W52のチャンネルの範囲を設定することになります。
この時の設定は"W52"と表示されます。
"W53" または "52, 56, 60, 64" を指定した場合は、W53のチャンネルの範囲を設定することになります。
この時の設定は"W53"と表示されます。
"W56" または "100, 104, 108, 112, 116, 120, 124, 128, 132, 136, 140" を指定した場合は、
W56のチャンネルの範囲を設定することになります。この時の設定は"W56"と表示されます。
すべてのチャンネルを列挙、または "W52 W53 W56" または "all"を指定した場合は、
すべてのチャンネルを選択範囲に設定します。この時の設定は"all"と表示されます。
airlink select コマンドでmodule2を選択した場合に設定することが可能です。
それぞれの無線モジュールでチャンネルを"自動"に設定し、チャンネル選択範囲を以下のような条件で指定します。
[設定例]
airlink select module1 airlink mode 11b+g+n airlink channel auto bandwidth=20 airlink channel range 1 6 #...(1) airlink enable module1 airlink select module2 airlink mode 11a+n airlink channel auto bandwidth=40 primarry=lower airlink channel range W52 52 100 108 #...(2) airlink channel range dfs W52 52 100 108 #...(3) airlink select 1 airlink ssid wlx302_VAP1 airlink vlan-id 1 airlink bind module1 moudule2 airlink auth wpa2-psk aes airlink psk-key soundnet airlink enable 1
[解説]
(1) | 使用するチャンネルは1または6から自動的に選択される |
(2) | 使用するチャンネルは36, 44, 52, 100, 108の中から自動的に選択される |
(3) | DFS機能が働いた時に変更先のチャンネルとして36, 44, 52, 100, 108の中から選択される |